7-8
停滞している日常ほど、変化が訪れるときは立て続けに起こるものだ。
その日も図書館でシィーラが何も思い出せないもどかしさを眺め、妖精の杖の有力な手掛かりについて深堀りした後、ロハンザ傭兵騎士団本部から宿へと帰るところだった。
いつもの裏通りを歩いていると、狭い路地の暗がりから「止まれ」と急に声がかかった。
「ほむ?」
シィーラがそちらに顔を向ける。頭の上のわしも必然的に視線がその暗がりに向かった。
「シィーラ・エンドーラで間違いないな?ヌーリャの者だ。ついて来い」
旅人風の外套で全身を包んだその姿は、小柄な子供のようにも見えたが、雰囲気は完全に大人のそれだった。一瞬で相手が例の連絡係だとわしは悟った。
「ぬーりゃ?」
シィーラは分かっていなかったので、ヌーリャが0を表わす呼び方だと教える。
(モデーリャやダーリャという数え方があったであろう?訓練所ではわしらは5組であるトラクーリャだった。そのゼロを表わすものじゃ)
「おお、そう言えばそんな変てこりんな呼び方があったねー。あれ、でもさー、結局みんな第一とか第二とか騎士団内でも言ってなかった?変える必要あるのー?」
(一応最後の小隊名などの正式名称はそうなっておる。例えばそうじゃな……第二中隊、第7補給部隊、後方支援ダーリャ隊というような感じじゃ)
ぱっと思いついたのがネリオスの所属部隊だ。同時に半裸の姿もついてきて、すぐにかき消す。厄介な連想である。
「おお、そんな風に言うんだー。そうなると、あたしはー?第零騎士団なんちゃら小隊とかってあるのかしらん?」
(分からぬ。そもそも諜報部隊自体が公には存在しないことになっておるゆえ、所属名を名乗ることはない。従って、そういった呼称はない可能性が高いな。あと、お主、声に出して言うでない。不審がられておるぞ)
先程からシィーラが一人でしゃべっているので、怪訝そうな顔で外套の者がこちらを振り返っている。わしの声は聞こえないのだから、当然の反応だ。
「その鳥のような何かと会話するというのは本当のようね。しかし、外でゼロの名を出すな。今後その手の漏洩が認められた場合は制裁を下す」
「ろーえー?」
(情報を漏らすな、と言うことじゃ。第零騎士団所属だと言いふらすような真似はするなと教えてであろう?そいういことじゃ)
「ほむほむ。らじゃー」
「…………」
シィーラの軽いノリに関して何か思うところがあったようだが、二秒ほど考えている素振りの沈黙があった後、何も言わずにまた歩き出した。
そう言えば、まだこの連絡係の名前も聞いていない。無礼だと思わないでもないが、第零、ヌーリャという組織の中ではこうした関係性もあり得るだろう。だが、序列的に連絡係と諜報員の上下関係はどうなっているのか。一般的には対等に思える。どこか偉そうに思えるのは、勤続年数のせいか、わしの気のせいのどちらだろうか。
それから5分ほど更に路地裏を進み、見たこともない場所へと出た。宿屋周辺の地図は頭に入っていたが、現在地は入り組んだ裏の裏通りといった界隈に位置すると思われ、想定の範囲では足を踏み入れることはないと考えていた地域だった。
連絡係はその一角で足を止め、こちらへ向き直った。
「この辺りならいいだろう。私はニジェ・アゴット。ヌーリャの特殊伝令部隊所属の者だ。シィーラ=エンドーラという糸に命令を伝えに来た」
「ニジェ、ね。よろよろー」
背丈が低いため、見下ろすような形になる。それが気に入らなかったのか、ニジェはその辺に転がっていた木箱の上に立って、シィーラよりやや上の位置を陣取った。腕組をして少し踏ん反り返った姿は、思っていたよりも若い。頭まで覆い尽くしていたフードの中の顔が良く見えて、まだ少女と思しき童顔が確認できた。薄緑の瞳の形が細められて、どこか猫を思わせるものがあった。
