表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
上京女子  作者: さくら花見
10/11

新生活編 第3話

新宿 SKビル… SKビル…


平日朝のJR新宿駅で

地図アプリ見ながら歩いていると

サラリーマンやOLさんたちに

怪訝な顔してぶつかられてしまう。


ひとまず新南口の改札をでて

新宿ルミネの壁際に寄り地図を見直す。


ここから道のりまっすぐだ。


ほっとしたように

花見は大きくため息をついた。


本社から近場の駅で

部屋を借りたつもりなのに…


ここまでの道のりは

花見の想像以上に大変なものだった。


部屋の最寄り駅から乗車する

西武新宿線は

「新宿線」と、うたってるだけに

新宿まで一本でたどり着けるだろうと

安易に考えていた。


しかし西武新宿線のたどり着く先は

西武新宿駅で

そこからJR新宿駅の新南口側にある

本社へ徒歩で向かうには少し距離がある。


休みの間にそのことに気付いた花見は

迷子にならないよう

徒歩の距離を減らす為

駅構内でJR線に乗り換えのできる

高田馬場駅で山手線に乗り替えることにした。


通勤ラッシュ真っ只中の山手線乗り場には

ちょうど新宿・品川方面の山手線が到着し、

ぞくぞくと人々が乗り降りしていた。


人が少なく見えた扉正面から

花見が飛び乗ろうとしたしたとき


「おい、並んでるだろ!!」


ふいに低い声で怒鳴られ振り返ると

40代半ばのサラリーマンが

舌打ちしながら花見の右側を通っていった。


そのサラリーマンの後ろ、

そして左側からもみんな列をなして

電車に入っていく。


こんなに並んでたんだ…


慣れない通勤ラッシュで

田舎では見慣れないこの光景に

花見は気づくことができなかった。


そのまま最後尾に並び直したが

前に並んでいた男性がドア際

ぎりぎりに押し込むように

入っていく姿を見て

入る勇気がなく

一本見送ることにした。


割り込み乗車しようとして怒られ

やっとの思いで到着した新宿駅構内で

迷子になり、ぶつかり、ぶつかられ

休み中に充電しておいたエネルギーを

朝からたっぷりと使ってしまったきがする。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