正式サービス 1-7
評価・ブックマークありがとうございます!
次話の予定は少し日が空きまして水曜日予定となっております。ご了承よろしくです。
ナナと別れた後私は施設に入ったのですが、またしても色々なものが抜けている事に気づいてしまいそれを集めるのに少々時間がかかってしまいました。
結局生産作業に入れたのは夕食を終えてからだったのです。日頃から抜けていることが多いと自覚しているので気をつけようとしていてもやってしまうがここ最近の悩みです……。
施設にやってきた私は、作業に入る前に材料の確認を行いました。さっきはこの段階でミスがあったので見直しをする事はほんと大事ですよね~。
てことで今回用意した材料はこちら!
①ウルフのなめし皮(評価6が19枚、評価7が1枚)計20枚と蛇の皮32枚
②麻の糸(評価6)や毒の糸(評価5)のものあわせて60本
③薬草が40本
④裁縫専用:分離剤1㍑入りを5本(先ほどはこれが足りなかったので町を駆けずり回り集めました)
⑤初級裁縫セット(裁縫レベルが15を超えると装備できるようになるので用意しました)
⑥偶々見つけた色あせた文集……(裁縫の入門書らしいですよ?)
①~⑤はまあ分かってもらえると思いますけど⑥はなくてもいいんじゃないかと思いますよね?よね?
ところがどっこい!今回の生産では⑥が非常に役に立つのですよ?
この文集は④の分離剤を探している時に雑貨屋の掘り出し物コーナーで見つけ、こ・の・私が!衝動買いしてしまうほど魅力溢れるものだったんです。
内容の方ですが最初の方こそこの文集の作者のウッフーンアッハーンな文集(恥)でしたが中盤辺りから作風が変わりなんと素材後との裁縫特技の隠し縫い・雅縫いの極意などが書かれていたのですよ!
(断じて文集前半部分に惹かれたわけじゃないんです。惹かれてなんかないんですからねっ?)
この本を開きながらやれば本来裁縫のレベル15や20位で覚えるこの特技をレベルを低くして使用できるというチート仕様!それもこの方法で完成させる事ができれば特技まで習得できるというすばらしさ!
ハァハァ!少々暑くなってしまいました。少し脱いでもいいですか?なな、なんですかそこの人!顔を赤くなんかしちゃって!動悸が激しくなる?そんなに私の事が見苦しいですか……そ、そうなんですね……じゃあ脱ぐのは我慢します……。え?そっちの人は何で残念そうにしてるんですか?
コホン。気を取り直しまして文集の説明はもういいですよね?では他の番号の説明をしますね。
①なめし皮は今回のメイン材料ですので多めに用意いたしました。装備一つ作るのに1~2枚のなめし皮等皮素材を使いますので。
蛇の皮は先ほどナナと狩をした時に集めた素材でこれを使用することに関してはナナから了承を得ています。
②糸はないと裁縫はできませんよね?でもゲームだし魔法の糸とかあるのかも?あったら欲しいしなかったら作りたいなぁ。
③何故薬草が必要なのかというと、単に疲労回復効果を持つアイテムだったからですね。効果は微小ですけど。疲労とは長時間の戦闘もしくは大量に生産をしたりしたときに現れるバッドステータス(バステ・デバフ)の一種ですね。薬草をそのまま食するとその苦味効果で疲労が和らぐそうです。まだこの辺で疲労回復効果があるアイテムはこの薬草だけです。
④分離剤。これは服作りに失敗した時にこの液に漬けると糸がなくなる代わりになめし皮が無事に残るという保健用アイテムですね。ただし一度失敗したなめし皮で生産失敗して、2度目の液付けするとなめし皮の品質が最低になります。
⑤裁縫レベル15から装備可能の初級裁縫道具セット。今現在の裁縫レベルは10です。
私の場合、古き英雄の記憶の特性で一人で作業や狩をすると取得経験値が20%上がるので服作りを繰り返した場合高確率でレベル15になってしまう可能性があるので念のために用意しておきました。
そういうわけで?生産作業に入りました。ウルフ製品はβ時代に使っていたのでとりあえずあの時と同じように作り上げたのが次の装備たち。
《ウルフレザースカート:レア★★、評価6》
《ウルフレザーコート:レア★★、評価6.5、腕力+1》
《ウルフレザーハット:レア★★、評価5.5》
《ウルフレザージャケット:レア★★、評価7、腕力+1・体格が+1》
《ウルフレザーボトムス:レア★★、評価6.5、敏捷+1》
「うーん?評価6じゃあボーナスつかないけど評価6.5を超えるとつくんだね。評価6.5でボーナスステータス+1……評価7でボーナス+2かぁ。7.5とか8を作れないとどういう条件かわからないけど、ボーナスが+1つくだけでもレベルを一つあげたくらいの影響があるんだしすごい事よね?」
ウルフのなめし皮は後11枚残っていますが一応おいておきまして、つぎは蛇の皮を使って裁縫してみようと思います。蛇の皮ですが、現実側で蛇皮のバッグを縫った時に実物を触った事があるのでできそうな気がします!
