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真実を知らない

作者: 桜谷規

実験小説。

「今日、マイクを殺した」

 嫌だった。マイクとの生活。たまらなく嫌だった。

 何故?

 何故マイクは死んじゃったの?

 神様は、何故マイクを殺しちゃったの?

 何故?どうして?どうして、こうなったの?


 僕は、一人だった。

 何処にも行きたくなかった。

 何故だろう?こんなに悲しいのは?


 マイクが死んで、色々、考えた。

 何故、僕は、マイクを殺したんだろう。


 寂しかった。悲しかった。辛かった。

 マイク。

 御免ね。

 神は、その一人子を賜ったほどに世を愛された。それは御子を信じるものが、一人も滅びず、永遠の命を持つためである。

 そんなの、嘘だ!

 御免ね。マイク。

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