「糸の任務は既に蜘蛛から概要の説明があったとは思うが、間違いないか?」
「ほぇ?いとー?くもー?」
「糸とはシィーラ=エンドーラのような団員を指す。蜘蛛は隊長のことだ」
第零騎士団内の隠語のようだ。諜報活動を行っているのだから、そういった符丁を使っていても不思議はない。事前に説明は欲しいところだが。
「間違いないか?」
再度問われる。タハリという男から聞かされたのは、西方のとある街での情報収集で、魔力に関係するものという漠然としたものだった。魔剣使いであるシィーラは常人の魔力量を遥かに上回るために期待している、というようなことを言っていたくらいだ。
シィーラは当然覚えていいなかったので、その場でもう一度説明してニジェに伝える。
「……やはり足りていないわね。今から詳細を伝達する。しっかりと頭に入れるように」
「ほほい!」
返事だけはいいシィーラだが、本人は完全にわしに任せる気でいるのが分かった。紙面に残してくれればいいのだが、諜報活動の命令を証拠に残すようなことはしない。口頭の詳細を覚えておくしかなかった。ニジェの口調は平坦なもので、事務的に早口で告げられる。
「――以上が糸の当面の任務だ。なお、必要経費その他は事前に受け取れる。路銀に不安がある場合は忘れずに用意しておくように」
「ひつよーけいひー?」
(いちいち聞き返すでない。間抜けに見えるぞ。必要経費とは言わば活動資金のことじゃ。新しい街で何をするにしても、宿を取らねばならぬし食費もかかる。何より、そこへ行くまでの移動費もあるからな。それらにかかるお金すべてのことじゃ。ただ、ひとつ気になる。聞いてみてくれ)
「支給金額の概算をなぜ気にする?ああ……期間が定まっていないものは試算できないという話か。ヌーリャはその辺りは大分緩い。経費も給金もほぼ前金、後金、補填金で調整される。心配は無用ね。ただ、任務の性質上、自己申告なことが多いからといって吹っ掛けるのはやめておきなさい。仕事をこなせばそれなりに融通は利くけれど、度を越した請求をした場合、死ぬことになるわ」
「ええー、死んじゃうのー?」
「当然ね。口外できない情報を数多く扱う以上、詐欺まがいのことをする糸を生かしておく理由なんてない。あと、ヌーリャの資金を使い込んでいた場合には、一族郎党、関係者すべてに返済の取り立てが行われるから、周囲の人間を巻き込むことを覚えておくといい。天涯孤独だとしても、行きつけの店やら過去に関わった人にまで類が及ぶから甘く見ない方がいいわ。死んでからも疫病神扱いされたくないならね」
適当に水増しの報告はできないということだ。先の回収箱の件もあって、どうにも騎士団側の恐怖支配構造のようなものを勘ぐってしまうが、抑止力として徹底的に管理していると考えれば合理的なのかもしれない。
とにかく、当面の路銀の心配はしなくてもよさそうだ。いざとなれば所長から掠め取ることも考えていたのだが、必要がなくなった。本音を言えばもう一つ気になっていることがある。何よりも驚いたことでもあり、色々と考えさせられることでもあった。それを口にしていいものかどうか悩んでいると、ニジェから触れてきた。
「任務の内容で、今現在糸が探りを入れていた件との関係性については聞かないのか?」
シィーラの表情を読んだとは思えない。妖精は常に能天気で、その心情を窺い知ることはできない。最近のこちらの動向を調査した上での推測だろう。さすがに、隠し通せてはいなかったらしい。完全に隠蔽できるとも思っていなかったため、ごまかす気もなく便乗する。
(流出した改造魔核がそちらでも使われているということか?)
