シシャム かるてっと
一度、その姿を空の間にあらわした雪は、中々止む気配を見せなかった。身体の芯まで容赦なく凍えさせるような空気の流れは陰鬱さを喚起し、繰り返される白い粉の乱舞は気が滅入ってしまうくらいだった。飽きもせず何日も何日も雪は降り続けた。
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