7-4
緩やかな風がロハンザの街の平和な空気を運んでくる午後。
小さな窓から入るその風の音に混じって寝息が聞こえていた。読書疲れでうたた寝をしているシィーラのものだ。それを横目に、図書館の個室でわしは考えをまとめていた。
おおよそのキーワードが出揃ってきた今こそ、妖精について分かっていることを一度整理した方がいいと考えたからだ。
妖精とは何か。まずはその根本的なところからおさらいしていく。
既に分かっていること、実際にはすべて推測に基づいたものではあるが、この場合はそれを事実として考える。
まず、妖精とは精霊の種族の一分類であり、精霊神のマナが自然と融合して物質化した生命体と言われている。精霊神は自然の調和を司った存在で、その手足となって自然保護やバランスを保つ役割を担っているのが精霊なのだが、具体的に妖精がどの役割なのかは不明だ。
身体の外見、構造についても同様に不確かで、人間のように胴体、四肢、頭、といった部位の概念もなく、思念体とかそのようなイメージだという漠然としたものでしかない。シィーラ曰く、どのような形にもできるということからも、特定の型は持っていないと思われた。
他の断片的な要素も列挙していくと、
死ぬという概念がない。妖精の死とは自らが消滅を選んだときのみ。人間でいう『自殺』に近い行為をしなければ、基本的に記憶を白紙に戻してやり直す存在。
通常は退屈が引き金となり、記憶のリセットを繰り返して生きている。記憶を人格とするならば、不定期に生まれ変わっていると言い換えられる。
独自の言語を持っているが、人間のそれとはまったく別次元で人には発音すらできない。
妖精は眠るという行為をせず、人間の言葉では『休む』が一番近い休息行為があるだけ。
妖精そのものを認識することが困難、あるいは極一部の人間しか気づかない存在。時代によって差があるように思われる。
性別は明確に分けられていないが、人間でいう男女の差は精神的な意味での区別において多少はある。男女、どちらか寄りになる。
妖精の視界というものは人間のそれとはまったく異なり、意識しているものしか見えない。五感も同じように、例えば聴覚も聴きたくない音は耳に入れないといったことが可能。
魔族が苦手な模様。
妖精王という長は存在するが、詳細の多くは語れない模様。禁則事項の類か。
史上最大の気分屋。
こうして並べてみて分かるのは、その情報料の乏しさだ。
妖精本人がいてこれだけしか分からないというのはあり得ないと思うが、自分自身ひいては種族そのものに関心がないために、説明する術を持たないというのが事実だ。すべてに理由を求めず、理屈を考えないと言えば分かりやすいだろうか。
興味があることにしか「なぜ」という疑問を持たないため、あるがままに物事を受け入れる傾向が強く、人間があらゆるものを解き明かそうとする好奇心の塊だとすれば、その対極にあるような存在だ。それでいて、一度気になったものには一直線で向かっていくため、気まぐれとしか形容できない。その興味すら長続きしないで目まぐるしく変わり、途中で投げ出すことがほとんどとなれば、何一つ分からなくても結局は気にしないという立派な気分屋妖精の出来上がりだ。
人間が繁栄した原因は思考し続けることにあるという学説があるが、大陸の他の知的生命体が人ほどの文明を広く発展できないのはその継続性の違いだと考えると納得がいくものがある。妖精、精霊たちは決して愚かではない。それでも人間が一番大陸で多いという事実は、その好奇心、探究心の強さなのではないかと思わずにはいられない。
少し考えが逸れたので本道に戻る。
更に妖精について独自の推測を加えるとするならば、
妖精には家族という概念はなく、群れて行動する社会を持たない可能性がある。連帯感、共感というものがあまりないのはそのせいか。
集団で生息する村のようなものはないかもしれない。故郷と言った概念がない。