「文集を開いてっと……え?なんでカバンの縫い方とかいう項目があるの!?ま、いっか……」
細かい事を気にしてたら限がありませんので考える事を放棄しました。だって今は物を作るほうが大事ですし?
《蛇皮のトート:レア★、評価5.5》
《蛇皮のフード:レア★★、評価6.5、賢さ+1》
《蛇皮のバレッタ:レア★★、評価6》
《蛇皮のミサンガ:レア★、評価5、運+1》
作り上げた結果今までと仕様が違ったものができてますね?
《蛇皮のミサンガ》このアイテムは存在自体に運+1という効果がつくアイテムだったみたいですね。装備箇所は頭でも体でも足でもなく2つの装備枠があるアクセサリにつけるものですね。
このミサンガを高評価で量産できればすごい事がおきそうな予感!主に金銭的な意味で。
そういうわけで残った蛇の皮を使い切ってミサンガ作りを繰り返した結果ですが……
《蛇皮のミサンガ★、評価6.5、運+1、運+1》
この評価6.5というのが2つ作れただけでした。この二つのうちの一つはナナに一つは私が使う事にしましょう。他は全部運+1の通常品22個……。こんなにあっても仕方ないしナナ、ミヤ、ヘルガさんに渡す分以外は露店に出しておくことにしますね。
生産作業が全て終わった後、露店に出したミサンガのせいで一騒動起きますが、その事については本人が与り知らぬ事なので今回は割愛させて頂きます。
蛇皮の裁縫作業をしている間に裁縫のレベルが16となってしまっていたので見習いセットを慌てて片付け初級セットを用意しました。思ったより蛇の皮の取得経験値多かったのですねぇ。
初級セットに切り替えてからまたウルフのなめし皮の裁縫作業に入ったのですがやはり見習いのセットよりも扱いやすいですね。新品なのに手に馴染んでいて自分のやりたい事の6割くらいは動けます。見習い裁縫道具の時は4割くらいだったんですよ?
《ウルフレザースカート:レア★★、評価7、敏捷+2》
《ウルフレザーハット:レア★★、評価7、魔力・賢さ+1のものと魔力+2のもの》
《ウルフレザーコート:レア★★、評価7.5、腕力+1、体格+2》
《ウルフレザーボトムス:レア★★、評価7、敏捷+2》
「さっきより段違いに良くなったわね!やっぱり道具がいいとできもいいわ~。評価7.5でボーナスはあわせて+3ってとこかな?このくらいいいものが作れればリベンジできるわね」
作り上げた品物をSSに能力値つきで記録しミヤとヘルガにメッセージで送りつけ欲しければ今から言う素材をたくさん集めてきてくださいと送っておきました。
ついでにヒラメキにもいい評価のものができたので自慢(根性悪い!?)するべく、メッセージをおくりましたよ?このことで後日私を巻き込んだ事件?が起きるんですよ~。
とりあえずもう疲れたので寝ましょう……。




