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SF英雄伝~若返った廃ゲーマーは自由を謳歌する~  作者: 菊一片
第1章 アルタイル星系記
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第8話 白兵戦の用意

ストックがキレたので少し更新に間が開きます。

 姉妹との初夜を済ませた翌日の朝、3人で風呂に入り、しっかりとイチャイチャしてから上がり、朝食をとる。

 「では、二人は今後はワシの船のクルーとして働くという事かの?」

 「はい、ゼロ様のお側に居させて欲しいです。」

 「勿論、お仕事も頑張ります!」

 二人の希望も確認して、とりあえず了承する。

 「これから宙賊を狩りまくる予定だからの、そうなるとやはり人手はあった方がよいしの・・・しっかりと責任もとりたいからの」

 「「はい!」」

 二人は元気に返事をした所で今日の予定を伝える。

 「今日はこれから白兵戦のテストをギルドでやるからの、二人にはそれまでオペレーターの訓練でもしてもらおうかの?」

 話し合っているうちにいい時間になったので、姉妹と一緒にギルドに向かう。

 姉のアルゼも妹のルージェも美人だからか随分と人目を集めるが幸いテンプレはなかった。

 傭兵ギルドに到着して中に入り、昨日の受付嬢・・・セナさんを探すと、

 「ゼロ様?後ろのお二人は一体・・・スカウトのアルゼとルージェ姉妹ですよね?」

 セナさんの方から声をかけて下さった。

 「今日、ワシは白兵戦のテストがあるからの、後ろの二人は今後ワシの船のクルーになるから、ギルドでオペレーターの訓練をしてもらおうと思っての、一緒に連れて来たんじゃよ。」

 そう説明すると、

 「そ、そうですか・・・つまり、もう()()()()()()なんですね?わかりました、お二人にオペレーター訓練の指導と専用の訓練アプリを施ししますが費用が二人で10万ガネー発生します、如何致しますか?」

 何故かすこし動揺しながらもセナはしっかりと業務を全うしていく。

 「その分はワシが払うから大丈夫じゃ、それでワシのパワードスーツは届いておるかの?」

 ワシが端末を掲げて支払いを済ませながら、パワードスーツの確認を行う。

 「はい、届いております。そちらに今からご案内致しますのでついてきて下さい。お二人もゼロ様の後に私が指導致しますのでこのまま私についてきて下さい。」

 セナさんの言う通りに従い、後をついていくと建物の中から一旦外に出て大きい建物が視界に入る。

 「あれが白兵戦用の訓練施設かの?」

 「はい、コロニー内での戦闘、パワードスーツ同士での戦闘、そして、宙域での接舷戦闘の訓練等をするための建物となっています。他には戦闘以外の宇宙空間での船の修理、補修、救助訓練等が軍の方で行われているようです。」

 かなり高性能な訓練施設のようだ。

 「そういえば、ワシのランクはどの辺りからスタートになるのかのう?」

 ワシが傭兵ギルドのジャンプアップ制度を思い出しながら、セナに質問すると、

 「ゼロ様は白兵戦の有無に関わらず最低でもBランクのスタートになります。理由は航宙艦を持っている事と昨日のテストでの成績が優秀だった事が理由になっております。」

 そこで一息切りセナは更に続ける、

 「更に申し上げると白兵戦のテストを最上級評価でクリアするとスタートと同時にAランクの昇格も有り得ます。対人戦の評価も相手をしたグラスさんから最上級評価を頂いていますからね。」

 「なるほどのう、そういえばギルドの最高ランクはSでいいんじゃよな?」

 「いえ、現在はその更に上に2つ、SSランク(ツーエスランク)SSSランク(スリーエスランク)の2つがあります。ですが、今は最上位のSSSランクは空席となっていますが・・・SSランクは10名程いらっしゃるのですが、皆各国に抱えられていて国の中から出ないのですよ。SSSランクの昇格条件は銀河同盟国の過半数からの推薦が必要なので、最低でも6か国に推薦状を貰わないとなれません。」

 Sが2つも3つも付いても結局面倒な柵が付くのでは意味がないのう、と心の中で思う。

 「そんな面倒な連中に付きまとわれたくはないのう・・・」

 「ゼロ様でしたら、SSSランクも夢ではないと思いますよ?」

 ワシは首を振りながら、

 「王族も貴族も国も面倒なだけじゃ、目標にはならんのう。」

 戦争の参加も遠慮したいしのう、自衛目的ならともかく、略奪目的の侵攻など断固拒否じゃ。

 そんな話をしている内に訓練施設に入り、パワードスーツ格納庫に案内される。

 パワードスーツの状態を確認して、ここからの流れを聞く。

 「これからやるテスト内容は踏破です。昨日グラスさんから説明を受けていたので簡単済ませますが、当然妨害及び障害があります。それを破壊もしくは避けて目標地点に到達するのがルールです。さらに詳しくいうと早い方が得点はいいとだけ伝えておきます。何か質問はありますか?」

 「障害や妨害する敵性体は容赦した方がいいのかのう?」

 「壊してもらっても大丈夫です。メーカーにしっかりと契約しているので」

 おおよその流れがわかったのでパワードスーツの調整に入る。

 「流れについてはわかった、これから調整に入るが何分後にスタートじゃ?」

 「30分後にスタートします。時間になったらこの先を真っ直ぐに来てもらえれば大きいシャッターがありますので、そこで待ってれば大丈夫です。」

 「了解じゃ。」

 「それではアルゼさんとルージェさんは私についてきて下さい。早速オペレーターの訓練を始めますからよろしいですね?」

 「「はい、よろしくお願いします。」」

 他の場所に行く3人を横目にワシは自身のサブクラス、マーセナリーの能力を発揮する。

 まずワシのパワードスーツ、ヘヴィバトルアーマー タイプ オーディンmark10の点検を行う。

 主武装のグングニルと換装武装のバスターシールドの点検を行う。

 そこに問題がないことを確認すると次はバックパック武装と背面部ブースターの点検をする。

 それから脚部の点検をして、頭部のカメラ、レーダーの点検をする。

 そして、今回は不意討ちがある事を想定してマジックソナーレーダーをつける。

 これは通常のソナーレーダーの魔力版と考えてもらえれば解りやすいと思う。

 効果もそのままだしの、ただ本来であれば背中のバックパックをこのマジックソナーにしなくてはならないのだが、何も魔力を放出を自分でやれば問題あるまい、かなりの力業なのは認めよう。

 バックパック武装は追加ブースターと追加エネルギーパックを着けている。

 この装備だとランサーチャージを連射できるからの、殺られる前にやってしまえばいいの理論で装備を組んである。

 さて、開始10分前に準備も終わったし、パワードスーツに乗り込んでスタンバイしておくかのう。

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