9-1
デルデ=ガルデの街の右区の夜は騒がしい。
派手な光に照らされた快楽街ではない分、怪しい雰囲気が漂っており、余計に妙な艶やかさに満ちている。
その享楽の空気を思う存分楽しもうという輩の旅人が多い中、黒を基調とした服装の集団も多く見られる。おそらくはダリドアリ教徒だろう。奇妙な箱を持っている者を先頭に、静かに行列で歩いている姿が散見された。何かの行事なのだろうか。
しかし、今はそちらに注意を払っている暇はない。
魔力狩りの被害者が出たと聞いて、すぐさまその現場へと向かっているのだ。色々とすべきことが溜まってきたが、今の優先事項は間違いなくこの件だろう。
死体は鮮度が命というのはかなり不謹慎な物言いではあるものの、否定できない事実だ。遺体がどのような状態なのか確認しておく必要がある。不審死などを遂げた死体は一般的に不吉なものとして燃やされることが常の世の中だ。時間がない。
どこで殺されたのか、正確な情報は錯そうしていて特定はできなかったが、上空から俯瞰していれば候補は容易に絞られる。不自然に隔離された場所が本命だ。保安隊がどの程度の捜査能力を持っているかは定かではないが、さすがに現場を封鎖せずに野放しにはすまい。
寄り道亭へ駈け込んで来た男の情報網はかなり早かったようで、鳥であるわしはどうにかその場所を突き止めることができた。すぐさま行動を起こした結果だ。既に死体は運ばれるところで、間一髪のところではあったが。
「くそっ、干乾びてるくせにすげー臭いな。よりによって俺が当直の日に死ななくてもいいじゃねーか。だいたい、なんで火葬場じゃなくて辺鄙な倉庫に運ぶんだ?遠すぎるだろ」
「うるせぇ、文句を言うな。この手の死体が出た場合はすぐにあそこに持っていくようにお達しが出てただろ?破れば首どころか極刑って噂もある。厄介なことになる前に運び込んで忘れちまう方がいい。この件はこの死体よりよっぽどきな臭いんだぜ」
「ああ、違いねー。噂話してただけで、この間もバンの奴がどこぞの上級野郎にボコボコにされてたからな。物騒すぎるわ」
運よく死体を運んでいると思われる保安隊を見つけられた。デルデ=ガルデの保安隊員は皆、官帽を着用しているので分かりやすい。
手押し車に載せられた遺体は筵を掛けられていて今は見えなかった。男たちの会話から指定場所へと運ぶようだ。そこで確認するしかないだろう。現場で死体検分をしないのが通常の方法なのか、特別なのかは分からないが、察するに後者の気がした。
『この手の死体』と言っていたことからも、上層部から何らかの特別な命令が来ている可能性が高い。だとすると、色々なものが見えてくる。やはり、この魔力狩りはただの殺人事件というわけではなさそうだ。
保安隊が向かった先は、錆びれた一角にある倉庫のような場所だった。傷んだ木柵に囲まれた場所で、実用性一点張りの建物が幾つか並んでいる。その一つに手押し車ごと入れると、二人はそそくさと帰って行った。本当に運んだだけで、特に何もしていない。
残されたのは引き渡し役の男が一人のみだった。どこにでもいそうな下級貴族風のその人物は、面倒くさげに舌打ちをしてから手押し車の筵を乱暴に剥ぎ取った。
そこにはまるで血肉をすべて搾り取られたように乾いた人間の成れの果てがあった。骨組みにかろうじてへばりついたように皮膚の残骸が残っているだけで、ガリガリの骸骨のような有様だ。焼死体のようでもあるが、ミイラのようでもあり、変死体という言葉がふさわしい。
「……相変わらず汚ねぇな」
そんな無残な死体を目の前に、男は動じる様子もなく近くにあった書類を斜め読みする。
「ディグ・ベベネオム。集配屋兼辻馬車の御者。ロージだが、献納金不足。儀式参加費も滞納……それで終了ってとこか。まぁ、魔力持ちだったことだけは幸いしたか……弟夫婦は助かったな」
誰にともなく読み上げていくと、その手が止まる。
「げっ、本人確認用のブツが小便だと……最悪すぎる」
手押し車のどこかから更に小瓶を取り出して顔をしかめる男。そこでふと視線が上空へ向かった。わしの方へと。
まさか気づかれたのか。
隠蔽の魔法もかけて見えなくはなっているが、何か嫌な予感がして念のため天窓の隙間から脱する。
その瞬間、倉庫付近に魔法結界が張られた。
やはり男は何かを感じ取ったのか、急に警戒を強めたようだ。油断ならない。隠蔽の魔法をかけたままであれば、あの結界で気づかれた可能性が高い。かなり際どい退避だった。隠蔽の魔法を解いて鳥として監視を続けることもできたが、用心している相手の領域に留まるのは得策ではない。近づかずに遠目に確認する程度が安全だろう。天窓から監視するに留める。
