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SF英雄伝~若返った廃ゲーマーは自由を謳歌する~  作者: 菊一片
第1章 アルタイル星系記
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第9話 妨害と障害とトラップとロボット

 ゼロ様と別れ、オペレーターの訓練を受ける為に私達はセナさんについてオペレータールームに到着する。

 「それではここでオペレーター訓練を始めます。」

 セナさんが私達にオペレーションの基本を説明する。

 「まず最初にレーダーや通信などを読み取った際に、クルー全体に分かりやすく簡潔に、出来るだけ短く済ませるのがオペレーションをする上で大事な事になっております。」

 私達は自分達で持っているタブレットにメモをとりながら、オペレーション訓練を進める。

 途中でセナさんが実際にオペレーターとして見本を見せて下さいました。

 「そろそろゼロ様の方が時間になりますね、今からモニターを操作してゼロ様のオペレーションをして見せますので見てて下さい。」

 私達は画面に写し出されたゼロ様のパワードスーツを見ながらセナさんのオペレーションをしっかりと見て覚えていきます。

 「それでは、白兵戦テストを開始します。」

 セナさんがゼロ様に開始の合図を送り、ゼロ様がスタートしました。

 私達は心の中でゼロ様を応援しながら見守ります。


――――――――――――――――――――――


 開始2分前にセナからの通信を聞いてワシは気を引き締める。

 「それでは隔壁をオープンします。オープン後に合図が鳴るのでそれが鳴ってからスタートして下さい。合図が鳴る前にスタートすると無効になるので注意して下さい。」

 セナからの通信を聞いてワシは肩を回しながら、

 「こっちはいつでもいいから大丈夫だぞい!」

 やる気満々で返事をする。

 そして、カウントが開始され、

 「白兵戦テスト開始です!」

 合図とともにスタートした。

 まず最初は腰の高さぐらいの障害物が通路を遮っているエリアブースターを起動させ文字通りに飛んでいく。

 案の定、攻撃が飛んできたがそれは全てシールドで防ぎ、主武装で簡単に破壊した。

 このパワードスーツ、オーディンの主武装、グングニルは槍とレーザーキャノンを合わせたモノだといえば想像しやすいじゃろう。

 因みにレーザーを放ちながら槍を振り回せば、レーザーソードのように扱う事も可能じゃ、設置型のトラップや障害などはこれで簡単に壊せるからのう、これも必要な技術じゃ。

 最初のエリアを突破して、次のエリアに行くと戦闘用ポットやガードロボなどが広めのいくつかのフロアに無数におった。

 「このエリアの敵を全て撃破して下さい。」

 所々で通信が入り、ミッションを更新していく、ゲームをやっている気分で楽しくなってくる。

 「フフフ、試すには持ってこいなシチュエーションじゃな!」

 そう言ってワシはシールドを掲げ、槍を構える。

 「ランサーチャージ発動!」

 そう言って縦横無尽に駆け回る、例え槍が当たらなくてもシールドで敵を弾き飛ばすからどのみち大ダメージじゃ。

 特に不意討ちなどなく、グングニルの特性を使わなくてもあっさり片付いた。

 「まぁ、こんなもんじゃろう。」

 「次のエリアはその通路から上に上がって下さい。」

 ワシは指示に従って移動する。

 3つ目のエリアはブラインドエリアだった。

 「早速出番がきたのう、むぅん!」

 魔力を全方位に放出し、返ってきた反応をレーダーで拾う。

 「ふむ、標準装備のマルチセンサーを使えば暗視はどうにでもなるの、敵の位置も把握したしこのまま突き進むぞい!」

 そして、物陰に隠れているガードロボを逆に奇襲したり、スルーしたりして、ブラインドエリアを抜ける。

 「次はトラップエリアです。」

 センサーを作動させながらエリアに入ると至るところにセンサーが反応する。

 「嫌がらせのようなエリアじゃのう・・・」

 あまりの数に力業で無理やり突破する事にした。

 「まずはブースターとグングニルののパワーチャージをして・・・」

 ゴールは幸いまっすぐ一直線に行った先にある。

 「フルパワーで特攻じゃあ!!」

 すると音を置き去りにしてぶっ飛んでトラップが()()する前に駆け抜ける。

 「そのまま階段を上がるぞい、次のエリアはなんじゃ?」

 「・・・・・次は、ラストエリアで巨大な実験兵器があるのでそれを破壊して下さい。」

 少し反応が鈍かったがセナはしっかりとナビゲーションをする。

 「・・・・施設、壊れないですよね?」

 「相手次第、としか言えないのう。」

 「・・・そうですか。」

 階段を登る途中でセナとそんな会話をした。

 

 階段の先で見たロボットの感想を言うならば、

 「・・・デカ過ぎじゃね?」

 そう三階建ての建物よりもデカイロボットがそこに鎮座していた。

 「昔のゲームにこんなのあったのう~」

 しみじみと現実逃避していると、

 「これが最後です、この目標を機能停止もしくは破壊して下さい。」

 破壊してもよいと言われたので容赦なく暴れる事とする。

 「では、始めるとするかのう。」

 敵ロボットのアイカメラがわずかに光、お互いに敵と認識してワシと敵ロボットの戦闘が始まった。

元じい様のパワードスーツは、どちらかというとゴツい全身鎧と思っていただけると想像しやすいかもしれません。通常はライダースーツぐらいで軽量はサポーターを各部にと言ったイメージで書いてます。

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