記憶のリセットにより生まれ変わっているため、その総量は一定数で保たれている。生殖の必要性がない。
妖精王がそれらを管理しているのかもしれない。
といったところだろうか。
何度振り返っても、掴みどころがない情報だった。ささやなことからでも拾い上げ、後で取捨選択するという漠然とした計画で集めていたが、それではこの先行き詰まることは明白だった。ならば、どうするべきか。
集める情報に指向性を求める必要がある。
わしとシィーラに何が起こったのか。そのための手がかりになりそうなものに絞らねばならない。
妖精の生活様式、慣習、伝承辺りまで含めて、今回の入れ替えのようなこと、類似性のある何か、それらすべてに可能性を見出せる情報に焦点を当てつつ、妖精王の所在を明らかにする方向が妥当だと思われた。妖精の集落が万が一でもあるようであれば、もちろんその場所を訪れたいとも思う。
今回のロハンザ図書館の調べ物に関しては、それに近い指針でキーワードを探していた。妖精というよりは精霊という大枠で捉えていた。
そうして新たに読み取れた項目は、以下のようなものになる。
一つ目、妖精とは精霊の一歩手前の段階の準備期間の呼び名である可能性が高い。
つまり、純粋な妖精という種族は実は存在せず、例えば水精霊や風精霊になる前、言わば適正に進化する前段階の状態を指すという見解だ。主な役割がはっきりせず、姿や形に統一性がないことも、未熟期あるいは成長期と捉えれば合理的な説明はつくというものだ。
これはかつてわしも推測したことがあったので、大いに頷けるものがある。ただし、その場合は妖精王という存在が良く分からなくなる。準備期間の種に王は必要なのだろうか。呼び方の問題で、実際は管理者的な立場ということなら納得はできるが、少し浮いた存在に感じるのは否めない。
二つ目、妖精の国というものが存在する可能性がある。
国やら村やら島やら、その呼称は様々ではあるが、少なくともどこかに集団生活しているという類の噂話が幾つか見られた。同じ名前の場所であるとか、生活描写に共通点が見られるといったことはないので信憑性は低いが、少なくとも複数の言及があることは、その存在の示唆を裏付けていると言えなくもない。また、言語を有することから交流することを前提としていると考えれば、あってもおかしくはない。
しかし、これも精霊という大枠で考えると、妖精というよりは精霊に関することであると置き換えられる。シィーラは自分を妖精だと言っているが、人間の定義する妖精と必ずしも一致していない可能性はあるので、もしかしたら精霊という種族で考えるのも一つの正解なのかもしれない。
三つ目、魔法大国ネーズ=ヴァーズに、妖精大使という妖精がいるという伝説があり、今も存命しているという噂がある。
ネーズ=ヴァーズは西の大国で、魔法教会の総本山でもある。妖精魔法の特殊性を鑑みると、協会が興味を持つのは必然的でありそうな話ではある。ただし、わしはそのような役職の者を聞いたことがなかった。魔法に関してはそれなりの情報を知っていたつもりだが、あくまで魔法そのものに対しての知識なので抜けがあっても不思議ではない。他方面からも、その裏付けが取れた場合には、深く掘り下げることも検討すべきかもしれない。
四つ目、目撃情報で古代遺跡の中というものが多数あり、そのどれもが他のものより詳細であることから、遭遇率が高いのは古代遺跡である。
シィーラ以外の妖精を本気で探すとなれば、古代遺跡に潜ることも考慮すべきかもしれない。財宝云々よりも見つけるのが困難な気はするが。
五つ目、妖精王はどこかに定住している可能性が高い。
これも複数の記述があったが、具体的な場所は一致しておらず、ただ高山の一角というところだけが共通だった。人里離れた場所として適当ではあるが、少なくともわしの住んでいたお山にはいなかったことだけは確かだ。実は幼少期に何か仕込まれていた、などという考えも浮かんだが、たとえわしが見逃していたとしても師匠の目までごまかせたとは思えないので、万が一いるとしても他山だろう。