男は小瓶に何か魔法をかけてから、死体の足へとそれを注ぐ。
何かぶつぶつと呟いているが聞こえない。結界で音も遮断されているようだ。それから倉庫の一室に手押し車を移動させた後、男はその場を立ち去った。後をつけるかどうか迷ったが、遺体の方が気になったので倉庫の方に向かった。
死体は鮮度が命。間近で確認しておきたかった。
しかし、その一室に入った途端にその希望は潰えた。そこには焼却炉があり、既に遺体は燃やされている最中だったのだ。死体処理が早すぎる。
殺人事件の遺体を即座に燃やすのは理に適っているとは思えない。何らかの指示と意図がそこにはあるはずだ。先程、男が名前や情報を把握していたことも気になる。この短時間で身元も分かっていて、本人かどうかの確認作業をしていた節がある。それらが意味するところを考えると、嫌な予感しかしない。
焼かれる死体を前にできることはない。倉庫を飛び立ち、今からでもあの男の方を尾行しようと探したが、その姿はどこにも見つけられなかった。
魔力狩りの事件は、単なる殺人事件というわけではないことは確かなようだった。
二日後。
寄り道亭の離れ小屋にブリッツが訪れていた。
相変わらずのくたびれた商人風の見た目で、無精ひげもそのままだった。頻繁に剃る習慣はないらしい。すっと音もなく椅子に座ると、細目で辺りを窺うように眺めている。 「それで、今日はどんな依頼だ?察するに、最新の魔力狩りの情報だとは思うがね」
「いえ、そちらは大体把握していますので別件です」
「あぁ?」
ブリッツは出鼻をくじかれたのか、変な声を上げた。
「アンタら、その件でここへ来てるんだろ?いや、把握しているって……別の見聞屋でも雇っているのか?」
「調査する術はあるということです。でも、一応確認はしておきたいので照合させてくれますか?」
「一応って……まぁ、いいけどよ」
逆にブリッツがどの程度つかんでいるのかを知るために、概要を掻い摘んですり合わせる。被害者の特定はもちろん、その周辺情報もしっかりと把握しているようでなかなかに優秀だった。こちらが分かっているのはあくまで被害者情報だけで、その日の足取りや交友関係などは知らない。
あまりそちらに重きを置いていないからだ。
例の現場の調査の仕方、怪しい男の存在などを考えると、裏から手を退いている者がおり、そちらからのアプローチで犯人を捜した方がいいという判断だ。
「……ちゃんと被害者の情報もつかんでるみたいだな。こんな短期間でたいしたもんだ。ったく、見聞屋としては肩身が狭いね。とにかく、オレに聞きたいことってのが別物なら、前に紹介した占い師の婆さん絡みか?」
「はい。それもありますが、先に魔力狩り関連で、幾つか気になった点をよろしいでしょうか?」
それが仕事だからな、とブリッツは枯茶色の長髪をかき上げた。
ナリスとは事前に質問事項を詰めていたので、淀みなく各項目を確認していく。比較的短時間でその応答も終わった。ブリッツは要約する能力にも長けており、的確な受け答えが可能な男だった。
「なるほどですね……やはり、この件について保安隊は熱心に調べているわけではないと」
「ああ、そういう印象だな。被害者の関係者以外にあまり気にしているヤツもいないし、騒いでいるのは一部の連中だけだ」
死傷者が出る犯罪など日常茶飯事の世の中だ。自分の生活だけで精一杯の常人からしたら、関心がそれほどないのも納得ではある。人は自分に危害が及ばない限り、あらゆる事象を話半分に聞き流すものだ。
「でもでも、魔力狩りだーって騒いでるその人たちは、どうやってそれを知ったのー?死んだ人はすぐに焼かれちゃうんじゃ、分からないんじゃないのー?」
話を聞く限り、これまでの遺体も保安隊がすぐに処理して人の目に触れることは稀だったようだ。干乾びたようなあの姿と、魔力が吸いつくされたというその死因について、一部であれ広まっていることは疑問が残る。どうやって類推されたのか、手がかりはないはずだ。
「それは単純な話だ。最初の頃はそこまで徹底して隠されてたわけじゃないからな。その後に同じような状態の死体が見つかって、こりゃ何か変だぞってとこで隠蔽対策が顕著になっただけだ。それに、今でも保安隊の連中は陰で色々噂話はしまくってるからな。死体以外はよくしゃべるってヤツだ」
人の口に戸は立てられぬということか。どうやら緘口令はあっても、その辺は徹底されてはいないようだ。それでも、まだ気になるところがある。
「だとしても……魔力を根こそぎ奪われたって発想はどこから来たんでしょうか?普通に考えると、そんな現象はあり得ないというのは常識なので、魔力狩りという名称と共に噂されるきっかけになったことか何かがあるのですか?」
