エピローグ
魔女は目を覚まして起き上がった。
薄汚れた布が掛けられていたが、青年の布団代りの布と察知したので嫌悪感は抱かなかった。側には青年が山から汲んで来たであろう湧き水が置かれている。
本当に糞野郎な青年だ事…
魔女は不敵では無い笑みで湧き水で喉を潤す。湧き水かと思い口にすると、味がする。山の果実を搾った酔いざましの飲み物だ。この世の人物とは思えない微妙な2.5D化の悪い魔女は頰に一筋の涙が流れるのを感じた。すると涙で暑化粧は落ち、セクシーな衣服は上下UNIQLOのスウェットになり素朴な一人の可愛らしい女性になってしまった。
魔女は負けを確信した。
大地や空を元に戻してやろう、清く正しい青年は此処でのんびり暮らすといい。
そう思ったのも束の間、魔女から可愛いらしい女性になってしまったので魔法が使えない。そして青年の姿も見当たらない。途方に暮れる元悪い魔女。
その頃、元清く正しい青年は
「ご先祖様が教えてくれた…こんな場所で隠居生活をしていては駄目だ、住まわば都だ。」
魔女が一人の女性になってしまい魔法が使えなくなった事を知らない野望に満ち半ばグッドルッキングガイ化した青年は、魔女が元の美しい場所に戻してくれると決めつけ現役No.1ホストを目指し美しかった場所を捨て、上京する。