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ガイア  作者: オリヒカ
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桐谷翔人生ゲーム

この世界には【ガイア】と呼ばれる力が存在する。ガイアは人間がいきなり持つ特殊な力だ。ガイアと言っても多種多様で、火を出せたり水を出せたり手を翼に変えて空を飛ぶことができる人がいる。この作品の主人公【桐谷 翔】も例外ではない。


「・・・えっ?・・・」

良く晴れた日、翔は自分の部屋で戸惑っていた。いきなり自分の右手から風が出たのだ。部屋の窓は締め切っている。風が出る訳がないのだ。そしてそれがガイアと気づくまで15分をかけた。なるほど確かに意識すれば出すことができるし自分の手のひらから出ている感じだ。

母が血相を変えて自分の部屋に飛び込んできた。 「翔っ! あんた一体何をしたの?!こんな手紙が届いてた のよっ!」

母が握りしめていた手紙をとって封を開けた。するとこう書いてあった。


桐谷翔

この前お前につけられた因縁を返してやる。この手紙は俺の子分が直にポストに入れた。言い分けは無しだこれを読んだら市立西東京高校体育館裏に来い。


手紙を読み終わり顔を上げたら母が「何したの?!」と言いたげそうだったので

「母さん、心配しなくていいよ心当たりもないしこんなのイタズラだ。」

そう言った翔だったが実は一つ心当たりがあった。

あれは確か学校での事だ。授業中に携帯をいじっていた人を見つけ、先生に言った。翔はクラスの中で英雄になり、携帯をいじっていた人は大勢の前で怒られ恥ずかしい思いをした。

それがそいつの言う【因縁】なんだろうな。くだらない。そんなの明日の放課後でいいだろと思いながら手紙を破り捨てようとしたところ手紙の下に小さくこう書いてあった。


お前の好きな篠原 ななみを人質にとった。来なかったら・・・


手紙を最後まで読む前に家を出て、全速力で学校を目指した篠原ななみは翔の好きな人で非の打ち所のないほどタイプだった。容姿端麗、天才頭脳、おまけにちょっと天然な所。全部好きだ。その子が今危機に陥っている。

学校に着くとななみは椅子に縛られ、ガムテープで口を塞がれていた。その前に仁王立ちしている男が三人。真ん中の男が恥ずかしい思いをした奴だ。恐らく左右の二人は手紙を届けた子分なんだろう。

「よう桐谷、待ちくたびれt・・・。」

男が言い終わる前に翔は蹴りを入れた。会話すら出来ないほど翔は気が立っている。不意を突かれて腹に蹴りを食らった男はうつ伏せになり右手の人差し指をたてて子分たちに「行け」とサインを出した。サインを受けた子分たちは翔を挟むかのように立った。しかし、子分二人対翔一人でも翔が互角以上に張り合っている。二人にパンチをおみまいして男の方へ振り向いた時、男は既に腹の痛みはなくなり、立ち上がっていた。予想外の不意打ちを食らって戦意を喪失したのか翔ではなくななみの方へ駆けた。男はななみを無理矢理立ち上げ

「桐谷!一歩でも動いてみろ。動いた瞬間この女を殴る!」

「! んーーっ! んーー!」

口を塞がれたななみが助けを乞うように叫んだ。ななみを助けるために翔は動かなかった。そして復活した子分二人にサンドバッグのように殴られ、ボコボコにされた。

「よし、止めは俺がする。」

男はななみを引っ張りながら翔の前へ立った。ああ、ここまでか。さすがに人質はねぇだろ。そう思っていた矢先、何かが目覚めた感じがした。翔はすぐ男から下がり、立ち上がった。翔は右手を広げた。すると右手の上に何やら金属の塊がでた。そう、ガイアだ。また予想外な事になって男は金縛りにあったかのように動けなくなった。翔は前へジャンプし、右手の上にある金属で男を殴った。さすがに全力で殴ったら死にそうなので当たる寸前に急に遅くし、威力を弱めた。それでも痛いものは痛い。男は倒れてそのまましばらく動かなかった。子分は知らず知らずの内に逃げたようだ。

翔はななみを縛っていた縄を切って自由にさせた。

「桐谷くん・・・その・・あ、ありがとう。もし来なかったらっておもうと・・・私・・・・」

ななみはもう泣きそうになっていた。そこへ翔は優しくななみに抱きつき、「俺が篠原さんを放って逃げる訳ないだろ」

と呟いた。ななみも抱きつかれてすぐに翔と抱きついた。

この世界に存在する特殊な力【ガイア】。

これは他にもガイアを持つ人に翔がたち向かい、世界を救うまでの物語。

注意!この作品の更新は作者のきまぐれです。連日更新したり、1ヶ月空いたりする可能性があります。

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