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グリム盗賊団

帰り道デミクルが荷馬車を運転しながら話しかけてきた

「お主は強盗がどのような刑に処されるか知っておるか?」

「いえ、知りません」

「そうか、では簡単に教えてやろう。強盗は軽い刑では罰金程度で済むんじゃが重い刑じゃと奴隷か打ち首になってしまうのじゃ」

「今朝の強盗は罰金程度で済むと言うことですか?」

気になったので聞いてみる

「わしはこの目で見てないからのぉ〜、聞いた話だけじゃとそうなると思うぞ」

「では、重い刑にはどんな人がなるのですか?」

「盗賊じゃ」

「盗賊ですか?」

「うむ」

盗賊・・・・・最近どこかでその言葉を聞いたことがあるような、と思案しているとデミクルが話始めた

「最近ここら一帯を縄張りとしてグリム盗賊団と言う輩が暴れ回っとるそうじゃ。」

グリム盗賊団、その名前を聞いてやっと思い出した

首都にいる間何度か道行く人がその名前を出していたな

「グリム盗賊団は通行人や町村を襲って捕まえた男は殺し、女は慰み者として扱う、子供は奴隷として売るような奴等じゃ。奴等のような下衆が奴隷か打ち首にされるのじゃ」

盗賊っていうからモノを盗むだけかと思ったけど人も襲うのか

「盗賊団っていうからにはそれなりの人数が集まっているということですか?」

「うむ、今の総構成員は50人程度と言われておる。赤色の鎧を着ているのでな見たらすぐにわかる、もしも先に奴らに気づいたら悪いことは言わぬ逃げろ」

結構いるんだな・・・・・でも日本のヤクザや米のマフィアよりは構成人数少ないのか?うーん?

それに逃げるほどの相手なのか?

「町村だと1度に50人も攻めてきたらすぐに陥落してしまいそうですね」

「まぁな、グリム盗賊団が今までに潰してきた町村は5つそこに暮らしていた人々で逃げ延びた人はいまい」

「そんなに厄介な相手なら国全体で討伐隊でも組めばいいのに」

「それがもう無理なのじゃよ」

「何故?」

「グリム盗賊団の頭を含めて幹部の5名が桁外れに強くてな、国の精鋭100人が討伐隊を組んで向かったのじゃが討伐隊は半壊じゃった」

「半壊ですか?」

俺は驚いた。精鋭と言うからにはそれなりに強い人達が集まっていたはずだそれなのに半壊とは・・・・・

なるほどな、だからさっきすぐに逃げろと言ったのか

「そうなるとグリム盗賊団に対して打つ手無してことですか?」

「国も不本意じゃろうがそうなるだろうな」

話している間にソルトの村の北にある森に着いた

帰り道では魔物は襲って来なかった

村まで送ってくれればいいのにと思ったがまぁいいか

「護衛ご苦労じゃった。これは雇用料じゃ」

いいながら渡してきた袋の中には1500グール入っていた

「どうも」

「うむ、ではまた機会があれば」

と言い残しデミクルは荷馬車を進めた

俺はソルトの村に帰えるため歩き出す


森から抜けた瞬間その光景を見た

ソルトの村が燃えている

俺はそっと村の近くまで移動した

村の近くには赤色の鎧を着た兵士が2人いた

赤色の鎧って事はグリム盗賊団か?

