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部室の「おそうじ」
放課後の練習をする前に、今日は部室の「おそうじ」だ。
といっても、大がかりなものではない。「自分のロッカーを整理」するのだ。
まずは、ロッカーの中身を全部、一旦外に出す。
そのあと、部員たちはそれぞれ検討を始めた。
いらないものを捨てていかないと、すぐにロッカーがいっぱいになってしまう。
どれを残すか。どれを捨てるか。
部室のあちこちで、部員たちが頭をひねっている。
そんな中、すごい奴がいた。
収納の達人だ。他の部員たちでは「絶対に無理!」と思える量を、ロッカーの中に収めていく! しかも早い!
「何かコツでもあるのか?」
すると、そいつは爽やかな笑顔で、
「五歳の頃から、『テトリス』をやっているからな」
あの世界的パズルゲームを、今でも週に三時間はプレイしているという。
「だから、これくらいは簡単だ」
そいつのロッカーは見事なまでに、隙間なくきっちり埋まっている。
「なるほど!」
その日から、野球部で『テトリス』が流行した。
次回、朝から『ムンクの叫び』!




