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野球はスリーアウトから  いよかんシーズン  作者:


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1/8

看板ホームラン

 プロ野球やきゅう球場きゅうじょう外野がいやせき、その後方こうほうには、いくつもの看板かんばん存在そんざいしている。


 そんな看板かんばんなかには、「直接ちょくせつ打球だきゅうてる」と、「スポンサーから賞金しょうきん賞品しょうひんがもらえる」ものもある。


 とはいえ、そういう看板かんばんには、なかなかたらない。


 看板かんばんてるためには、かなりの飛距離ひきょり必要ひつようだ。特大とくだいのホームランでなければならない。


 なので、ある看板かんばん場合ばあいだと、「打球だきゅう直撃ちょくげき」は三年さんねん一回いっかいくらいだ。


 ところが、こんシーズンは「あたらしい打撃だげき理論りろん」が球界きゅうかい席巻せっけん選手せんしゅたちの飛距離ひきょり大幅おおはばびている。


 その結果けっか、ある看板かんばんへの「打球だきゅう直撃ちょくげき」は、すでにかいだ。


 このペースだと、すくなく見積みつもっても、シーズンがわるまでに、あとじゅっかい以上いじょうはありそうだ。


 その看板かんばんしている会社かいしゃは、球団きゅうだんスタッフもまじえて、野球場やきゅうじょう一室いっしつ緊急きんきゅう会議かいぎひらいていた。


 こんなに『看板かんばんホームラン』がるとは、まったくの予想外よそうがいだ。ぶっちぎりで予算よさんオーバーしている。


 重苦おもくるしい空気くうきがただようなか


おもって、看板かんばんちいさくしますか?」


 会議かいぎ参加さんかしている一人ひとりう。


 そうすれば、打球だきゅうたる確率かくりつがるだろう。


「しかし、それでは看板かんばんとしての意味いみが・・・・・・」


 それに、看板かんばんちいさくすると、「ケチな会社かいしゃ」だと、世間せけんからおもわれるかも。


 結局けっきょくいアイデアがかばなかった。しょうがない。「現状げんじょう維持いじ」だ。


 で、このあとにプロ野球やきゅう試合しあいがある。


 ちょうど野球場やきゅうじょうにいることだし、会社かいしゃ関係者かんけいしゃたちは試合しあい観戦かんせんすることに。


 だが、なんてことだ。今日きょう元気げんきした。野球場やきゅうじょうにバットの快音かいおん


 つよ打球だきゅうがまっすぐに、外野がいやスタンドへんでいく。れい看板かんばんかって。


 この試合しあいていた会社かいしゃ関係者かんけいしゃたちは、一斉いっせいあたまかかえた。


 まただ。また賞金しょうきんだ。予算よさんオーバーの記録きろく更新こうしんする!


 ところが、つぎ瞬間しゅんかんだった。


 外野がいやスタンドにいるおきゃくさんの一人ひとりが、いきなり真上まうえにジャンプしたのだ。


 そのには、野球やきゅうのグローブをはめている。


 そして、見事みごと打球だきゅうをキャッチした!


「おおっ!」


 そのおきゃくさんはただ、ホームランボールをろうとしただけにちがいない。


 しかし、あの看板かんばんしている会社かいしゃにとって、このキャッチは「ちょうファインプレー」だ。


 おかげで、選手せんしゅ賞金しょうきんをあげる必要ひつようがなくなった。


「こうしてはいられない!」


 すぐに会社かいしゃ関係者かんけいしゃたちはうごく。


 そのおきゃくさんのところへって、感謝ありがとうげたあと、「謝礼おかね」をはらった。


 選手せんしゅにあげる賞金しょうきんとくらべたら、やす金額きんがくだ。けれども、おきゃくさんはとてもよろこんでくれた。


 で、つぎ試合しあいだ。


 れい看板かんばんまえでは、異変いへんきていた。


 野球やきゅうのグローブをはめた、大勢おおぜいのおきゃくさんたち!


 ――ホームランボールをキャッチして、ついでに「謝礼おかね」をもらっちゃおう。


 そうかんがえて、看板かんばんまえ集結しゅうけつしたのだ。


 かれらの活躍かつやくにより、この会社かいしゃこんシーズン、あと一回いっかいの『看板かんばんホームラン』でることができた。「謝礼おかね」はじゅっかい以上いじょうはらうことになったけれど、やったね♪


次回は「ドラフト会議」のお話です。

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