シィーラを通して口にした改造魔核という言葉に一瞬考える様子を見せたが、すぐにそれが例の魔道具だと気づいたようで、ニジェは納得したようにうなずいた。そういえば、改造魔核と呼称したのは内部的な話だったか。それが正式な呼び名のように思い込んでしまっていた。
「可能性は高い。詳細は現地入りしている糸から聞くといい。ただし、協力者である見聞屋には漏らさないように。分かっているとは思うが、例の魔道具に関しては最重要機密事項だ」
必要十分な情報は手に入れたように思う。
予想外なところでつながっているが、あるいはこれも必然なのだろうか。
一度よく考えてみる必要がある。
その他、細々としたことを聞くと、意外にもニジェはすべてに答えてくれた。事務的な口調だが、面倒見はいいらしい。というより、その口調もどこか作り物めいたものを感じた。わざとそう見せている節がある。本当はもっと年相応の若い娘な気がした。時々語尾が乱れるのもその証左だろう。敢えて指摘することはないが。
「――他に質問がないなら、これで終わりだ。くれぐれも現地入りに遅れないように」
「二巡りのうちに、だよねー?大丈夫だよー、多分」
多分は余計だが、ニジェは何も言わなかった。「ではな」と言って音もなく去っていく。
特殊伝令係としてまた別の糸、団員のもとへ連絡をしに行くのだろう。次の任務地の街で会えるかどうかも不明とのことだ。連絡係に担当という概念はないらしいが、地域は決まっているらしく、可能性はあるようだ。
何か変更があれば、伝令部隊の方からこちらを補足して連絡してくれるらしい。シィーラは念話はできないと一応話しておいたが、気にした様子はなかった。どうやって情報網というか伝達網を築いているのか気になるが、さすがに答えるはずもないだろう。色々と気になる部隊である。
「むにゅー、次の街ってどんなところかなー?」
(分からぬ。デルデ=ガルデだったか。図書館で一応調べてみよう。じゃが、その前に色々と気になることがあるはずだぞ?)
「ほぇー?なんかあったっけ?」
本気でそう思っているのが分かることが辛い。もう少し、状況を考えて欲しいところだ。
(改造魔核じゃ。つい先程言っていたぞ。なぜ、遠い西の地で今回の魔道具と同じようなものが使われているのか。いや、まだそれも確定事項ではなさそうじゃが、調査をしろというからには相当確度の高い情報とみて間違いない。わしらが追っていた放火具とはまた別だとしても、元が同じであればこれは大分きな臭いことになる……)
「そうなのー?」
まるで考えていない返事に小言を言いたくもなるが、興味がない今の時点では何を言っても無駄だろう。
(とにかく、宿に戻るとしよう)
「そうしよー!んで、帰り道はどっち?」
わしらはその後、迷ったり迷ったりしなかったりしながら裏路地を抜け出た。
翌日からの日々は飛ぶように過ぎた。
停滞していたそれまでが嘘のように、色々なことが駆け足で進んだ。
まず、例の放火具を作って流出していた者が判明した。わしが当たりを付けていた人物で間違いなく、速やかに騎士団側で拘束した。多額の借金返済で裏組織に脅される形で、今回の技術盗作を行ったようだ。協力していた商い業者も同様な理由で外部への連絡係となっており、この機会に改めて身辺調査のやり直しが起きたらしい。
イゼッタがそのことに大分ご立腹で、研究時間が無駄にとられると愚痴をこぼしていた。そのとばっちりがわしにも多少降りかかってきた。手助けしてくれた恩があるゆえ、ある程度我慢するはめになったのは言うまでもない。
この件に関しては、騎士団側も表に出せない事情が多数あるのでその後の詳しい顛末が聞こえてくることはないだろう。密かに処理される未来が見えた。あまり興味もないのでかまわないのだが、次の任務との関連があるときに限り、おそらく何らかの追加情報が降りて来ると踏んでいる。今は深く踏み込む必要はない。
