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難病少女  作者: 架否
2/2

難病少女の初恋 ※悠目線

私は昔っから体が弱かった。


それこそ箸より重いものを持てないと言ってもオーバーにはならないくらい体が弱かったんです。


体育の時間は年中ずぅーと見学。


体育着に着替えたことなんて身体検査の時しかありませんでした。


もうちょっと、少しでいいから頑丈な体になってくれればなぁ


と、心の隅でいつも思っていました。



彼を目で追うようになったのはいつ頃でしょうか。


名前も組も知らなかったけどいつの間にか自分でも気づかないうちに気になっていました。


たぶん、彼が明るくて元気で笑顔が絶えなくて自分とは正反対の彼に憧れていたんだと思います。


いや・・・一目惚れってやつかもしれません。とりあえず私は恋をしたんだと思います。


初恋でした。


初めて・・・異性のことを気にし始めました。とりあえず、私の心臓は彼を見るだけでばっくんばっくんしてました。


友達の夏希ちゃんに聞いたら、それは恋をしたからなるんだと教えてくれました。


それとついでに夏希ちゃんは私が恋をした彼についても教えてくれました。


彼の名前は相沢翔くんというそうです。


あと2年C組でした。


なるほど一つ年上でしたか。


そして翔くんは学校の中で王子様的な存在なんだそうです。


それと、ファンクラブがいるそうです。


とても私のことなんか目もくれないでしょう。


うぅ、なんだか悲しくなってきた。


目の前がなぜかぼやけてきます。


そういえば、夏希ちゃんがいってました。


翔くんは彼氏がいないそうです。


よし、望みは早くも散りきらなかった。


こうして私が少しだけ嬉しくて、帰りの学活の後スキップで校舎を歩いてると曲がり角で誰かとぶつかりました。


突然のことだったので何も出来ずただ転んでしまいました。


痛い。


私がしばらく痛みに耐えてると、頭の上から声が聞こえてきました。


「大丈夫か?」


どうやら声の主はぶつかってきた人らしいです。


ついでに声と言葉遣いからして男の人らしいです。


うぅ、どうしよう。


謝りたいけど男の人だから謝りにくい。


次に何て言われるか分からないし。

すると、その男の人は私の顔をみて突然はっとした表情になりました。


「ねぇ、君ってもしかして桐島悠って名前?」


!?


なぜこの人、私の名前を!!


さすがに名前を呼ばれたので顔を上げなきゃだめかなぁ


っと思ったので


「は、はい・・・私は桐島ですぅ」


我ながら情けない声を出しながら顔を上げた。


そして、上げた先にはこれまた偶然とは思えないが、そこにはあの憧れの翔くんが!


どうしよう、あの胸のどきんどきんが再発。


というか、何という二次元的展開。


現実じゃあり得ないと思ってた。


まさか、本当にあったとは・・・

とりあえず、悠目線にしてみました。


たぶん次は翔目線。

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