ナリスが代弁すると、ブリッツは皮肉げに口を歪めた。
「大分、今更な質問だな。一番初めにその手の質問が来るかと思ってたんだが……まぁ、いい。答えはドナリーの野郎が発端ってことになるんだろうな」
知らぬ名前だ。続けて説明を聞くと、どうやらドナリーというのは見聞屋の一人で、この魔力狩りの事件を最初に探り当てた張本人らしい。確かに重要な情報かもしれない。犯人そのものに焦点を当てすぎて、他がなおざりになっていた感は否めない。そもそも、この手の捜査をしたことがないので正しい手順など知るはずもないのだが、今は言い訳は置いておこう。
そのドナリーという見聞屋が遺体の状態から推測した死因が、魔力を吸いつくされたというものであったことがすべての始まりだったようだ。魔法に多少覚えがあり、魔力欠乏症の末期には骨と皮のような衰弱した状態になることを知っていたため、結びついた推論だそうだ。
鋭い洞察であり、おそらく間違ってはいない。説得力があったからこそ、巷説がここまで伝わっているとも言える。しかし、それでも大分大胆な論理の飛躍でもある。常識的に考えて、他人から魔力を奪うという行為は不可能とされている。正確には死に至らしめるほどの量を、という意味でだ。禁忌の魔法としては存在しても、根こそぎ奪いつくすというのは現実的ではない。そこまで詳しく知らなかっただけとも言えるが、何か引っかかる。
「その人はいまどちらに?直接話を聞くことは可能ですか?」
第一発見者であるなら、その後の動向も気にかけているに違いない。有益な話が聞けるかもしれなかった。
「そいつは無理だ」
ブリッツがゆっくりと首を振った。
「あいつは二か月くらい前から行方が知れない。どこか別の街に行ったとも、ヤツ自身が実は魔力狩りにあったとも色々噂されてはいるが、真相は闇の中だ」
「行方不明、ですか……」
それもまたきな臭い話である。何かを知りすぎて消された、そんな陰謀説を考えてしまう。
「まぁ、この件に関しちゃ色々とヤバい噂は腐るほどある。そのどれかに多分本物があるんだろうが、この街に住んでいるヤツほど避けたくなる。いつ、火の粉が飛んでくるか分かったもんじゃないからな。アンタらのような余所者の方が動きやすいってことだ」
内側にいるからこそ動けないということもあるだろう。保安隊の動きが鈍いこともその要因の一つだ。他の情報として、被害者はダリドアリ教徒であったが、そのことについて教団からは特に何の声明もないという。全体集会などでお悔やみの一つでも述べるのかと思ったが、一切そういうことはないそうだ。ロージという教徒の中でも階級が一番下であることも関係しているのかもしれない。どんな社会にも身分階級の問題はつきまとう。
弟夫婦もどうやらダリドアリ教徒のようだが、今回の事件については口をつぐんだままらしい。何かの圧力がかかっているのか、単に無関心なのかは不明だ。先のブリッツの発言にあるように、露骨に嗅ぎまわると身の危険を感じる事件ではあるので、深く掘り下げる者もいない。
こんな状態では犯人が見つかる可能性は低い。
裏で糸を引いている人間がいると考える方が自然だ。問題は、その人物がどこに属しているかだった。こちらの目的としてはその点に興味はない。ただ、魔力を奪っている方法を知りたいだけだ。そこに改造魔核が使われているのか否か、それを確かめたいのだが、そのためにはやはり犯人を特定して持ち物を調べるしかない。
更に、何らかの意図で魔力狩りが行われているのなら、犯人は単独犯ではなく複数犯の可能性も考慮に入れなければならない。魔道具で犯行が可能ならば、個人の行為である必要はない。ますます面倒なことになっている気がした。
犯行現場を取り押さえるか、犯人とつながる組織なり個人なりを特定して、そこが改造魔核と関係しているかどうかを探らねばならない。現状では、どういった方法が有効かは未だ分からないので保留にするしかない。
「では、魔力狩り関連はこの辺にして、次の問題です。紹介して頂いたダーヴナーヴさんから厄介な依頼をされまして――」
ナリスが事情を説明すると、ブリッツが渋面になってうなった。
「そいつはまた……厄介すぎる使いを頼まれたもんだな……」
「はい。それで、とりあえず早急に知りたいのは以下の三点です。一つ、こういった土地問題に権利がある街の議会員でこちらの話を聞いてくれそうな方は誰か。二つ、本当にダリドアリ教徒の施設のために土地整理が行われているのかどうか。三つ、二点目が真の場合、誰があるいはどの組織が主導しているのか」
「おいおい、簡単に言ってくれるが、そいつら全部骨が折れるやつだぜ?」
「無理ではないんですね。よろしくお願いします」
