表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
野球はスリーアウトから  いよかんシーズン  作者:


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/20

むかしむかしのパソコンは

 一九七〇年代ねんだいなかば、「コンピュータ」の歴史れきしは、ひとつの転換てんかんをむかえようとしていた。


 個人こじん所有しょゆうするコンピュータ、いわゆる「パーソナルコンピュータ」、その市場しじょう劇的げきてき出来事できごときたのだ。


 ある製品せいひんがアメリカで登場とうじょうした。


 しきの「パソコン」である。


 ハンダけの知識ちしきや、その技術ぎじゅつ道具どうぐ必要ひつようなものの、った本人ほんにんてることで、大幅おおはばなコスト削減さくげん成功せいこうした。これまでのパソコンとくらべて、非常ひじょうやすい。


 しきのパソコンが登場とうじょうしたことを、当時とうじ理系りけい男子だんしたちは歓喜かんきした。


「このパソコンなら、お財布さいふやさしい! 自分ミーたちにもとどくぞ!」


 しかし、それはアメリカでのはなしだ。


 日本にほんでは事情じじょうちがう。


 そのパソコンをアメリカからはこんでくる、そんな経費けいひうわせされるのだ。


「この値段ねだんだと、まだせない」


 そこで、関西かんさいにあるまち工場こうば決断けつだんした。


「じゃあ、自分じぶんたちでつくろう! 日本にほんせいしきパソコンを!」


 さまざまな困難こんなんえて、日本にほんせいのパソコンを完成かんせいさせた。アメリカからはこんでくる経費けいひ不要ふようなので、パソコンの値段ねだんやすくできる。


 で、さっそく販売はんばい開始かいしするが、


うごかないぞ!」


 知識ちしき技術ぎじゅつもないのにえば、そうなるのは当然とうぜんだ。かわいそうだが、そんなひとにはあきらめてもらうしかない。


 だからこそ、きちんと完成かんせいさせたときには感動かんどうものだ。自分じぶんてたパソコンが、ちゃんとうごく!


 関西かんさいまち工場こうばから全国ぜんこくへ。次々と出荷しゅっかされていく、日本にほんせいしきパソコン。


 この理系りけい男子だんしも、そのパソコンをった一人ひとりだ。バイトをしまくり、それでめたおかねった。


 だから、絶対ぜったいうごかす!


 パソコンを慎重しんちょうてていき、最後さいご部品ぶひんりつけた。


 そして、電源でんげんをオンにしたときだ。


 パソコンから音楽おんがくながはじめる。


「え?」


 これは、販売はんばいもとまち工場こうばからのサプライズだ。完成かんせいさせて最初さいしょ電源でんげんをオンにすると、その一回いっかいだけきょくながれる。


 音質おんしつわるいものの、なんきょくかはすぐにわかった。関西かんさいにあるプロ野球やきゅう球団きゅうだんの「球団歌アレ」だ。


 この理系りけい男子だんしは、その球団きゅうだんのファンなので、苦労くろうして完成かんせいさせた感動かんどうが、さらにアップする。これはいサプライズだ。


 一方いっぽうべつ場所ばしょ


 こちらでもパソコンを完成かんせいさせたばかりだ。音楽おんがくながはじめる。


 しかし、こっちの理系りけい男子だんしは、球団きゅうだんのファンなので、


「は? なんで、ライバル球団きゅうだんきょくながしてんだよ! ふざけんな!」


 おもわずてしまい、完成かんせいさせたばかりのパソコンを、だいしにしていた。


次回は「ファン感謝かんしゃデー」のお話です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