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☆いきなり転生☆ さらに~   作者: たかさば


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105/110

金持ち

家田浩二は、ごく普通のブルジョワである。


毎日カネの心配をせずに好きなものを買い、毎日もういいやと思った食べ物/飲み物を躊躇することなく捨てる、齢24のブルジョワである。


今日も今日とて、飲み会の席でポケットマネーで頼んだワインのボトルがマズかったので一口飲んでまるっと残したあと、行きつけのコンビニでコンビーフ缶と生ビール缶を買って家路についていた―――のだが。



キイィイ!!キ――――イイイイイイイ!!!


ドガ――――――――――――ん!!


ぐわしゃぁああ!!


ぶちゅ。




真っ白な空間。

家田浩二の魂と…、女神が対面している。


「家田浩二さん、あなたは気の毒ですが人生を終えてしまいました。転生してもらいます」

「はあ」


「あなたにはチートをお一つ差し上げます。ステータスをご確認ください」


────────

家田浩二(24)

レベル24


称号:転生者


保有スキル:金持ち

HP:24

MP:24

────────




「というわけで、いきなり草原に放り出されたなあ、ん~、空気が気持ちいいわ~」


べよん、べよん。


水色の、ぶよぶよした丸い塊が…ブルジョワの前に現れた!


「お、スライムだ。初めて見たぞ」


うろたえない、ブルジョワ。


「保有スキルがあったな《金持ち?》って世界が変わったら意味ないんじゃないの??」


スライムは落ち着き払っているブルジョワを見て、ソワソワしている!!


「もしかしてなんかお金に困ってる系のスライムなのかな…」


そう、そうなんだよ!!

食べるものが無くて砂かけババアに100円借りたら、ほんの129年経つ間に1億2666万9300円に膨れ上がってて~!!!


スライムはブルジョワに泣きついた!


「まあ、異世界で金持ってても仕方ないしなあ。はい、お金持っていきな?」


ブルジョワはポケットマネーでスライムの負債を支払ってあげた!


大喜びするスライムの後ろから、業突く張りの砂かけババアが出てきて迷惑料だの手数料だの後出しの請求を恥ずかしげもなく訴え始めたぞ!!


「じゃあ、とりあえず今手元にあるお金全部あげるからそれで許してあげてよ」


だばー!!!


空からブルジョワの総資産が降り注ぐ!!

クソババアは金銀財宝硬貨に札束その他もろもろにつぶされて消滅した!


感銘を受けたスライムはブルジョワと共に莫大な財産を使って慈善事業に取り組み、多くの孤児や恵まれないものたちに救いの手を差し出し平和な村を築いた。


しかし、アホな金持ちが財産を狙って刺客を放ちブルジョワを暗殺したその瞬間、運営資金や換金待ちの財宝はすべて消えた。


ブルジョワのカネありきで存在していた建物などもすべて崩れ落ち、何もない荒野の上に村民と刺客が残った。

怒り狂った村民は刺客と諸悪の根源を成敗したのち、力と知恵を合わせて村を再興したという。





「う、うーん???なんか夢でも見ていたような??」


ブルジョワは時間を巻き戻されて、コンビニの入り口前に立っていた。

コンビニの入り口で立ち止まる前に、ちょっとだけ時空がゆがんだのだが…、それに気づく様子はない。


一般人はコンビニでコンビーフ缶と生ビール缶を買って家路についた。


家の近くの交差点で、車の暴走事故が発生していた。


「自動ブレーキ制御のついた車だったら、ここまで派手に事故らなかったかもなあ…」


ブルジョワは、お金の心配をすることなく平凡な毎日を過ごしていたのですが、バイト先でけち臭い女子と知り合ってやけに絡まれるようになり、気付いたら生活の全てに細かくダメ出しをされるのが当たり前になってしまいめんどくさくなって失踪したりしつつ歳を重ね、両親を見送り、姉と兄を見送り、相続した財産をすべて売り払い、莫大な税金を払ってマンション暮らしを始めた二年目に火事に巻き込まれて72年の生涯を閉じたとのことです。




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