第10話 初ボス戦
この先の展開のメインを考えていたらかなり時間がかかってしまいました。
ワシは対峙したロボットの様子を見ながら、まずはバスターシールドでビーム射撃を行う。
が、効果は薄い。
「ひょっとして、対ビームコーティング・・・通称ミラーコーティングかの?」
ロボットのボディは鏡面のように磨き上げており、それがビームを弾くようだ。
「ミラーコーティングは打撃、斬擊で簡単に傷がつくしそうなるとビームを弾かなくなる、となれば・・・」
主武装のグングニルの特性の一つを使う。
「このグングニルは槍だけではなく、杖としても機能する。」
そう言ってワシは精神を集中させ、詠唱を省略して放つ。
「風よ礫とともに駆けよ!ガスター・ブラスト!!」
土と風属性の初級混合魔法を放つ。
するとみるみる内にボディの艶が消えていく。
「これなら効くじゃろう、発射!」
もう一度バスターシールドを構え、ビームを放つ。
だが、やはり効果が今一つな為このままだとかなりの時間がかかる。
「ランサーチャージをするにも止まって攻撃は・・・そうじゃ、あれを使ってみるか。」
すると、一度足を止めて、ブースターチャージをする。
敵ロボットの方にも動きがあり、肩からキャノン砲が出てきた、どうやらあれでこちらを攻撃するつもりのようだ。
ワシは普段使う事のなかった戦技を使った。
「まずは・・・疾地」
今使ったのは移動用の戦技で一定の距離を滑るように駆ける技だ。
その上にブースターとの併用で目では追えぬ速さで床を駆けると直角ストップ&ゴーが出来るようになる。
「あったのう、こういうゲーム・・・八作目じゃったか?九作目までじゃったろうか?今のワシもチャージショットは装備を整えると撃てるな・・・マジで・・・後で検証しようかの。」
時折、その勢いのままジャンプして横殴りの攻撃を避ける。
想像よりも動きが鈍い。
「これは恐らく対ビームコーティングを施しているからじゃろう。出力が足りてないのじゃないか?」
相手の動きが鈍いのでそのままヒット&アウェイを仕掛ける。
「こういう時はまずは足から、という常識でいってみるかのう。」
そう考えてそのままの直角ダッシュで近づき、
「そいやぁ!!」
ロボットの脚部の間にある繋ぎ目を狙ってグングニルを突き出す。
ガッコォォォン!!!
破砕音を轟かせて敵の左足を破壊する。
当然、ロボットは体勢を崩して膝を突き、手を突く。
「ここじゃ!!グングニル バスターブレードモード!!」
グングニルが音叉のように開き、その間から刃が追加され剣の形になる。
「液体金属を用いた可変型武器の素晴らしさを見よ!」
ダッシュ突きの後にグングニルを変形させ、そのまま反転して飛び上がる。
上段に構えたグングニルは巨大な剣になった。
「このグングニルの機能が魔法とビームだけと思うたか!?チェェスゥトゥ!!」
ロボットの頭部に兜割りを振るい、その勢いのまま真っ二つに叩き斬った。
「我に断てぬ物無し!!」
色んなロボットが出てくるあの有名なゲームのように決め台詞を極め、ポーズを極める。
仕方ないよね、男の子だからね!異世界に来てしまって、そこにロマンがあるなら男ならやってしまうよね!
そんな事を心の中で言い訳をしながら、ワシは次の入り口を探す。
「入り口は・・・・あれじゃな・・・」
ワシは先程までのおふざけを忘れて、試験を続ける。
「流石にアレ以上のやつは出ては来ぬじゃろうが・・・間違いなくトラップがあるのう、もう解除は面倒じゃから・・・壊すか。」
ワシはグングニルを前に構える。
「炎よ、数多の礫となり、全てを焼き穿て、[ガトリング・ファイア]」
グングニルの先から火の礫が雨のように放たれていく。
ズドドドドドド!!!
通路の至るところに魔法は飛び散り、トラップを発動させたり、或いは壊したりする。
「よし、これで進めるな」
そう確認して、ブースターを吹かせ、空中疾走してこの試験のゴールを目指して飛び去っていった。
グングニルはロボットがいっぱい出てくるゲームの外伝で出てきたあの武器をイメージしています。メインは槍、そしてビームを内蔵しており、尚且つ更に付属品を足して性能を変えることが出来る万能装備とイメージしていただければと思います。