依然として、決定的なものは何一つなかった。
強いてあげるとするならば、やや具体性があるのは三点目の妖精大使という存在だろうか。これはネーズ=ヴァーズでも秘匿された存在らしく、記載した学者も噂話程度という書き方ではあったが、でっちあげた肩書にしては少し真実味があるように感じるのは気のせいだろうか。妖精魔法に関する研究の手助けをしているというのも、いかにもありそうな話だった。
西の方に赴き、現地で見聞屋を雇って本格的に調べてみるのも一つの手ではある気はしていた。
ふむ、とりあえずはこんなところか。
後はシィーラがこれらに関連する何かを思い出して、具体的な地名でも何でも口にしてくれれば、次の目的地などの候補を決められる。これまでも、何となく喉まで出かかっているといった一歩手前の状態は何度かあったのだ。閃きに期待するしかない。気長に待つ時間はなくとも、急かしてもどうにかなるものでもなかった。
じれったい思いはあるものの、我慢のしどころだ。
当人が呑気に寝ているのが腹立たしくはあるが、我慢だ。苛立ってもしかたがない。
「もっとネズパンよこせー、ゼーちゃんのけちー」
くだらない寝言も気にしない。気にしていないぞ、わしは。
……夕方の約束の時間まで、ひとり悶々としていたのは言うまでもない。
久々にヨーグと話し合う場所は、いつぞやも使った民家の一つだ。
薄暗い部屋の中、丸テーブルを挟んで向かい合う。
褐色肌の青年は、相変わらず特殊な編み込みをした髪を後ろに束ねて垂らしている。少し疲れている様子だが、どんなに多忙そうでもその髪型が崩れたところは見たことがない。出身部族の誇りか何かなのだろう。視察隊のドグオンを思い起こさせるが、あの者について特に言及する気はない。もう終わったことだ。
「ほいで、用件ってなにー?」
用意されたお菓子を遠慮なく頬張りながらシィーラが切り出すと、ヨーグはすぐに語り出した。
「実は少し行き詰まっていまして――」
見聞屋の話した内容は果たして、ここ最近ロハンザの街を騒がせている放火犯についてだった。
既に十数件の火事に発展しており、その犠牲者も少なからず出ているという。火事そのものは局所的ではあるが、広範囲に点在して起こっており、犯人の活動地域は絞れていない。なぜ見聞屋がその犯人捜しをしているのかと言えば、どうやらこの放火には魔道具が関係しているようで、その出所がロハンザ傭兵騎士団だという。
ヨーグはしかしロハンザ傭兵騎士団の訓練所専門であるから、本体である騎士団の方には関わる道理はないはずだ。そう指摘すると、その魔道具が例のジェイク絡みらしく、その存在を知る者は限定されるために特例で借り出されている、といった経緯らしい。
あの不気味な男が関わっているとなると、また呪具の類かと勘ぐってしまうがそういうわけでもなく、魔道具自体は騎士団の魔法部隊が開発したものらしい。そこにジェイクが持ち込んだ何かのアイデアだか仕込みだかが関連していたという話だ。具体的には魔力を自動的に補填する、つまりはマナを自動回収する仕組みの魔核を取り入れた画期的な発明品だ。
魔核とは機械の動力源であり、魔機構カナニルという団体が独占している未知の技術だ。カナニルは永世中立を信条としており、大陸で唯一無二の機械製造会社だった。基本理念は大陸の利便性の向上が第一なので、戦争兵器などは作らない。ゆえに、主に交易路の魔避香帯と呼ばれる、魔物が嫌う匂いを定期的に出している側帯で有名だった。
このおかげで交易路の安全性は7割向上したと言われる。側帯が機械になるのかと疑問を抱くだろうが、その仕組みの中心が魔核でマナを動力源としているため、カナニルのみがその内部構造を把握しているというわけだ。
「魔核って、普通の魔道具には使えないんじゃないのー?」
シィーラを通して疑問をぶつける。ヨーグとも筆談魔法でやり取りしてもよいのだが、生憎と紙がなかった。
