~ 母には 言えないけれど … ~
家に戻ってから …
母に相談しようか …
どうしようか …
随分 迷ったけれど …
温泉旅行 を 楽しみにしている 母を前に…
どうしても 話し出す事が出来ずにいた …
返事は …
旅行から帰ってからで 良いと オーナーも 言っていたし …
先ずは 後 3日ある 風俗嬢としての仕事を終わらせよう!
風俗嬢として 最後の出勤日 …
仕事を終えて …
最後の 給料と 花束を オーナーから渡された …
何だか 涙が 零れそうになっていたら …
オーナー が
「看板 ! 今まで お疲れ様でした … 此を … 」
と プチボーナス と書いた 綺麗な水引飾りの 封筒を 私に 差し出した …
何故かな …
凄く 嬉しくて …
あぁ …
私を見守ってくれていたんだな…
って そんな気持ちになった …
タクシーで 家に帰ると …
母の笑顔が 待っていた …
私 は 母に 水引の封筒は オーナーから貰った事を話し
母の 目の前で 封を開けた …
幸あれ ! お疲れ様でした !
一筆書かれた 紙と オーナーの名刺 …
それと 現金が30万円も入っていた …
私は 嬉しくて泣き出して…
母も驚いた顔をして…
「怖い世界だと 決めつけていたけれど …舞 良い人達に出会えて良かったねぇ …」
と 一緒に 泣いてくれた …
そうだ … 私 … オーナーになろう!
お金だけじゃなくて …
女の子達が こんな気持ちになれる お店を 創ろう!!
私は 封筒に入っていた
オーナーの名刺に 印刷された電話番号に電話を掛けた …
旅行から戻ったら オーナーに 1000万を渡す…
そして 私は 風俗店の オーナーになる!
お店の場所も 女の子達 も…
オーナー が揃えてくれると 言ってくれた …
「先ずは ゆっくり 旅行に行って来て下さいよ!後の事は任せて下さい ! 」
オーナー は 私に 優しく 言ってくれた …
私 は 安心して 母と 温泉旅行へと 出掛けた …
のんびり 親子で 旅行するなんて ずっと 夢だと 思っていた …
「ねぇ … お母さん … 一泊で帰るのも 何か勿体ないよ ! もう二泊くらいして帰ろうよ! 初めての贅沢だし 記念なんだから !」
母 は 遠慮がちに …
「本当に良いのかい? 甘えっぱなしだね… 」
と 言いながらも 嬉しそうに微笑んだ
家事から解放されて …
上げ膳 据え膳 …
源泉の溢れる 温泉に浸かり …
躰の芯まで 温まる …
贅沢だとは 思うけれど …
マッサージ に 韓国垢擦り …
スペシャルなご褒美を 母と 自分に あげた…
温泉街の お土産屋さんで お揃いの 地蔵様 の 念珠を買って …
二人で バックに付けよう ! と決めて …
気が済むまで ゆっくりと過ごし …
親子 水入らず 初めての 旅行を終えた …
自宅に戻り 少し寛いで …
私は 再び オーナーに電話を掛けた …
「旅行どうでした? 楽しめましたか? 店の方の話しでしたら 全て準備は整いましたよ! 店 は 明日からでも オープンできますよ !」
私は オーナーにお礼を言い
明日 お金を渡す約束をした …
結局 …
母には 言い出せなかったけれど …
大丈夫! 母は きっと解ってくれる!
私は そう考えていた …