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Dream Community Online(仮)  作者: ふんにゃり
高校生編!?
54/135

私達の戦いはこれからだ(笑) 11

途中からつながりが理解できなくなるかもしれません。


著者も《おかしいかもしれない》と思いながら投稿してるので、具体的な指摘をいただければ直せる……かもしれません。


 なお、いつも文章おかしいぞ!等のご指摘はご遠慮ください……。

評価で承知しておりますので><



 次話は水曜日が空きまして木曜日6時の予定です。

 インスタンスダンジョン最奥部にいたのは、大きなハンマーをもった見上げんばかりの巨人。名前は《ダイダラボッチ》。


 「誰か、敵の情報の鑑定を!」


 前衛にいた誰かが叫ぶ。その声に反応した敵の強さを測るスキル【測定】もしくは【看破】を持つ斥候プレイヤーが一斉にデータを叫びだす。

 私は、そんな姿を見ながら敵の強さを知るスキルはちょっと欲しいなと思ってしまいました。


 ダイダラボッチの総合的な強さは、さっきのレッドドラゴンのおよそ6倍。ただし腕力の値に関してのみレッドドラゴンの10倍となっていたらしい。要するに見た目どおり脳筋だということ。

 まあ巨人で頭の良いのが居るとか言うお話はあまり聞きませんからね。今回も例に漏れないのでしょう。



 「一斑は右から!三班は左から攻めて同時に挟撃!ニ班と四班は一・三班の補助と回復をメインに!手が空いても攻撃に参加はしないようにしてください。どんな攻撃来るかわかりませんので温存をお願いします。

 前衛の皆!相手は巨人だけど能力を見る限り魔法攻撃はないわ。だから巨人の攻撃のモーションに注意して!」

 「おう!」

 「任せろぃ!」




 ダイダラボッチは、足元をうろつき、チクチクとした攻撃をしてくる虫共プレイヤーにイラついていた。長らくの間誰も来ない為、ゆっくりと惰眠を貪っていたが突如、それを壊されて怒らないはずがなかった。

 ダイダラボッチは、手に持ったハンマーを地面に叩きつけながら虫共を払い落とし、もしくは叩き潰していく。だがこの虫共……なかなかに生命力が高くしつこい。離れた場所にいる別の虫共から何かしてもらっているのかと思い、ダイダラボッチはその方向へ向かい、先にその怪しげな虫共を先に殲滅しようと考えた。しかし、向かった先でダイダラボッチは後悔してもしきれない悪夢を見る事になる……。




 「ダイダラボッチのヘイトがこっちに向いたわ!各員回避準備。風属性もちのプリーストさんは補助魔法をお願いします」

 「レイ姉!プリーストじゃなかったっけ?支援して~」


 シュリの指示の後、私の近くに居たヒナが私のとこへ寄ってきました。そういえば以前レベル5のプリーストって自己紹介したんだっけ……。あれからちょくちょくヒナたちと組んだけど、回復だけで事足りたので本当のことを言うタイミングがなかったんでした……。


 「ごめんね、ヒナ。私、支援魔法出来ないのよ。私はプリーストじゃないから…」

 「え……えぇ!?じゃあ、レイ姉、私にウソついてたのっ!?」

 「私の職業は空気賢者。特性は敵からのヘイトが向きにくい魔法攻撃のスペシャリスト。回復魔法は高い賢さのステータスを利用しただけよ」

 「そ、そうだったんだ。じゃあレイ姉は回復より攻撃の方が得意ってことなの?」

 「その通りよ。さすがヒナね。直ぐに理解してくれて嬉しいわ」

 「ぶぅ!何でそこで私を頭の悪い子扱いするかな?そういうのする相手はナナさんだけにしておいてよね!」

 「だって、最近のナナは勉強頑張ってるから、言いにくいんだもの。だからこれからはヒナに言おうと思ってね」

 「謹んで辞退させていただきたいですっ……と言うか絶対辞退するからね!」

 「そう?残念ね。ヒナに誘ってもらう度に弄れると思ってうれしかったのに……」

 「レイ姉~勘弁してー」



 掛け合いをしている間にもダイダラボッチの巨体は私達後衛陣に近づいてきています。進行してくる途中にはナナが陣取り、攻撃をすることによる足止めを買って出てくれています。そうしてる内にヒナには、別のプリーストの所で支援を受けてもらいました。え?私ですか?一応、魔法関連と敏捷にだけは自信があるので、まだ逃げなくても良いです。ダンジョン内では特性の闇の加護の補正もかかりますからね。

 ハンマーによる範囲攻撃の影響範囲もしっかり見せてもらいましたから最低、その範囲外には逃げられますしね。


 「レイカさん!早く逃げないとっ!」


 シュリも必死ですね。シュリは残念ながら敏捷をそこまで重視していないらしく、早めに逃げないと範囲攻撃で死ぬ可能性が高い。仮に一撃で死ななかった場合でも、ダイダラボッチの攻撃全てにスタン判定がついているので追撃で死ぬ事になるでしょう。そしてダイダラボッチの巨大なハンマーがナナを弾き飛ばしました。急いで体力を確認すると6割近くを一気に減らされた事で、バッドステータス昏倒に陥ったようですね。


