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Dream Community Online(仮)  作者: ふんにゃり
高校生編!?
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正式サービス 1-1

前話も今話も話があべこべな方向に走ってしまいました。


次話以降頑張って方向修正いたします!たぶん。

 βテスト終了から2ヵ月経過した夏真っ盛りの今日とうとうDCO(Dream Community Onlineだからドリコムという人もいるみたい、特にクラスメートが言ってましたね)の正式サービスが開始となります。


 とうとうとかいって待ち望んででいたみたいに思われた方いますか?そんなつもりはありませんよ?

私はたぶん義理堅いつもりなので、βテスト時代に知りあった人と久しぶりに話をするためにサービス開始を待っていただけでゲーム自体が楽しみって言うわけじゃない……はずよ?ないんだからね?



 βテスト終了したその日の内に私は和仁パパに仲良くなった人がいるので正式サービスをしたいの。とお願いしてしてみるとなにやらパパは感動しちゃったみたいで滂沱の涙を流しながら正式サービス位いくらでも参加させてあげるといわれてしまいました。まあ一人につきアカウントは一つしかだめなんですけどね?


 確かに高三にもなって七実以外の友達を連れてきたこともないし、外に行っても基本誰とも喋ろうとしないそんな私が知り合いができたからゲームを続けたいと言ったからさあ大変。先も述べた結果となったわけです。



 「まさかとは思うけど、男じゃないだろうね?」


 パパはその日の夕食の席でこう切り出した。


 「え?そうだけどダメ?」

 「な、な、なんだとぉぉぉ!うちの可愛い麗華に手を出したふてぇ野郎はどこのどいつだぁぁぁ」

 「ちょっと待ってパパ。確かに男の人も知り合いになったけどパパが思っているような関係じゃないわ。私が言ってるのはその男性の幼馴染の女性の事よ?」

 「なんだ。そうなのか……」


 私がそういうとパパはあっさりと激怒していた雰囲気から一変して笑顔になった。人と仲良くしなさいとか言っておいて男の人の仲良くなろうものなら怒るってどういうことなのかしらね?

 ……とはいえ私も進んで男性と仲良くする気もないですけど……




 家での一件はこのくらいの騒ぎでしたが次は学校で大騒ぎになってしまいました。私が正式サービスが始まったらプレイすると七実に話したところ、七実までもが知り合いって男?男なの?ときいてくる始末。

 ほんとに七実といい和仁パパといい、私のことをどう思っているのかしら。今度じっくり問い詰める必要がありそうです。


 七実にも詳しく説明をしましたがその話をした場所が悪かったのです。なんと丁度そこにはDCOのβテストに参加していたって言う男子生徒がいて私が正式サービスをプレイする事を大声で大々的に知らせてしまったのです。 こんな意地悪されるって私ってとことん嫌われているのね……。悲しくなりました。


 なお、その話が広がってから私はクラスで更に浮いた存在となりましたがソレはほんの少し先の話。



 「……麗華ちゃん。気を落とさないで?あの男の子も悪気があったわけじゃないって言ってたでしょ?」

 「そんなの信じられないわよ。私って凄く嫌われてるみたいだし……」

 「それは麗華ちゃんの勘違いだよ?麗華ちゃんは誰にも嫌われてなんかいないよ?」

 「そんなことっ!クラスで誰と眼が合ってもすぐに逸らされる位嫌われてるんだから。男の子ならいざ知らず女生徒にまでそんなことされたらそうとしか考えられないよ……」

 「だからそんな事ないってば!雛ちゃんとかは普通に話してくれてるでしょ?」

 「それはそうだけど……」



 七実と別れ自室内でさきほど七実が一生懸命私が嫌われていない理由を色々教えてくれたけど、いくら七実の言う事でも信じられないと思う自分に少々イラついていることに気づいた。


 「私、って一体どう思われてるのかな……」





 翌日から夏休みに入るまでの1ヶ月と少しは非常に居心地の悪いものでした。自己嫌悪が長引き、今まで以上に人を遠ざけるようになりました。七実とも少し距離を取るほどに……。



 そんな日々もやっと終わりが近づき夏休み開始5日前、久しぶりに七実に呼び出され私は七実の家に行きました。 そこには私の部屋にある機械がありました。……VR機器です。

 確か七実はゲームなどとは無縁の生活をしているはずなのですがなぜかその機械が七実の部屋に……。うん、言ってる自分が意味わかりません。



 「麗華ちゃんお待たせ。見て分かったかもしれないけどあのね私、麗華ちゃんがやるって言っていたゲームを麗華ちゃんと一緒にしたいんだ。……いいかな?」

 「な……んで?私今まで七実と話をしないように避けてたのに七実は私に近寄ってきてくれるの?」

 「?友達だもん。当たり前だよ」


 その言葉を聞いた瞬間私は泣いていました。七実はそんな私の頭をよしよしと撫でてくれました。後々思い返せば子ども扱いされていましたね。


 「麗華ちゃんは気を張りすぎだよ。もう少し気楽に物事を考えよう?」



 数分後


 「むぅ、私が七実に泣かされたなんて信じられない!」

 「ふふーん。私のお姉さん度は麗華ちゃんよりも高いのです!」

 「今の姿を見るとそうはおもえない……」


 インターネットでDCOの事を二人して調べながらそんな会話があったとか。



 「情報ってあんまり公開されてないんだね。麗華ちゃんが言ってたβテストの事くらいしか分からなかったよ」

 「そっかぁ。βテストと正式サービスは違うものとして考えよっか。私もβテストをやってから色々思った事もあるし違う生き方をしてみようと思うの」


 その後はこれ以上調べても進展は無いと判断した為、近くのスイーツ情報や私の趣味の裁縫について和やかに会話をしながらすごしました。


 そして冒頭に戻りサービス開始初日がきました。

本来は七実の事は麗華が誘うはずだったのにどうしてこうなった。

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