式神 斬夜
勝機をまったく見出だせない光
確実に強くなっている斬夜
互いの魔力が衝突するとき決着がつく。
今回は式神斬夜についての紹介を行う。
魔力は紙使い。とりあえずどんな紙でも武器として扱える能力だ。人を縛ったり盾にもしたことがあった。呪詛を込めて自身の強化にも使っていたことがあった。もう1つはたしか札使いだったはずだ。札に封じた物を出し入れするという能力だ。普通に考えたら便利なのだが制限が掛けられていて一定の重量、一定の大きさを超えるものは封じれないらしい。さながら陰陽師のような人間である。
くそっ。斬夜のやつ魔力自体をまだ1度も使ってないない。あんなヘラヘラした奴に負けるのはそれこそ人生の汚点になるかも知れない。
「ふーん。光の実力はなんとなくわかったよ。だからこれで終わりだよ。」
なに、俺の実力がわかっただとこの短時間の間で把握したとでもいうのか。
「呪詛展開『焼炎極覇』これで終わりだよ。」
なんだこの熱は。どう受け止める。斬夜の放った炎はあっという間にスタジアムの直径に達するほどに広がり波のようにこちらへ押し寄せてくる。飛翔をするかそれとも・・・
考えてる暇はない。
「さぁ光選べ。防御をするのかいさぎよく受けるのか。」
くっ、賭けるしかない。
スタジアムは炎に包まれた。
「ふぅ。これで終わ「まだだ、煌剣はーあ。」
「くっ」
なに、止められた。防御を捨ててまで攻撃をしたのにもう打つ手は残ってない。
「いやーまさか防御を捨てて突っ込んでくるとは驚いたよ。僕はどうやらどこか油断していたのかもね、でもいくら鋭い武器でも平面のところを膝と肘で挟んでしまえば簡単に無力化できるよ。僕がずっと札を書いていると思うなよ。体術だって出来るんだからな。」
「よく喋るじゃねぇか。なんだ勝ちを確信でもしたのか、だがなお前には魔力の弱点以外にも弱点がある。それは勝ちを確信したときに油断し過ぎるところだ。だから俺の罠に気づかない。」
今だ。
俺は一瞬の隙を突き新たな煌剣を生成した。それを斬夜の懐に向かって突きだした、魔力を帯びた俺の剣はその威力で相手を吹き飛ばせる。予想通り斬夜はスタジアムの外へ飛んで行った。俺の勝ちだ。
「まぁ確かに僕が焼炎極覇を出したと同時に式神を召喚していなければ負けていたね。」
なん、だと
「呪詛展開『風雷天翔』」
その瞬間俺は風でスタジアムの外へと飛ばされた。俺は勝てると思っていた。なのに最初からあいつの作戦通りにことが進んだようで完全敗北だ。この踊らされた感じが昔からムカついてた。斬夜は昔から策士だった。
「光起きないのか?俺に負けたことがそんなに悔しいか?ははは、頭の回転だと俺の方が上なんだから。」
「俺はお前のそういうところが嫌いなんだよ。すべては俺の計画通りって感じが嫌なんだよ。」
「そうかよ。でもそんな俺のことが好きなんだろ?知ってるよ。」
まったくこいつには何を言っても通じない。まぁ確かにそういうところがこいつのいいところで個性なんだろう。
「じゃあ斬夜このトーナメント勝てよ。勝てなかったらハンバーガー奢れ。」
「あーうんいいけど。まぁ勝つし、俺が勝ったらハンバーガー奢ってくれよな。」