 「ナナッ!?……シュリも他のみんなも逃げていいですよ。私はまだあの巨人に身の程……コホン、デカブツに自分の愚かさを……いえこれも違いますわね。木偶の坊には実力の差って言う物を見せ付けてあげないといけませんので」

 「レイカさん……言い直すたびに言葉が酷くなってる気がしますよ。それに何で笑ってらっしゃるんです?(生笑顔?初めてみたぁ。これはうん、破壊兵器かもしれない。綺麗で見惚れそうだけど同時にものすごい恐怖も感じる……)」


 私は言われて気づきました。気付かぬうちに笑顔になっていたことに。人前で邪悪バージョンの笑顔が出たのはいつ振りでしたっけ……。

 クラスメイトの面々と組んだ時は本気を出す機会はなかったのですが、さすがに今回のようなレイドボス戦では見せざるをえませんよね。ソロの時?他人の目を気にして自重してましたよ~。


 「私の目の前でナナを殴り飛ばしたあのデカブツ相手だし……自重やめて良いわよね……」


 私は暗い笑みを浮かべ後衛組を見ながらいいました。



 私は、装備を先日新しく作り上げた帯《蒼熱獣の帯ヒートスタンプベルト》を出し装備。まずは誘惑狐の毛を糸まで戻し、光の糸とよりあわせて《天弧の糸》を作成。この糸は装備品に使用する事で体力・体格・敏捷に大きな補正が掛かるようになります。

 上記の糸が完成した後、ナナたちから貰った《火熱赤猪の毛皮》を評価が高くなるような革布に加工し、繋ぎの糸として《ランジェリー草》の繊維を闇の糸と寄り合わせ《闇猪の糸》を使用し《火熱獣の革》完成。この糸の効果は光の糸と違い、魔法側に影響を及ぼします。要するに魔力・賢さに補正がかかるって事。

 帯の本体となる革の部分は、ナナと一緒に第5の街フォウクラッセンから誰もクリアしていないと言うフィールド《ビルブルーの森》へ赴き、森に出るメインモンスターのビルブルーソルジャーの虐殺を繰り返し素材《蒼聖猪の毛皮》を集め、なめし作業に何度も失敗した末にようやく満足の行く革に仕上げることが出来ました。


 《火熱獣の革》と《蒼聖猪の毛皮》を《天弧の糸》で縫い仕上がったのが先ほど言った《蒼熱獣の帯ヒートスタンプベルト》という訳です。……分かりにくければ材料を作ってそれらを縫って作ったとだけ理解してくだされば……。


 《蒼熱獣の帯ヒートスタンプベルト:レアリティ☆☆☆☆☆☆☆☆☆(9)、体力・魔力・体格・敏捷・賢さ+45、火+5・風+5・水+5、光+5、闇+5。品質9.5、評価ボーナス:腕力・賢さ・敏捷+10。

効果:攻撃の度にバッドステータス《火傷》《凍傷》付与。運の合計値が20以上の時、この装備のステータスが倍化する》


 ふふふ、なんて壊れ性能なのかしら。ステータス各種が大変なことになってしまいます。追加効果に関してはあくまでも追加ですから気にしないでください。

 あ、属性補正について今更ながら説明しますね。属性補正とは+1~+10までのランクがありまして+1で属性魔法の性能が1.1倍、+5で1.5倍、+10で2倍となります。


 この装備は壊れ性能ですが私が装備する事で更なる壊れ方になります。つい先ほど運の基礎値が25になった私の場合、補正に入ってるステータスが+90になり、属性補正が+10となり2倍の威力を出せるようになります。評価ボーナスの+の数値は2倍にはなりませんよ?これは品質に対するボーナスですので対象外です。


 ようするにこの帯が一本あれば、始めたばかりの初心者でも第5の街まで来れると言う代物。……売って欲しい?

 困りましたね……これは作った日に運営からユニーク化認定されてしまいましたので材料を揃えてももう作れないんですよね。要するに売れませんし、ロックされてますので落とす(奪われる)ことも出来ません。倉庫に預けることも出来ません。でも他の手持ち装備に変更する事は可能です。どうしても削除したければ使い込んで耐久値をなくすしかありませんね。……その耐久値も見えないのでいつ壊れるか冷や冷やドッキドキですけど。



 あ~!苦労話?している間にダイダラボッチが目と鼻の先にきてました!ナナは……ダイダラボッチの足元からジャンプ突き?してますね。空中で何回突いてるの!?それよりもまだそんなに時間経過していないのに昏倒から回復したのね。

 誰か回復させてくれたのかしら?どっちにしても木偶の坊には相応の罰を受けていただきませんとダメですけどね……。


 それじゃあ、この帯の威力特と味わうと良いですよ?巨人ダイダラボッチさん?私がそう呟いた瞬間、レイドPTの面々は背筋がゾクッとするような寒気を感じたらしい。

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