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GW戦線。風雲ギルドバトル 7

GW戦線。風雲ギルドバトル 5の修正。特性の効果を書いていなかったので追記しました。


【天使の笑みを持つ悪魔】

 種族が悪魔族以上の時に効果が発現する。上がる数値は運以外の数値が+3で運が+5。魔界において活動時、アイドル的応対を受けることが出来る……事もある。

 予選は各ギルドから3名指名し、ガチバトルとなりました。

 私達も相手ギルドから指名を受けました。予選の相手が選んだのはシヅキ達本日付で加入した3人。

 古株の3人(私とナナ、ルルカ)は選ばれませんでした。なお、ウサミは外から観戦してます。

 そして選ばれた3人ですけど、ナナが選んだだけのことはあり凄い戦闘力を見せ付けてくれました。


 結果?勿論勝ってくれました。3人とも本気を出し切ることなく、かといって危険な状態になるようなこともなく、良い戦い方をしていたと思います。私があの3人とバトルになったら本気出さないとだめかもしれない。それほど3人の連携は凄かった。

 私とナナの場合はお互いの火力で各個撃破してるのでチームワークらしいものはないですからねー。今度ナナを誘ってチームワークの練習してみようかしら?


 あっ、そうでした。3人の紹介をしていませんでしたね。紹介をかねて今朝、彼女たちと出会った時の話をしましょうか。




 「レイカちゃーん。新規メンバー連れてきたよ~」

 「はいはい。ちょっと待ってね。ナナから言われてた衣装がもうすぐ完成するから」


 試合会場近くの生産施設の個室を借りて、昨日取得した至高の裁縫道具で私とナナの着る装備を作っているところにナナから声が掛かったのです。

 今朝突然、二人分だけでも準備するように言われて私は不満を言いつつもナナの指定した服を作りました。


 私が着るのは誘惑狐の着物からさらにグレードを上げてゴクラクチョウの羽毛から作り出した《天啓鳥の着物》と言う装備。この装備には運を除く全ステータス+35と言う効果がつきました。

 メイン装備より性能が劣りますけど、私の最高装備だと補正が高すぎる(最大+65などがある)と言う事なので、この戦いで使うのはダメと皇樹さん……神官GMからお達しが在りました。

 勿論ユニーク装備の帯も使用禁止です。アレ一つでも戦いにすらならない可能性が在ると言われたんじゃしょうがないわよね?

 ……実は最強で知られるアキラさんの装備も、ステータスの最高補正が+30~+40と言うので、この装備にして貰わないと運営的(盛り上がりなど)にも画的えてき(これまた盛り上がり)にも困ると言うのです。


 画的に困ると言うのが理解できませんでしたけど……分かる人いるの?


 それにしても、そんなダメダメばかり言うなら何で私を出場させたのよ……。私の新装備のお披露目をして一億C稼げるようにしないといけないのにぃぃ!

 お金を稼ぐ為なら私が多少表に出ることも辞さない覚悟よ……。きっとね…。



 ナナには体型が多少変わったので、以前渡した巫女装束を分解修正し、胸元に多少のゆとりを作りつつ大悪魔の皮やらで作り直した巫女服を渡しました。少しばかり成長した胸元が来る辺りに余裕を作ってあげるとひどく喜んでいましたが、胸なんて大きくても邪魔なだけなのよ?


 それに巫女服なのに素材が大悪魔で良いのかって?良いんです。服になっちゃえば分かりません。

 とはいえ服の名称は《魔巫女装束》でしたけど……気にしません!アイテム名を気にする人いないよね?



 では次に新規メンバーをザッと紹介しますね。


 「は、はは、はじめましゅて!シヅキです!よろしくお願いしまうっ」


 まずはサブマスター(臨時)に選ばれたシヅキは、黒いロングヘアーを腰辺りで束ねた髪形をしている小盾と短槍を使うパリィなどによる回避型のウォリアー。スキル構成は先に述べた戦闘系にプラスして光魔法を取得しているみたい。と言う事は自己ヒールも出来るんだぁ?優秀ですね!

 そんな彼女の装備には雛罌粟ひなげしの紋章が刻まれている。

 言葉遣いは、見た目どおり基本は丁寧らしいです。基本はの……意味がよくわかリませんけどね……。

 戦闘以外ではナナと同じく交渉関係が上手いらしいですね。

 ……さっきから噛み噛みだけど交渉関係は得意らしい……ほんとに?



 「おはようございますー。スミナです。お会い出来て光栄です。よろしくー」


 ニ人目はスミナ。3人の中で一番前衛らしい装備……全身鎧に身を包んだ大盾とげきを装備した女性プレイヤー。聞いた所によると現実では体が弱いので、DCOでは重いものを振り回す事が夢だったと言うスキル構成も重量級モノが多いナイトの女性。装備には山茶花さざんかの紋章が刻まれている。

 うん、普通だね。普通が一番だよ?



 「わ、わたくしはコノハ……ですわ。よろしくお願いしてもよろしくてよ?」


 三人目はコノハ。シヅキやスミナと知り合い同士らしく、初期からトリオで狩をしていたらしいです。

 得意武器は双剣で、急所攻撃確率が高いスキル構成らしいです。急所攻撃って体格とか装備の防御力とか無視ですからねぇ。このタイプを極めた人は非常に厄介ですよ。ちなみに装備には梔子くちなしの紋章が刻まれている。ちなみに職業はウォリアー。


 話し方がおかしいのは、緊張してるかららしいですよ?少し前の私を見てるようで懐かしいですね。

 コノハの自己紹介後すぐに他の二人が腕を引っ張って行きコソコソ何か話し合ってみたい。

 話をしてる間、コノハは真っ青になってたけど、何か嫌な事言われたのかしら?イジメはだめよ?絶対に許さないんだからね?



