GW戦線。風雲ギルドバトル 2
翌日、アルバイトを終え帰宅した私はいつもどおりログイン。
昨日と同様、裁縫やらのレベル上げをしたいところですがギルドバトル開始は明日からですから、生産に感けるわけにも行かないようです。まあ最悪出場してバトルで負ければ良いだけだし?
っていうか、神官GMやら謎掲示板では私が最強とか言われてましたけど、女の私が最強のはずないですよね。
筋肉モリモリの男性に襲われたら成す術もなく負けちゃいそうだし。
「レイカちゃん……疲れたよぉ」
「あら?ナナ。どうしたの?」
「!?どうしたのって……昨日のギルド臨時加入希望者の選出してたんだよぉぉ!」
「知ってるわよ。その様子だと結局あの後また増えたりしたの?」
「最終的に666人……」
「多すぎじゃないかしら?」
「大半はレベルとスキルの確認で判断したけどまだ100人以上残ってるよぉ」
一日ほどで500人以上を落とすなんてさすがナナ……。
きっとこれも帝王学と経営学を学んだから成せる業なのね。私には無理よ?そんな面倒な事したくないもの……。
「それはお疲れ様。流石にその中から2人だけ選ぶのは難しい?」
「うん、無理!」
「そう、ならもう時間も押してるし人数は気にしないから好きにしていいわ。その代わり大人数だと確実にバトル後の残留は無しにするけど」
「分かった。人数制限がないなら大分絞れると思う」
しかし野に埋もれた猛者は探せばいくらでも見つかるものなんですね~。
ナナの御眼鏡に適った人物と会える明日が楽しみかもしれない。(ナナが選ぶなら猛者に違いないという断定から)
この後、ナナはこれからその100人ほど残った連絡の取れる希望者と会い、判断していくとの事。
「ちゃんとレイカちゃんに害が無い人を選んで見せるから楽しみにしててね」
ナナはそういい残し、希望者との待ち合わせ場所に向かっていった。
……うーん、ナナについて行こうかとも考えましたけど、あの任せてオーラの前では言い出しづらかったわね。
となるとやはり時間が開いてしまいます。こうなったら暇つぶしに封印球でも集めに行きましょうか……。
久しぶりにソロですし、ちょっとハメを外して開放的に参りましょう。
行き先は私が持ってない封印球があるところだから、ザーバン西の島辺りかしらね。一つの方角にいくつも封印玉がある島が点在してるから何処の島に出るかわからないのが楽しみな所よね!
というわけで事前情報を集めず、適当に選んで上陸したいと思います。
えっと、装備は……龍革シリーズ一式・ユニーク化した蒼熱獣の帯・あとは竜革水着ね。
回復アイテムは……異常耐性アップの薬を何種類か持って行けば対応できるはず。
よしっ、準備が出来たわ!いざ往かん!(私にとって)未知の島!
という訳でたどり着きましたザーバン西の海から適当に上陸した島。
島の名称は《ラグナ諸島》といい、上陸した島を含めて周囲に4つくらい島があり、島と島の間にはなぜか橋が架かっています……誰が架けたんでしょうね。
その場に留まっていても仕方がないので、そのまま歩き出す……水着のままで。
周りを見てもプレイヤーは誰もいないし水着でも良いよね?着替えるのが面倒とかそういうわけじゃないんだからね?
まずは上陸した島から探索を開始すると、沢山の鳥系モンスターが襲ってきました。
戦ううちにこの鳥モンスターのことが嫌いになりました……。
だってこの鳥、攻撃力がない代わりに敏捷が非常に高く、水着ばっかり狙ってくるんだもの。面倒とか思わずに着替えておけばよかったです。
着替えたのか?そ、そりゃあ、恥ずかしながら上の方を盗られちゃいましたから着替えないと見えちゃいますよ。リアル基準にしてると、そこも再現されてる事にビックリです。
し、下はどうなのかですって?確認はしましたけど秘密です。
ただ言えることは、全年齢向けゲームでアダルトな表示はされないとだけ言っておきます。
なら上もアウトなんじゃないのか?そこは青少年保護法……じゃなくて、運営独自のルールで胸くらいならセーフという事じゃないかしら。
あと、上半身裸で歩き回るほどバカじゃないです。見られてなくても恥ずかしいですよね普通…。
……痴女じゃないからね?ちゃんと羞恥心というものもあるんですからね!
ちなみにその鳥モンスターは水着着用じゃなくなった途端、姿を消しました……エッチな鳥め……!
その代わり討伐できた個体から得た羽根素材はレアリティが7もある良いものだったので水着を盗ったことは……
許すはずがないですよね。今度時間がある時にでもジックリと狩りつくしてやるんだからっ!
盗られた水着はロストアイテムとなり、装備を陸上用に買えると下の方も消えてしまいました……。
結構苦労して効果つけたのに勿体無い……。また作り直さなくちゃね。
……あぁっ!?か、帰りの水着がないわ!どど、どうしよう~。
この島からの帰路を水着無しで超えれるとは思えないです。意外と厄介な攻撃をしてくるダツっぽいモンスターもいましたから。
悩んだ結果、忙しいので迷惑かもと思いましたが、私はナナに水着の配達をお願いしました。
「レイカちゃんの着ていた水着を奪っただって?……そんな羨ま……人ならざる所業をした鳥はシャナンのエサにしてやるんだから!」
「そもそも人じゃないわよ?モンスターなんだし」
「とりあえずザーバンの西なんだよね?こっちの用事ももうすぐ終わるよ~。
終わり次第、水着を届けるからゆっくり攻略してて良いからね」
「えぇ、ありがとう。ただでさえ押し付けた用事で忙しいのにこんなことまで頼んでごめんね」
「レイカちゃんの頼みを断るなんてありえないから気にしないでー」
水着の案件が片付いた事で心のゆとりを取り戻した私は、探索を再開しました。
上陸した島はただ広いだけの島だったので所々にかかっている橋から次の島へと渡っていく。
4つ目の橋を越えた最後の島にたどり着くと目の前にダンジョンが現れました。
「入り口が大きいのね。一人で行ける難易度なのかしら……」
そう呟きながらダンジョン内部へ入って行きました。




