異世界へ
「く~ん。」
「ごめんて。」
「く~ん....」
「お前男だろ!そんぐらいでクヨクヨすんなって!」
さっきからこの調子だ。さっき『犬』って言ったらイジけたのだ。いつの間にか豆柴サイズの状態で。
「ほら、カルパスやっから。」
そう言って俺はオヤツとしてストックしていたカルパスを投げた。
ヤツは勢いよく飛び上がり口でキャッチした。機嫌直ったらいいのだが。
「これでいいでしょ?」
「ワン!」
やっぱ犬じゃん。と、犬状態のヤツを見ながら和んでいたのだが、
「やっぱ肉は旨いな。」
「あ、また人狼状態になったのね」
何故人狼状態に戻ったんだよ...
「もう一個くれないか?」
「えぇ~。」
とか言いながら俺はヤツにカルパスを投げた。俺のオヤツなのに····
「お前、俺らの世界に来てみないか?」
「は?行き来出来んの?」
「当たり前じゃないか。で、行くのか?」
「えぇ、ちょっと考えさせ...」
「話が進まないから行くぞ!」
おい、待て。それは言っちゃいけないだろ。
ヤツはポータルを開き、俺を引きずりながら異世界に入っていく。
「いい加減立ってくれないか?」
「じゃあ一旦止まって」
「はい。」
ヤツは止まった。だが
「じゃあ行くか。」
一瞬だった。コイツ....
また俺は引きずられながら異世界に突入した。
.....俺はどんな世界に連れていかれるんだ?
コッチ系を書くつもりじゃなかった。