おっさんには逃げろと言われたがソルトの村には優しい人が沢山いるのだ

初日に会った、門番さんや人当たりのいい宿屋のカナリアさん、次の日にはヤシロちゃんやライクさん他にも沢山の人と関わったこの村を見捨てるなんて出来ない

それにここで村を助けたら俺かっこよくね?お礼とかしてくれるのかなー

夜の方もたっぷりと・・・ぐふふ

おっと、ダメだダメだこんなことを考えていては集中できない

俺はカラドボルグを構えそっと足音を殺し兵士の近くまで行き2人の兵士の首を切り落とす

村の入口近くまで行くとさっき殺した兵士と同じような格好をした兵20人程と4人の兵に囲まれている1人男を見つけた

その5人の集団は周りの兵と違い身に着けている鎧に装飾がある

中でも一番派手なのが集団の中央にいる男だ

あの集団がデミクルの言っていた頭と幹部かな?人数も話と同じ5人だし

もう少しだけ幹部と頭と思われる男達に近づこうと動いた瞬間地面に落ちていた小枝を踏み折ってしまった

パキン

小枝を踏み折った音が響く

音のせいでこちらに気がついた幹部と思われる男達がこっちに向かって走ってくる

俺はとっさにカラドボルグを構え前に飛び出し1番前にいた1人の男に向かって横に薙ぐ

男は剣で受けたがカラドボルグが根元から剣をへし折り男の胸元を大きく切り裂いた

男は倒れピクピクと痙攣している

俺が男の1人を倒したので残りの3人は動揺していた

その隙をついて俺はもう1人倒した

残り2人になると周りにいた兵に命令を出して後ろに退却し頭だろうと思われる男に報告していた

周りにいた兵は幹部の命令によって俺の前に立ち並び剣を構える

俺が集団に向かって走り出そうとしたとき並んでいた兵の中央が割れ頭だろうと思われる男がやって来た

「俺はグリム盗賊団の頭、グリムだ!」

頭の名前からそのまま名づけたんだ・・・・・ダサっ

「盗賊なんかに教える名前はないな」

「ふん、生意気な小僧だ成敗してくれるわ」

いやいやいや、成敗されんのはあんただろうが

「なぁ、あんたを殺ればこいつらはどうなるんだ?俺の言いなりにでもなるのか?」

「俺が殺られるだと?はっそんなことはないだろうが、そうだな俺を殺すことができればこいつらのことは好きにしてもいいぞ。俺を殺せることができればな」

こいつを殺れば村は救えるのか

「村人達はどうした?」

「今は捕まえてるところだ、なぁに誰も殺しちゃいねぇ。家族、友人、知人の前で殺さなきゃ面白くねぇだろ?」

言いながら男は笑っていた

こいつ最低だな

「無事ならそれでいい」

「そうか、ではこちらもやるとしようか」

と頭グリムが剣を構えた

大きい両手剣よりも大きい

「これは特別でな、大剣というのだ。この国には100本もないだろう」

頭グリムは大剣をゆっくりと上段に構え走りながら振り下ろす

俺は剣を受け止めたが地面に片足を付いた姿勢になった

「くっ・・・・・」

「どうだ?重たいだろう、この剣は通常の両手剣の8倍の重さがあるからな。くくくっ」

俺は剣を滑らせ右斜め前方へと転がる

「確かに重いな、だがあんたはそれを振り下ろすだけしかできないんじゃないのか?」

「それはどうかな?くくっ」

次は俺から仕掛ける、今のグリムの状態なら振り上げるまでに時間が掛かるはずだ

「なっ・・・・・」

「だから言ったであろう。どうかな、と」

グリムは大剣を下から振り上げてきた

ギリギリ躱したが、もしあの剣が当たっていたら俺は今頃2つの肉塊と化していただろう

「あんた相当強いな、そこに転がってる幹部の倍以上だ」

「そりゃどうも。まぁ、俺と互角とまでは行かねぇがお前も強いな」

余裕ぶって話してはいるものの俺には余裕はないギリギリもいいところだ

「どうした、来ないのか?来ないのならばこちらからいくぞ」

グリムが向かってくる

俺は右手だけでカラドボルグを正面に構え左手は腰に添える

グリムが振り下ろした大剣を右手のカラドボルグで滑らせ左手で腰に挿していた片手剣を抜き放ちグリムの胸に突き刺す

「がはっ」

「はぁはぁはぁ・・・・・」

グリムは大剣を地面に落としその場に崩れ落ちる

周囲がざわめいた

「殺られちまったぞ?」

「俺たちはどうなるんだ?」

等と小声で呟いていた

俺は声を張り上げたからかに宣言した

「今、この瞬間俺はグリム盗賊団の頭グリムを討ち取った。グリムとの契約により俺はお前たちを自由にすることができる!だから、今この瞬間俺はお前たちに命令する。グリム盗賊団は解散!以降盗賊家業をするのならば俺が殺しに行く」

首都まで連れていくのも面倒だし解散でいいだろう

と、そこへ3台の馬車がやってきた

馬車の後ろには檻が付いておりその上に板が乗せられ騎士と思われる人が沢山乗っていた

「我々は国家騎士団、大人しく投降せよ」


なんとか間に合いました( ・ㅂ・)و ̑̑

毎日更新はキツいですが頑張ります

これからもよろしく٩( 'ω' )و

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