ヨーグからは相当の感謝を受け取った。ようやくお門違いの仕事から解放されると喜んでいた。おかげで、他の街でも手厚い待遇をされる紹介書をギルドからもらえる運びとなった。次の街でも見聞屋にはお世話になりそうなので、これはなかなかに助かるお礼だった。
妖精の情報に関しては、シィーラが再び別の関連語らしきものを思い出した。
シジェリゴ、という言葉だ。
だが、これもまた意味は不明という残念な思い出し方だった。決定的に何かが足りない。何もないよりはいいのだが、余計にもやもやするものがあるのも事実だ。本人はもう少しで意味も分かるはずだと豪語しているが、実績が未だにゼロなので期待できない。
一方で、妖精の杖については新たな進展があった。
用途の一つに気になったものがあって、それを掘り下げていたところ、またしても予想外のつながりが見えたのだ。
それはある種の運命的な導きのようにも見えた。どんなに否定しても、この偶然性は少し出来過ぎているように思わざるを得なかった。
今回、わしらが二巡りの間に向かわねばならない目的地、デルデ=ガルデの街に妖精の杖に関する話があったからだ。
古い文献のよもやま話の一つの記述でしかなかったのだが、暁のデランベルグに出てくる妖精の杖の実物が、密かにデルデ=ガルデの街に祀られているというものだ。もちろん、信憑性はかなり低く、与太話の類である可能性は高い。しかし、これからまさに行こうとしている街の名が、こんなタイミングで都合よく出てくるものだろうか。
運命など信じてはいないが、何かに導かれているように感じるのも致し方ないところだと納得してもらえるだろう。
具体的には、その脚本の中での妖精の杖はある儀式に重要な役割を果たしており、妖精にとってかけがえのない道具であるという話だった。その妖精の杖の一本が、デランベルグたちが訪れたデルデ=ガルデの街に贈呈されたというものだ。そんな貴重な杖をなぜ街に寄贈したのか、街がデランベルグたちに何をしたのか、詳しい事情は不明だった。
とにかく、妖精の杖が今も街ののどこかで密かに祀られている可能性があるというのなら、その実物には興味がある。
この場合の妖精の杖の役割とは、妖精が住んでいる隠れ里への鍵となるものだからだ。すべて作り話であったとしても、妖精全般が既にそういったものであることを考えると、実際に存在する固有名詞が出てきただけで信用度は高くなる。残念ながらデルデ=ガルデの街そのものの情報は、図書館では得られなかったが、現地に行けばそれなりに歴史を知るための何かがあるだろう。
引き続き、関連するキーワードをシィーラに叩き込みつつ、図書館から一度離れる時が来たということだ。
ロハンザ傭兵騎士団には図書館目当てで入団しただけで、その後適当な時期に抜けるつもりではあった。しかし、第零騎士団という諜報部隊に配属される運びとなり、ある程度自由に動ける役割になった今、すぐに退団する必要性はなくなったとも言える。騎士団という身分はただの流浪の旅人であるより優位に働くはずだ。その逆のときもあるだろうが、諜報関係であることにより、公に表明しないという手も使える。一般的な照会には引っかからず、必要に応じて騎士団側が対応する形式になるからだ。
これらの優位性を今は手放すことはない。今後、いらぬ制約を受けるようならば考えるが、当初の予定より緩い環境に身を置けるようなので、とりあえずはこのまま騎士団員でいるつもりだった。
デルデ=ガルデの街までは街馬車を乗り継いで五日ほどで着く手筈になっている。路銀が経費で落ちるのも、騎士団員であることの特権だ。街から街への移動には、危険が伴う場合もあるので護衛役の人件費もかかり、町中を走る辻馬車とは違って金額が高い。その負担を他人に任せられるのは非情にあり難いところだ。さすがに同行するナリスの分は自腹であるが、一人分浮くのは大きい。
