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野球はスリーアウトから  いよかんシーズン  作者:


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20/20

最後のくじを引く者

「えー、今年ことしのドラフト会議かいぎで、一位いちい指名しめい重複ちょうふくしたわけだが」


 ある球団きゅうだんでは秘密ひみつ会議かいぎひらかれていた。


 ドラフト会議かいぎ開催かいさい三日みっか


 すでに、いくつかの球団きゅうだん一位いちい指名しめい公表こうひょうしている。


 この球団きゅうだんも、そのひとつだ。「マサキ選手せんしゅ」だと公表こうひょうしている。


 そして、すでに指名しめい重複ちょうふくしていた。くじきは確定かくてい


「それで、まえもってめておきたい。だれがくじをくのか」


「そうはっても、うちは最後さいごだからね」


 マサキ選手せんしゅ指名しめいする球団きゅうだんがさらにえても、それはわらない。くじをえらぶことはできないのだ。はこのこっている最後さいごひとつを、だまってくだけ。


「だから、だれいてもおなじでしょ」


 球団きゅうだんさきに「たりくじ」をいてしまえば、こっちはお手上てあげだ。


「だからこそ、こうかんがえたい。くじを人選じんせん自由じゆうだと。本人ほんにん責任せきにん皆無かいむ。これは、最後さいごにくじを球団きゅうだんだけの『特権とっけん』だ」


「なるほど」


 たとえばのはなし、「話題性わだいせいはしる」ことも可能かのうだ。うまくいけば、球団きゅうだんのイメージ向上こうじょうにつながるかも。


 さっそく自由じゆう意見いけんう。


もとアメリカ大統領だいとうりょうとか、面白おもしろいかもしれませんね」


「さすがに謝礼ギャラが、ものすごいんじゃないか?」


「でも、大統領だいとうりょうのそっくりさんだと、インパクトがよわいし・・・・・・」


「こんなのはどうかな? マサキ選手せんしゅ同姓どうせい同名どうめい別人べつじん


 そんなかんじで会議かいぎつづく。


 そして、ドラフト会議かいぎ当日とうじつになった。


 会場かいじょうがざわつく。


 なぞ覆面ふくめんおとこが、くじきに登場とうじょうしたのだ。プロレスラーのようなマスクで、頭部とうぶおおっている。


 からだつきからして、中年ちゅうねん男性だんせいのようなので、


球団きゅうだんOBのだれかか?」


 ひそひそごえう。


 で、抽選ちゅうせんだ。かく球団きゅうだんが、くじをいていく。


 最後さいごのくじを、なぞ覆面ふくめんおとこいた。


 その結果けっかたりくじをいたのは――


「よっしゃー!」


 なぞ覆面ふくめんおとこ


 してやったりというかおで、その球団きゅうだん関係者かんけいしゃ全員ぜんいんが、椅子いすからがっておおよろこびする。


 そして、関係者かんけいしゃ一人ひとり覆面ふくめんおとこると、会場かいじょうにいるテレビカメラにかって、こっちを注目ちゅうもくするよううながした。


 なま中継ちゅうけいなかなぞおとこ覆面ふくめんをとる。


「マサキー、てるかー! とうちゃん、いたぞー!」


 選手せんしゅ父親ちちおやである。もちろん本物ほんものだ。そっくりさんとかではない。


 たりくじをいた場合ばあいにのみ、正体しょうたいかすことになっていた。


 これにより、翌日よくじつのスポーツ新聞しんぶん各紙かくし、その一面いちめんたのしいことになった。


ご愛読ありがとうございました。

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