ブリッツの反応を見て、ナリスは素早く切り返す。有無を言わさぬ見事な対応だった。いつのまにか交渉ごとに慣れてきたのだろうか。どこぞの妖精と違って頼もしい限りである。
「いや、まぁ……なんとか探ってみるがよ……」
「それと、気になっている点が幾つかあります。まず――」
「待て待て。記録する。さすがに一気には覚えきれないぜ」
ブリッツは手帳のようなものに覚書を始める。それからしばし情報のやりとりがあって、見聞屋は帰って行った。調べることは山ほどある。最後まで無茶言いやがってとぶつぶつと愚痴をこぼしていたが、それだけの支払いはするつもりなので悪くない話のはずだった。
(さて、色々と状況が動いてはきたが……結局のところ、もっとこの街を知らねばならないという話になりそうじゃ。不本意だが、避けたいと思っている箇所に手を突っ込まねば得られない情報が多々ありそうじゃからな)
「なんかまどろっこしいなー。えいやって誰かを殴って吐かせるとかないのー?」
シィーラが物騒なことを提案してくる。
「殴って解決する問題なら楽だったんだろうけど……誰か一人だけの思惑で片付くようなものじゃなさそうなのよね」
(うむ。ダリドアリ教についても、あまり深く踏み込まずにすませたかったところじゃが、元を辿るためにはそうも言ってられぬ状況になってきた。あらゆる糸が求める答えにつながってきておる。確実な当たりを引くまで、どの線も追うしかあるまいな)
「そうですね。現状を整理すると、魔力狩りに改造魔核が使われているかは不明。あまり捜査していない保安隊の様子から、どこからか命令が出ている可能性が高いので、その大元を探る方が犯人捜しより良策。被害者たちに共通するものは魔力量で、所属団体、階級、その他はあまり関係性がない。以上から、他人の魔力量を測れる人物あるいは何かが存在することも示唆されるので、その手段を追うことも一つの近道。こんな感じでしょうか」
ナリスは自身の思考の整理をするように声に出した。よくまとまった概要だと言えよう。
(そうじゃな。その大元はおそらくはどこかの組織じゃろうから、そこに焦点を当てて探ることになるだろう。現時点で怪しいのはダリドアリ穏健派か、裏派のどちらかじゃろうか)
「デガの盾側は外しても大丈夫ですか?」
(完全に白ではないが、魔力狩りをする意義が分からぬ。逆に、ダリドアリ側としては粛清や恐怖支配的な意味合いで効果はある)
これは先程のブリッツとのやりとりで推測したことだった。
魔力狩りの犯人捜しに消極的どころか隠蔽している節があることから、保安隊を管轄できるデルデ=ガルデの議会に疑いが向く。一応保安隊は独立した組織ではあるが、現在の指揮官は街長のピリエと昵懇だという。元々は左区の人物が就任していたものの、人事異動で現在の体制になっているという話を聞けば怪しく見えるのは仕方がない。
被害者にはどの派閥の人間も含まれてはいるが、一番影響が大きかったのはダリドアリ教徒の議会員だった。逆らえば身内だろうと斬り捨てる、という暗黙の脅しという構図が見えなくもない。もちろん、デガの盾側の工作の可能性も残ってはいるが、どうやらそこまで保安隊に影響を及ぼせない状態ということも一つの要因だ。
「うーん、どこが首謀者であれ、魔力を奪うという方法には意味があるのでしょうか?」
その点は未だに仮説もない疑問だった。単に殺すだけでは脅しの効果が薄いからだろうか。その割に遺体をすぐに処理しているのが解せない。一部のみで噂は広まってはいるが、半端に思える。しっくりくるものは何もなかった。
(分からぬ。が、何かそうせざるを得ない理由はあるとは考えておる。改造魔核が絡んでいるなら、その能力のテストという可能性もあるじゃろう)
「ロハンザの街の時と同じということですね?」
(じゃが、その場合でも、これほど期間を空ける意味が良く分からぬ。使用に制限があるのやもしれぬが、定期的な間隔ではないし考え出すときりがない)
「ですね……こちらはまた次の事件が起きるまで様子見、ですか?」
(現状は手詰まりじゃな。後は、ブリッツがあの倉庫らしき場所の持ち主を特定できれば、あるいは何か進むかもしれぬ)
遺体が運ばれ焼却炉で燃やされたあの建物の所有者が誰なのか、そこから何か分かるかもしれないとブリッツに追加調査を依頼している。何か偽装しているかもしれないが、あの場所そのものを特定されることは想定していないはずだった。僅かな希望でも手繰り寄せるしかない。
「やっぱり、まどろっこしいなー。誰か殴ろうよー」
単純な暴力に訴える妖精を宥めつつ、次の情報を集めるしかないというのが今の状況だった。