連絡係のニジェと会ったのが一巡り前で、その後の接触はまったくない。第零騎士団という組織はかなり独立独歩型の運用をしているのは間違いない。初任務の時点から、一団員の自由裁量権というか、行動の自由さがかなりのものだ。通常は、先輩団員なり上司が指導にあたって仕事を覚えさせるものではないだろうか。
その放任主義的なところも、実のところわしらには好都合ではあるのだが、一方で不安になったりもする。未だにどんな人間が同僚なのか分からず、味方が不透明という状況は落ち着かないものがある。
「えー、自由でいいじゃん?」
そのようなことを一度シィーラに話してみたが、妖精にとっては一顧だにしない項目だった。そんな神経の持ち主こそ、確かに第零騎士団、ヌーリャにふさわしいという結論に至った。タハリはその辺りも見抜いていたのだろうか。
そう言えば、例の呼び方問題に関してはわしも同意する。大陸では、1から10の序列のようなものを表わすとき、中立神のものを言い換えて使うことが多い文化が根付いているが、無理に使っている節もあるので、気にしなくてもいいのではないかと思うことが多々ある。訓練所でも最下位の5番目をトラクィリン神からもじってトラクーリャと呼んでいたが、普通に第5組でいいだろう。
実際、騎士団内でもモデーリャ、ダーリャというより、第一、第二と略されていることが多い。実用性が重んじられるのは合理的で当然の結果だ。かといって、伝統というものが大切であることもまた真理であり、後の世に残すことも軽んじてはならない。優劣の問題ではなく、選択の問題なのかもしれない。
ロハンザの街では色々なことがあったような気もするが、本来の目的である妖精の謎について、果たして進展したと言えるのかどうか、明確に頷けない現在が歯がゆいところではあった。図書館という叡智の巣で、思っていたほどの成果が得られていないことが残念でならない。
いや、結論はまだ早い。これからシィーラが思い出す可能性はあるので、あきらめるのは少し違う。真相にたどり着くための種は着実に蒔かれているはずだ。その収穫がまだ訪れていないだけだと考えておこう。
しばらく世話になった回水亭の宿屋とも、もう少しで離れることになる。知り合った者たちとも顔を焦る機会が減る。シィーラに寂しいかと問えば、「なんでー」と返ってきた。薄情にも聞こえるが、妖精は既に次の街への期待で好奇心が満たされているようで、この頃は楽しそうだ。妖精は滅多に過去を振り返らない。出会いや別れといったものを考えないと言った方が正しいのだろうか。
特に送別会のようなものも考えていないし、その辺りは楽でいい。気ままな旅人というものは、人間関係は薄い付き合いの方が丁度いいと師匠も言っていたことを思い出す。「下手に情が入ると、面倒なことにしかならんからな。絶対に驕るでないぞ、坊主。他人にできることなどたかが知れておる。外から救えるものなどたいしたことはないんじゃから、気にしてもしかたがない。ぱっと会って、ぱっと去る。それくらいがいい塩梅じゃろうて」
それはどんな時に言われた言葉だったか。不意に蘇ったその話はなかなかに示唆に富んでいるように思えた。
その師匠も、今はどこで何をしているのやら。その動向を調べる暇も今はまだない。未だに自分の身体は良く分からない鳥のままだ。
妖精とは何か。何が自分の身に起こっているのか。
謎は謎のまま、依然としてそこに横たわっている。
願わくば、次の街でそれらの答えに一歩でも近づけるように。
(ふむ……神に祈る習慣がない者の祈りは、一体どこに届くのじゃろうな……)
「ほぇ?祈るって何か意味あるのー?」
「そもそも祈りというのは対象がない状態で成立するんですか?」
シィーラとナリスの反応はまったく違って面白い。思えば、師匠以外でこれほど一緒に過ごす他人は初めてかもしれない。
不思議な縁だが、これもまた運命なのだろうか。いや、そんなものは信じていない。
道は自分で切り開くものだ。
妖精へと続く道など、今まで一度も望んだことがなかったとしても。




