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異世界にて恋を紡ぐ  作者: 繪人
6/8

時空の歪み

「そう、ですね。」


僕たちは先ほどの黒い淀みを報告するために、自警団に戻ることにした。





「黒い淀みですか…?私は聞いたことありませんね。」


「……。」


自警団に戻ると団長と副団長に淀みの事を説明した。

すると副団長は知らないと答えたが団長は考えこんでしまった。


「…その淀みは周囲の物を引きずりこんでいなかったか?」


「え。何で分かるんですか!?」


先ほど見た光景をそのものズバリ言い当てられ驚く。


「おいカイン。お前何か知ってんのか?」


「やはりか…。当たって欲しくはないがそれは『時空の歪み』と呼ばれているものだ。」


「時空の歪み、ですか…。私はそんなものの報告は受けていませんよ?」


「それはそうだろうな。国の上層部は存在を知ってるだろうが、ここはあくまで民間の自警団だ。そう易々と知ることはできない機密事項だ。」


雲行きが怪しくなってきたので僕は黙って団長と副団長の話合いに耳を傾けることにした。

ガードナーさんも静かに話を聞いている。


「そうですか。何故団長が知ってるか問い詰めたいですが、それはまたの機会にしましょう。…で、時空の歪みとやらは何なのか我々が聞いても大丈夫ですか?」


「お手柔らかに頼む。…歪みを見た当人がいるからな。説明しなければならないだろう?」


「報告を受けた身としてもその方がありがたいですね。」


「あぁ。それでその歪みだが、5年前の夏から大陸で確認され始めた。もっともこの国では俺の知る限り確認されていなかったがな。」


「そんなに前から、ですか…。」


…ん?5年前の夏?5年前の夏って確か…このゲームを開発し始めた時期って開発の人がインタビューで言ってたな…

同じって何か関係しているのかな…?

でもここは電脳世界だし、その時期にこの世界は無かったはず。

てっきり裏イベントかと思ったんだけど何か引っかかる…。

それにあの歪みは本当に時空が歪んだみたいに周囲の景色を引っ張っていた。

あるとすれば、バグ?……ログアウトする前にGMに報告してみよう。


「ただ確認された件数も少なかったから、当初はまともに相手にされなかったみたいだがな。だが2年前だったか…。ここから東方に行った竜人の国で歪みが出たそうだ。それで運の悪いことに、その場に第一皇子が居合わせてな。好奇心の多いまだ幼子だった皇子は歪みに近づきその歪みに飲み込まれてしまった。周りの者は慌てて皇子を探したが結局見つからなかったそうだ。」


「おいおい。何やってんだその周りは!んな子どもは危ないもんにも良し悪しつかず近くから見てなきゃ駄目だろーが!!」


「同意ですね。ですがガードナー。話の腰を折ると話が進みません。1度全部聞きなさい。」


「お、おう。わりぃ。」


あまりの事に子を持つガードナーさんが突っ込むが間髪いれず副団長に叱られてしまった。

子どもを持つ親としては普通の反応だと思う。

子どもから目を離さない。これ鉄則。


「まぁ、ガードナーの気持ちも分かるがな。…話を再開するぞ?その事件から時空の歪みが露見した。それからというもの人が歪みの中に飲み込まれるようになり最初は神隠しだと言われたが、飲み込まれた者がごく稀に歳をとって戻ってくるから違うということになった。その為、時空の歪みと呼ばれている。」


「ほ、本当に『時空』の歪みなんですね…。その戻ってきた人達ってどのくらい歳をとったんですか?」


「まちまちだな。5歳から20歳以上とかなり幅が広い。それと、歳をとって戻ってきても精神年齢は飲み込まれた当時のままだそうだ。」


「それはまた…。精神年齢ってことは飲み込まれてる時の記憶はないんですか?」


「そのようだと聞いている。」


「この忙しい時期にまたとんでもない厄介事ですね…。」


「本当だぜ。あーやだやだ。」


「この歪みは分からない事が多く対応策はない。ただ見つけたら誰かが飲み込まれないように見張るだけだ。この話は他の人間に漏らさないようにしてくれ。」


「はい!もちろんです。」


「わーってるよ。んなこと。」


「そもそもこんな突拍子のない話、話したところで誰も信じませんよ。」


「それでも、だ。それとケイン。イベントの資料の件、なるべく早く頼む。」


「あ、はい。」


「他には報告は無いか?」


「おー。ねぇよ。」


「ないです。」


「だったら退室していいぞ。ご苦労だった。」


「それでは失礼します」


「邪魔したなー。」


__パタン__


「はぁ…」


「あー。疲れた。」


「お疲れ様です。ガードナーさん。」


「それを言うならお前もな。ケイン。ってまだ仕事残ってるか…」


「はい。資料を作らないといけないので…。そろそろ行きますね。」


「おー。頑張れよ。」


ガードナーさんと別れ事務室に向かう。

うーん…。マナーといいイベントといい歪みといい問題と悩みがどんどん増えていく…。


「それにしても奇妙な話だったなー…。あと、なんでカインさんはあんなに詳しかったんだろう…?」


……うん。僕が一人で考えていても仕方ない。

とりあえずは目の前の仕事を片付けよう。


「さて、やりますかー!」

投稿するの忘れてたー( ;´・ω・`)

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