~ 私の店 ! 花鳥風月 ~
翌日 …
「仕事を探しに ハロワに行ってくるね!」
と 母に告げ 私は 家を出た
直ぐに タクシーをひろい 銀行に寄って 貯めた1000万円をおろした…
よくある 映画のワンシーンのように ボストンバックに お金を詰めて
いちご & ビーチ へと向かった …
1000万円て 以外に少ないな …
なんて 心の中で 思いながら …
お店に着いて あの部屋でオーナーに お金を渡した …
私の お店を 明後日オープンする事に決めて …
オーナー と 一緒に 車で 私の お店へ向かった…
内装は 純和風 …
高級感があって 女の子達は 花魁コスチューで お客様を迎える …
オーナー の 話しだと …
「店も個性的な方が良い!」
と そう教えてくれた …
私の店で働く マネージャーの男性も
オーナーの電話一本で 直ぐに店に来てくれ 挨拶をする事が出来た …
私 の 店 ! 私 の 想い !
明後日のオープンを楽しみに 私は 帰宅した…
その日の夜は ワクワクして あまり眠れなかったけれど …
何だか 夢見心地で …
一人で 微笑んでいた …
翌々日 …
華々しく 私の お店 …
花鳥風月 が オープンした …
半月程過ぎて …
客入りは 上々 …
お金って こんなに稼げるんだ …
と 私が 浮かれていた頃 …
事件が起きた …
「おいっ コラッ ! 誰に断って商売してんだ !」
柄の悪い男達が 現れて 因縁をつけた
私は いちご&ビーチの オーナーに直ぐに電話を掛けた …
「オカケニナッタ電話ハ 現在使ワレテオリマセン 番号ヲ オ確カメノ上 … 」
電話局のアナウンスが 耳に響く …
「 嘘 っ … 」
私 は 店を守るため 男達に必至に説明をした …
「其れなら いちご&ビーチ に 一緒に行って下さいよ!」
私 は 泣き叫んだ …
柄の悪い 男達は ニヤニヤと笑い
「姉ちゃん !そこまで言うなら行ってやる だが 無駄足だったら 半月分の稼ぎ ウチ に入れて貰うぜ!」
と そう言った …
私は 必至だった いちご&ビーチに行けば必ず何とかなると そう思っていた
男達と私は いちご&ビーチへ向かった…
心臓 が 口から出そうな程 緊張して 交差点を曲がると …
いちご&ビーチ があった店の前に
ソープランド メビウス 新店オープン と書かれた 看板が出ていた …
「嘘よ! 嘘 ! 嘘 !」
私 は 受付へ走った …
知らない男が …
「いらっしゃいませ!あれっ ? 働きに来た?」
と 私に 笑顔で言った …
私は いちご&ビーチの事を聞いた
「あのっ ! 前の店のオーナーは 梶岡 !梶岡さんて言う人は!」
私は 必至に聞いた
「いやぁ~ 僕は知らないですねぇ~」
と 男は ニヤケ顔で そう応えた …