「はい。通常は不可能です。そもそも、機械の中でもカナニル製のものに限定されるので」
「んー?機械と魔道具って同じなの?別物ー?」
「一般的には区別されていないのが現状ですが、カナニルの中では明確に魔道具と機械は違うものとして扱われますね。特に魔核があるものが機械といった基準のようです」
「ふみゅ?でも、魔核がついてる魔道具を開発したって言ってなかったー?どゆことー?」
「はい、そこが問題なのですが――」
要点をまとめると、今回の問題となっている魔道具には、カナニルの魔核を流用した何かが使われているということだ。魔核は前述したようにカナニルの専売特許のようなもので、カナニル側としてその技術一切を非公開にしている。無闇に悪用されないためだと公言しているが、半分の理由は利益のためでもあるだろう。
それだけに、カナニルは魔核に防御機構を設けており、勝手に解析や分解されない処理を施している。利益独占の汚い手のように思えるが、カナニルの製品のすべては公共性を重んじ、どの国にも平等に提供している実績は揺るぎなく、その公平さも相まって容認されている。
とはいっても、規則破りはどこにでもいるもので、その謎の解明を行おうとする不届き者が出ないはずがなかった。カナニルはそうした不正を行った者に制裁する権利を有しており、過去に何百人とその報いを受けた罪人がいた。そのための特別部隊をカナニルは持っており、魔核を勝手に持ち出したり分解しようとすれば、どこまでも追い詰められるということは大陸では良く知られている。
ロハンザ傭兵騎士団は、間接的にその禁忌に手を出したということらしい。ジェイクが持ち込んだ技術とやらが、魔核に関するものだったらという仮定ではあるが、あの男が関係しているならばおそらく間違いないだろう。そのくらいの得体の知れなさ、不気味さがあった。さすがに魔核そのものの解析に成功したわけではないだろうが、転用または一部を実用化するくらいの分析はできたということか。当然、カナニル側にバレたらただではすまない。
その魔道具を用いて街に火をつけている者がいるとなれば、騎士団側が慌てていることは想像に難くない。一刻も早く事態を収拾するべく、人手を増やして犯人捜しをしたい一方で、無闇に関わる者を増やせないのが悩ましいところだろう。下手に増やしてこの件を知る者が多くなれば被害が拡大する恐れもある。
だからこそ、見聞屋も限定的に動員して網を広げているということらしい。
何となくの全容は見えてきた。
その犯人捜しを手伝って欲しいということだ。シィーラもジェイクを知っている以上、必要条件は満たしている。だが、今は時間がそれほど取れない。夜な夜な街を徘徊して、怪しい者を見張るというような真似はできない。
具体的にこちらに何を望んでいるのか、ヨーグに問いかける。
「今回の事件、明らかに騎士団内部の誰かが絡んでいます。特に魔法部隊の研究系の騎士団員でしょう。単独犯か複数犯か、いずれにしても同じ騎士団員だとその調査もなかなか難しいというのが現実としてあります。迂闊に探りを入れて、無関係な人間に魔道具の流出が露見することもありますので」
「でも、あたしも一応騎士団員だけどー?」
「はい、シィーラさんはそうなのですが……」
ヨーグの視線がわしに向く。なるほど、ここで鳥の出番というわけか。対応班は相当行き詰まっていると見える。見聞屋に何か知恵はないかと持ち掛けて、ヨーグがこのわしに頼ってくるくらいだ。犯人が相当巧妙なのか、騎士団側が無能なのか。
正直、断りたいところではあるが、この件は思えば強化遠征前から続いている事件だ。現状の捜査でこのまま進展があるとも思えない。
放火が周囲の被害を無視したものであることを考えると、回水亭にも被害が及ぶ可能性はある。ナリスなら問題はないだろうが、拠点に問題が起こるのは好ましくない。それに、この魔道具騒ぎは零騎士団の任務とも少しつながりがありそうな気がしていた。多少、探りを入れておくのはありかもしれない。