 「以上の三人が急遽選んだメンバーだよ。私の運営する秘密サイトの住人だから、それなりに人となりは知ってるから安心してくれて良いからね~」

 「そう?まあナナが言うなら信じるわ。じゃあ……シヅキさん、スミナさん、コノハさん。

 とりあえずこのバトル大会期間はよろしくお願いしますね。期間終了後については、改めて時間を作ってお話させてもらいますね。……ではギルドに勧誘しますので了承をお願いします」



 私がポチポチッっとギルドメニューから三人に向けて加入申請を出すと、すぐに了承の返事が来たのでめでたく戦力が増えました。


 「んー、じゃあレイカ~。私は観客席で皆の健闘振りを見てるからがんばってね~」

 「ウサミ。暇が在れば他のギルドの戦いの記録お願いできる?」

 「他チームの戦闘記録に関してはお任せあれ~。ちゃんと記録媒体準備済みですよ~」


 ウサミが観客席に消え、残ったのは私、ナナ、ルルカ、シヅキ、スミナ、コノハの六人。このメンバーで勝ち残るか負けるまでギルドバトルを戦い抜くことになる。

 ちなみに他のギルドは最低人数が15名で構成されているようなので、私達が一番数が少ない。

 し、少数精鋭なのよ。心配しないで頂戴。いざとなれば私が一肌脱いであげるわ。

 なんてことを考えてたら、ナナの顔がだらしなくなっていました。


 「レイカちゃんが一肌脱いでくれそうな予感~。フーフフ~」


 ……やっぱり一肌でも脱ぐのはやめておきます……。



 「あのーギルドマスター?私達の戦い方について確認などはしなくて良いんですか?」


 スミナが心配そうに尋ねてきたので、私は笑顔で答えてあげる。

 実はその瞬間、新規メンバー三人とナナのポケェ~っとなり動きが止まったのは言うまでも無い。ルルカは見ていなかったらしく首を傾げていました。


 「そうね。予選で見させてもらうわ。……あとギルドマスターなんて呼ばないでもらえるかしら?普通にレイカと呼んでくれれば良いわよ。私も貴女達のことはプレイヤーネームで呼ぶから」

 「!?そそ、そんな恐れ多い!なのでレイカ様で良いですか?」

 「だ、ダメに決まっているでしょ。様は絶対にいらないわ」

 「うぅ、じゃあレイカさんでは?」

 「そこまで私の名前を呼びたくないのね……なら、それで妥協しましょう……はぁ…」


 ちょっと必死そうだったので悪戯心が芽生え、落ち込んだ感じで返答し、物憂げなため息もついてみた。

 そういえばこの言葉の前半部分って高校生の時、姫島さんに指摘された内容に酷似してるかも……。


 「はぅあっ!?ち、違います!呼び捨てにするのに慣れていなくてっ!」


 案の定、スミナが慌てていろいろな理由を述べ始めました。その姿が少し滑稽でつい噴き出してしまいました。


 「フフッ。冗談よ?呼び方はギルドマスターとか、~様が付かないならどう呼んでもらっても良いわ」

 「……よ、良かったぁ。レイカさm……じゃなくて…レイカさんにあんな表情をさせたとなると、会員から袋叩きにされちゃう」

 「危ない集まりじゃないのそれ?さっさと抜けたほうが良いんじゃないかしら?」

 「い、いいえぇ!!危ない人はいないですよ?ただ、熱くなりやすい人が多いってだけで……」

 「へぇ~。聞く限り面白そうね?私もそこに参加しても良いかしら?」

 「ふぇっ?そ、それはお止めになった方がぁ~……あっナナさぁーん、たすけて~」



 なるほど。読めたわよ。大方その集まりのリーダーがナナなのね。

 あの子ったら人が見てない所でどんなことしてるのか、問い詰める必要が在るわね。

 そんな雰囲気が見て取れたのか、ナナは私から少しずつ離れていこうとしています。



 「あら?ナナ。何処に行くのかしら?もうすぐ入場セレモニーよ?」

 「え”?ち、ちょっとお花摘みに~……えへへ」

 「ついさっきログイン前に行ったはずよね?」

 「お、お水飲み過ぎて、ちょっと近いだけだからぁぁぁ~」


 私が詰め寄って捕獲しようとしたら、体を反転しものすごい勢いで逃げていきました。

 今逃げてもリアルでは逃がさないわよ?ふふふ……。


 暫くして入場セレモニーが終わり、冒頭の予選が終了。

 その後、勝ち残ったチームに適当に石が配られ、GMトトからの呼び出しがあると30秒後に試合会場に転送される仕掛けとなる。


 本戦参加ギルドは総勢16ギルドでそれらを二つに分割し、本戦A組と本戦B組に分けるやり方となる。

 私達【夢の涙】が割り振られたのはA組。そこにはミヤ達の所属ギルド【ダンデライオン】、PKギルド【影法師】等も。

 あいにく【滅神】はB組に割り振られ、戦う機会があるのは決勝まで残った時のみとなる。



 へぇ、面白そうかもね。ここ最近の鬱憤をぶつけるにはちょうど良いし、最初の相手には少し本気を出してみようと思います。

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