表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
96/135

GW戦線。風雲ギルドバトル 10

やはりバトル風景は書けません!


なんと言われ様が駆けないものは書けないのです。

さっさと終わらせて日常を書きたい……。

 トトさんの活躍を奪うようで申し訳ないのだけど、ここからは早送りでお送りさせて頂きます。


 まずは私達の後のAブロック第四試合は【影法師】VS【弩級戦艦モンタナ】です。


 彼らの試合は最初こそ弩級戦艦が《前衛壁を立てる・後衛が詠唱する・後衛が火力のある魔法を撃つ(F・Fフレンドリィファイアの心配は無い)》という方法で押していたのですが、相手はそういう戦いにもある程度慣れたプレイヤーキラー集団の影法師。


 あっという間に、物量に物申して前衛の壁を一点突破し、詠唱中の後衛を叩き潰してしまいました。

 こうなってしまえば前衛などただの肉でしか在りませんでした。数人は強そうなメンバーもいたみたいですけど、数の暴力であえなく撃沈して行きました。


 一通り見ていた限り、PKたちも10人20人単位で連携していましたので前に見かけた時のようには行かないかもしれないです。これを潰す手なら一応ありますけど、それは戦う機会があったときのお楽しみです。




 続けてAブロックニ回戦 第一試合は私達【夢の雫】VS【神聖北欧組曲】となりました。


 第一試合を見た限り、相手の主な攻撃方法はデバフ系が多いので、ナナとシヅキ・コノハを囮に使い、相手ギルドの攻撃対象をある程度固定してもらう。

 ナナが居るから、相手ギルドも注意せざるを得ないもんね。


 で、私とルルカ・スミナの三人はといいますと、火力が売りの魔法職らしく、後ろから一撃必殺の特大魔法を狙っている次第です。


 「レイカさん。私は何をすれば?」

 「貴女の役割は相手ギルドの攻撃から私達後衛を守る事。

 万が一でもナナを抜けてきたら次に攻撃を受けて貰う事になるのは前衛のスミナ、貴女よ」

 「な、なるほど!そういう事でしたら私が全力で守ります!(シヅキたちには悪いけどレイカ様の隣をキープよ!)」



 スミナからの質問に答えた後は、詠唱しておいた天光魔法 エインシャントをナナたちが居る所を中心に展開しました。

 この魔法は、レイ・ソーラーライトに続けて3つ目に覚えた攻撃魔法です。

 効果はレイが細い光の雨で広範囲を、ソーラーライトは圧縮した光が極太の柱のようになり、さらに火の属性が混じったように熱のダメージを追加で与える事ができ、範囲は対象とその回り2メートル程。

 そしてこのエインシャントは、ソーラーライトがレイのように降り注ぐ魔法という訳です。

 こうなってしまえば、その着弾点に指定された前衛が沢山居た所は阿鼻叫喚となるわけ。


 その混乱の中、私は昨日ついにカンストした【風塵魔法】の最後の魔法を相手ギルドの本陣へ向けて詠唱し放っていた。





 「ぜ、前衛……壊滅しました!!相手の竜騎士その他2名がこちらへ向かって来ております」

 「な、なんだってぇ!?くそっ!呪歌使いは居ないのか?」

 「前衛と一緒に居た為、同じく全滅しました!」

 「ぐぬ!で、では暗殺部隊は!?」

 「前衛と(ry」

 「そ、そんなバカな……。では何処が残っているというのだ……」



 白い服を着た少年プレイヤーが、青年プレイヤーに話しかける。

 【神聖北欧組曲】のギルドマスターであるバルドゥルは部下のギルメンから報告を受け、頭を抱えていました。


 「…残りは僕ら魔術師4名とギルマスだけです……」

 「マジで!?」

 「マジです……」

 「ならば、討って出るしかないな。前衛が残っていれば、いくらでもやり様はあっただろうが…居ないものを望んでも仕方ない。出るぞ!」




 しかし、本陣から出た彼らを待っていたのは、ものすごい勢いでこっちに迫ってくる竜巻の姿だった。

 【神聖北欧組曲】の本陣は竜巻にバルドゥルたち共々飲み込まれ、敵陣営残数が0になった。


 この瞬間、私達【夢の涙】はAブロック決勝進出を決めたのでした。




 二回戦第二試合は【ダンデライオン】VS【影法師】。


 ヘルガやその他大勢のダンデライオン側のウォリアーやナイトが、影法師の中の弱いプレイヤーたちを倒していく。

 弓持ちPKには二人一組で当たり、倒していますし、硬そうなナイト系のPKが出ると前衛が押さえ込み、魔法による集中砲火で一人ひとり確実に倒していく。


 「相変わらず堅実に攻めて行く戦い方ね。やられる方は溜まったものじゃないわ」



 しかし優勢だったのもここまで。PKたちの猛反撃が始まると、手誰のPKたちが、ダンデライオン側の前衛職たちの技発動後の隙をついたり、今まで使わなかった硬い鎧をも突き通すレアな剣などでダンデライオン側のプレイヤーを次々と切り裂いていく。

 そのやられた中にヘルガの姿もあったわけだけど、特に思うことはないわね。



 そしてとうとう、影法師のPKたちがダンデライオン本陣へと攻め込んだ。

 本陣には魔法職などしか居なかった為、近接戦など出来る人などいないので次々と斬り裂かれ倒れていく。


 そんなこんなで最後に残ったのは、ミヤとダンデライオンのギルマスであるミュレイです。

 ミュレイの指示でミヤが詠唱をしましたが、PKたちが投げた詠唱阻害の煙爆弾により強制中断される。

 そこへPKたちが斬りかかり、まずはミヤが一閃され倒れる。

 残ったのはギルマスのミュレイ。なんと彼女は細剣レイピアを取り出し、抗戦の姿勢を見せました。


 そんな彼女の相手をしたのが影法師のギルドマスターのガレイオウ。ガレイオウの武器も彼女と同じく細剣だったのが驚きです。見た目はごっついから斧とか大剣使うのかと思ってたのに!




 戦いは開始5分で決着しました。何度か突き合いガレイオウのバランスが崩れた瞬間、ミュレイが仕掛けましたが、それはガレイオウの罠でした。

 ニヤリを笑みを浮かべ、その倒れ掛けた姿勢のまま、神速の突きを繰り出しました。

 その一撃はミュレイの体を貫き、体力ゲージが全て吹き飛ぶ。




 この瞬間ダンデライオンが全滅し、影法師のAブロック決勝進出が決まった。

 次は私達と影法師の戦いになるのね。それにしても、あんな体勢で攻撃が出来るなんて……もしかしてさっきのがレアスキルなのかしら?

 戦いの前に皆で話し合って油断しないように言わないと。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