正式サービス 1-2
はい!キャラクリだけで終わってしまいました。
《ただいまよりキャラクター作成を行います。以下の項目を全てOKを押してください》
音声が流れ私は示された項目を見る。
種族
スキル
職業
ステータス
特性
の5つの項目がある。これに関しては2ヶ月前に和仁に聞いたとおりでこの設定後に、使用するアバターの容姿と名前の設定が行われる流れになっている。
まず決める種族は3種類。人族・亜人族・魔族です。初期の肌の色とかミミが少し長めで尖っていたりケモミミ等が生えているかどうかの違いですね。
人族は、まんま私達をそのままアバター化したものがベースになり好みで少しだけならいじれるようになっています。種族特性は平均です。そう、平均なのです。大事なので2度言いました。
初期特性は手先の器用さで生産作業や技術を要する攻撃方法などテクニカルな事が得意だそうです。 技術を要するとは重火器系の武器等の事ですね。
亜人族は、獣人や妖精など見た感じ身体的な特徴の目立つ種族ですね。
種族的特徴としましては獣人は体力・腕力に長け魔力が低い。妖精族は魔力・賢さが高く体力が低いですね。見た目的な具体例は数秒前に述べましたよ?
初期特性は第六感か森の民で前者は獣人、後者は妖精族がもっています。効果は文字から推察して頂けると……え?だめですか?そうですか仕方ありませんね。
第六感は五感以外の感覚が鋭くなり、不意打ちを避けたり罠を見つけやすくなる特性です。
森の民は草木の生える場所での補正が掛かるというものです。草木の素材を見つけやすいのも特徴ですね。
魔族はその名の通り、魔力・敏捷・賢さが他の種族より高く、体力・腕力が低いとなっています。
種族的特徴は、肌の色がちょっぴり変わるようです。俗に言う健康的な小麦色?というかんじですか。
初期特性は、闇の加護。効果はダンジョン、夜のフィールドなど暗い場所でステータスに少しですが補正が掛かります。
文字だと伝えにくい事に気づいたので初期ステータスで表記いたしますね
種族 体力 魔力 腕力 体格 賢さ 敏捷 運 となっておりステータスで表記される初期値はこうなります。1~10で分かれており1が低く10が高いとご理解ください。
人族 5 5 5 5 5 5 5
亜人族獣 8 3 7 5 2 5 5
亜人族妖 3 7 2 4 8 6 5
魔族 3 9 1 3 7 7 5
となっています。このことからプレイヤーは自分の目指すスタイルによって種族を考える事が大事になります。
βテスト時に体格ステータスの表記を変える様にお願いしたけど変更はされていませんね。残念です。
さてでは私の種族を決める話に戻りましょう。私はβテスト時は剣を使用していましたが、別に武器全般得意という訳でもありませんので魔法特化をメインとしたキャラクタを作りたいと思っています。そういう理由から平均的なステータスの人族、脳筋ステータスの亜人族の獣人は選びません。残った亜人妖精族か魔族のどちらかになるというわけです。
種族はどれを選んでも始まる町は同じだというので、七実との待ち合わせやミヤさんとの待ち合わせに関しては問題ないでしょう。
話がそれましたね。本題に戻りまして私の選んだ種族は魔族! やはり魔力と賢さ、それに敏捷数値が高いのが決め手になりました。
次にスキルを決めるのですが、これも決めてありました。
【裁縫】【採取】【風魔法】【精神統一】【魔法運用の知識】の5つです。前者2種に関してはβテストで私用していたので説明は省きますね。
【風魔法】:風に関する魔法を扱えるようになる。基本スペル ウィンドボール
【精神統一】:自然回復する魔力量が増える。座ったりすれば回復速度が更に上がる。
【魔法運用の知識】:魔力の総量が上がる。レベルが上がると魔力消費量減少スキルが派生する。
攻撃に関しては魔法特化ですからこれでばっちりのはずです。
次は職業ですね。これもはじめに選べるのは大きく分けて3種だけで職業レベルが上がれば次の階位へ道が増えていくようになっています。仮に武器系と魔法系のスキル両方を所持、かつ高レベルであれば魔法戦士という職業もなれるのです。
また話がそれて言い忘れていましたね。大きく分けて3種といった内容の説明です。
ファイター 物理攻撃職 ベースレベルが30になるとナイト、ソーディアンなどに派生。
マジシャン 魔法職 ベースレベルが30を超えるとヒーラー、賢者などが派生。
クリエイター 生産職 ベースレベルが上がると各職業名(一番高い生産スキルレベル)のマスタークリエイターが派生。
となります。ただし30レベルを超えると職業変更が出来るようになるというだけでベースレベルの最大値は50まであります。
そんなこんなで私が選んだ職業はスキルからして魔法型ですのでマジシャンです。クリエイターを選ばなかった理由も先の通り。
次はステータスですが、これは種族の時に初期値をお教えしましたので、初期ボーナス3ポイントをもらえるので運以外のステータスであれば自由に割り振りができます。
私は 体力3 魔力9(+1) 腕力1 体格3 賢さ7(+1) 敏捷7(+1) 運5
とステータスを振り確定しました。今の所この3種以外はあげる気はないので。
魔力は魔法攻撃回数を増やす為、賢さは一撃の威力をあげるため、敏捷は戦闘時であれば移動力や回避力等に影響しますし、生産時の成功率などにも関係するからですよ。この辺はβテストと変わりないようです。
最後に特性ですが、魔族の種族特性である闇の加護があったのでそれを確認し全ての項目を受けたことも改めてチェックしなおし確定ボタンをおしました。
次に決めるべきは容姿と名前ですが、名前は以前と同じくレイカで容姿は魔族風になり雰囲気が変わったのでストレートロングの髪の毛をくるくるお団子巻きにしてシニヨンに、髪の色を黒から白っぽくしておきました。
《全ての項目が埋まったのを確認しました。βテスト当時のデータをロードします……。英雄の斧にこめられた偉業を一つ確認しました。特性に反映されます……反映されました。始まりの街へ転送を開始します……カウント3,2,1……》
「え?今なんか言ってた……? まあいっか。とにかくこれで設定終わったし、早く七実と合流しなくっちゃ!」
システムメッセージが聞こえると同時に私のアバターはDCOの世界に飛ばされていった。