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オーボエの調べ①

 森村直美に呼び出されたため遅れて棋道部の部室に入ると、新入生を対象とした部活紹介で何をするか、今年から部長になった進藤が中心となって議論を始めていたところだった。


 我がS高棋道部は県大会で優勝常連校として名が通っているものの、昨年度の十一人いた三年生が卒業した今、現在は新三年生七人、二年生五人と最近は部員数が減少傾向にある。


 先ず全員が何をするか一通り提案した後、その中からどれを行うか採決に入った。


 採点の結果、一番得票を獲得したのは本田の提案した人間将棋実況中継だったので、次に本田が中心となって概要を説明し始めた。


 本田は自分の提案によほど自信があったらしく、詳細なメモを持参してきていて説明を始めた。


 傍らで書記の俊介が時折本田のメモを覗きこみながら部活ノートに書き写している。


 さして将棋や囲碁の強くない進藤が部長に立候補したことにも驚いたが、それよりもあの面倒くさがり屋の俊介が、その進藤の要請でスンナリ書記を引き受けたことのほうが、僕も含め部員全員が驚いた。


 本田の提案した人間将棋は簡単な三手詰めから引っ掛けのある七手詰めと、もうひとつは本番まで発表されない三つのパターンが用意されていて、それぞれのパートごとに各自の役割を決めることになった。

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