田舎と都市の差
デミクルと一緒に首都に入りまずは昼食をとる
その後デミクルの商品を売りに行く
昼食はデミクルが奢ってくれた
ちなみに昼食はパンとハムのようなものと甘酸っぱい飲み物だった
デミクルの商品は鑑定しなければならないらしく2時間も掛かった
まぁ、あれだけの量があればそうなるよな
「いやはや、大金が手に入ったぞ」
デミクルは大喜びしていた。32万グール手に入れたのだからわからなくもない
商品の中身は宝石や装飾品が多く、デミクルはもしかするとお金持ちなのかもしれない
「デミクルさんの家は裕福なのですか?」
「うむ、そこそこじゃ」
「家はどちらに?」
「ここから約5キロほど南に向かった場所にあるルクロナと言う都市だ」
「ですが都市だと首都と同じく物価が高いのでは?」
「わしは、移動商人じゃからな。いろいろな地方を周り特産品を買い取って首都や都市に持って行って売っているのじゃ」
なるほど住んでいるのは都市だが各地を回って安い品物を買って、物価の高い都市で高く売り払い稼いでいるのか
「いい商売じゃないですか」
「そうじゃな、ただ魔物が出てくるので冒険者を雇わなくてはならなくてな。冒険者は1人あたり7日で1万グール取られるからのぉ」
1週間で1万か・・・・・
10000÷7=1,428.5・・・・・だから、1500グールで雇って貰えてるのは少しだけ高いんだな
「結構高いのですね」
「うむ、まぁ今回は死んでくれたおかげで契約も破棄されたからの、冒険者を10人雇っていたが払わなくて良くなったわい」
10人・・・・・10万も払うのかよ
今回の売上の3分の1程度持っていかれるじゃねぇかよ
「そろそろ武器屋につくぞ」
思案しているとデミクルから声が掛かった
「あぁ、わかった」
数分後荷馬車が停まる
「武器屋についたぞ」
「はいはい」
俺は死んだ冒険者から貰った10本の剣を店主に渡した
店主が目を見開いている何かいいものでもあったのだろうか?
まぁ、俺には聖剣カラドボルグがあるからその他の武器は必要ないが、まぁこの中で1番性能のいい武器ならもう1本持っておいてもいいだろう
「この中で1番性能のいい武器はどれだ?」
店主に問う
店主が差し出してきたのは片手剣だった
さっき目を見開いていた武器だ
「これが1番性能のいい武器なのか?」
「はい、その武器がこの中で1番強い武器でございます」
「この片手剣とどう違うんだ?」
わからないので店主に差し出したもう何本かの片手剣を指さし聞いてみた
「この片手剣はこちらの品と違い上級者向けの結構値の張る武器でございます」
「そうか、ではその片手剣以外の9本の剣を売る」
「かしこまりました」
武器屋では死んだ冒険者から貰った片手剣以外の9本の剣を売った
「合計で6万6870グールです」
おぉ、意外に高い
「頼む」
「ありがとうございます」
次に隣の防具屋へ行った
防具は血がべっとりと付いていたのであまり回収できていない
俺が使うために血のついていない綺麗な革の装備一式を取ると組み合わせて3人分の防具しか残らない
防具は3万5800グールになった
3人分の装備でもこんなもんか・・・・・
次はアイテム屋を目指す、5分ほど歩いたところにアイテム屋はあった
ゴブリンの角20個とカリン24個、糸1個を売ると合計で1048グールになった
内訳を聞いてみると
糸・・・・・500グール
ゴブリンの角・・・・・25グール
カリン・・・・・2グールだった
糸高っ
それだけドロップしにくいものなのだろう
そうこうしている間に陽が沈みつつあった
「よし、では宿に泊まるか」
俺はどうしようか
「1番安い宿で幾らかかるのでしょう?」
「そうじゃな、首都でもあるしのぅ。1泊と夕食朝食付けて1000グール程度じゃろう」
高っ
ソルトの村の宿屋の5倍じゃないか
仕方ないのでその1番安い宿屋に向かう
結構でかい建物だ3階建てだろう
「何方かいますか?」
「はいなんでしょう」
若い女性が出てきた見た目的には20前半だろうか?
「1泊お願いします」
「かしこまりました。1泊料金は1000グールです」
1000グール出し鍵をもらう
鍵には2つの番号が書かれてありの右の数字が階を左の数字が部屋を示していると教えてくれた
あれ?夕食朝食はもともとついているのかな?
「あと、夕食朝食は1階ロビーにお越しください」
「夕食はもう食べることができますか
?」
「はい、できますよ」
食べることができるらしいのでロビーに行くとたくさんの料理が出てきた
パンとハムのようなものと野菜スープ、魚やサラダなど本当にたくさんの料理が出てきた
やはり値段が高いだけサービスも遥上だな
夕食を食べ終わり部屋へと向かっていく、俺の部屋は3階の4号室だ
部屋に入ると驚いた。窓際に大きくてふかふかのベッドその右隣少しスペースを開けてクローゼットが置かれてある。これも凄く高そうな木でてきている。ソルトの村とは比べ物にならない。
部屋にはもう1つ扉がありそこを開いてみるとなんと、風呂があった
そこまで大きくはないが、充分だ
俺は早速湯を溜めた、湯が充分に溜まるのに10分ほど掛かった。
俺は服を脱ぎ風呂に入る
「極楽〜」
ついでに風呂で服を洗う
今の時期は夏だろうだから服を着ずに下着だけで寝ても充分に温かい
だがこの先寒くなると流石にきついな、早く金稼いでもう2.3着欲しいな
服を洗い終わったらクローゼットの中の紐を取り出し窓を開け片手剣をつっかえ棒代わりにし固定して紐を引っ掛けたその紐に服と下着を干し
ベッドに潜り込んだ
ふかふかでふわふわしていて気持ちがいい
俺はそのまま深い深い眠りに落ちた
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