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罠⑥

 試合が始まると山岡沙希は誰よりも早いドリブルと、変則的な動きで相手チームの選手を手玉に取るように駆け抜けてゴールを襲う。


 そしてゴール前のペナルティーエリアに入ると、予想も出来ないトリッキーな動きと、物凄く滞空時間の長いジャンプでネットを揺らす。


 またある時は、相手を数名自分に引き付けておいてフリーになっている味方選手にパスを出したりして、見ていた僕に彼女がこんなに格好良い奴だって言う事を思い知らしめた。


 しかし、ふと疑問に思うことがあった。


 それは山岡沙希の背番号。


 高校野球の場合はどこのチームもエースピッチャーは1番と決まっているし、サッカーだと10番が多い。


 ところが山岡沙希が付けているのは7番だ。


 そしてコートの中で一番若い背番号の選手は4番。


 我がS高は初戦にエース級を温存しているって言うことか?と本田に聞くと、笑ってバスケットは大体4番がキャプテンで7番がエースのチームが多いのだと応えた。


 何故1番じゃないのか聞くと、ルール上1番から3番までは付けられないから一番若い番号、つまり4番をキャプテン又はエースが付ける場合が多く、キャプテンがエースでない場合は、エースが7番を付けるケースが多いのだと教えてくれた。


 何故ルール上、1から3番が使えないのか不思議に思ったが、よく見ると相手チームにも1から3までの背番号が居なかったので本当らしい。

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