どうするのー?というシィーラの無言の視線に対して、わしは了承の合図を送ることにした。
より詳細な情報と疑問点をぶつけて、やるべきことを明確にする。
そもそも、その魔道具は放火にどう関係するのか、なぜ騎士団の者が街に火をつけて回っているのかが分からなかった。
「この魔道具がマナを自動で回収する魔核――改造魔核とでも呼びましょうか――を備えていることは話しましたが、その結果、ある種の時限式の魔法発動装置として機能しているわけです」
「つまりー、マナが溜まったら勝手に火の魔法が発射されるみたいなー?」
「はい。なので、実際に犯人が現場で放火をしているわけでもなく、捕まえることが困難な状況が生まれています。仕掛けておけば勝手にいつか発動するわけなので、時間帯もまちまちです」
「ほえー。でも、なんで火事を起こしてるのー?意味が分かんない」
「火事が起きる場所は、ほとんどがある裏の組織関係者の店や幹部の家、所有物件だということが分かっています。素直に考えるならば敵対組織の仕業で、つまりはそうした闇組織の抗争の一環だと推測されています」
手段が火事なために、関係のない者たちにも文字通り飛び火して被害が出ているだけ、という見方のようだ。しかし、まだ疑問は残る。なぜに、騎士団の魔道具がそんな非合法な組織に使われているのか。
「ああ、肝心なことを言い忘れていました。すみません、どうも疲れていると頭がまわりませんね。騎士団側が正式に研究している魔道具と、今回放火に使われている魔道具は厳密には別物です」
ヨーグが詳しく語ったところによると、騎士団はマナを自動回収する魔核の研究をしているだけで、時限式の魔道具については関与していないとのことだ。つまり、そちらは今回の犯人が勝手に魔核を改良して作り上げた魔道具となる。ややこしいので、一時的に放火具と呼ぶことにする。
「放火具の方が、犯人が勝手に作ったものかー。でもでも、どうしてそれが騎士団の魔道具と同じって分かったのー?」
「火事跡から改造魔核の一部がたまたま見つかったのです。街の警備は第三騎士団の治安隊が行っていますので、そうした情報は騎士団内部で共有され、研究部の知るところにもなったというわけです」
それはかなり驚いたことだろう。改造魔核が外に流出した上に、そんな放火の魔道具に使われているとは思いもよらなかったに違いない。
「ほむほむ。それと、なんでこの犯人は放火なんて魔道具にしたんだろー?」
「実証実験、なのだと思いますが、これはまだ確証がありません。前提としてこの魔道具はまだ試作品であることは抑えておく必要があります。その上で、この魔道具の実用性が証明されれば、今回のように犯罪にもかなりの効果を発揮することが分かります。そこに目を付けた騎士団内の何者かが放火具という形で発展させ、将来的にはどこかに売りつけようとしている、そういう筋書きだと分析しています」
「ふみゅー……」
(要するに、犯人は放火具で実験と売り込みを同時に行っているというわけじゃ。実際に使わせて便利だと思わせれば、買い手はいくらでも現れよう)
理解していないシィーラに噛み砕いて説明する。
「ただ、こうも派手に動いている意味が分かりません。試作品を実験する意図と実用性の証明は理解できますが、こうして出所が露見してしまっている以上、流出させている本人に危険が及ぶことは明白です。なぜ、自らバレるような形をとっているのかが不可解ですね」
あるいは、実験を急ぐ必要があったのかもしれない。リスクを取ってでも早めに完成させなければならない理由が。
「えっと、じゃあじゃあ、ゼーちゃんはとにかく怪しい人を探せばいいのねー」
物凄い大雑把にまとめられたが、間違ってはいない。候補は絞られているので、時間があるときに行動を見張って奇妙な動きがあれば報告という形だ。その時間をどうにか捻出しなければならないのだが、仕方あるまい。
平穏な時間はまだまだ訪れそうにない。




