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魔物を退治したら

前回

魔物を倒しに村の外に出る

聖剣を持って外へ出たのは良いが村の近くには魔物がいなかった。

「どうゆうことだ?」

一度村に帰り情報を集めた。

昨日の門番さんに尋ねようと門近くの家へと向かう。

「あの〜すみません」

「はい、なんでしょう?」

あれ?昨日と同じ人じゃない・・・・・まぁいいか

「昨日村に来た屋嘉比劉ですが少しいいでしょうか?」

まずは名乗っておこう。

「私はこの村の門番役のライクと申します。なんでしょうか?」

この門番さんはライクというらしい。そういえば昨日の門番さんには名前を聞いてないな、また機会があれば聞いておくか。

「ライクさんこの近くに魔物が出る所ってあります?」

「この近くですと、北の森付近ですね。ゴブリンとスライムが出てきます」

北の森って昨日俺が来た方向じゃないか。まじか~魔物と接触しなくてよかった。

「北の森ですね。ありがとう」

「いえ、またなにかお困りでしたら立ち寄ってください」

挨拶もそこそこに北の森へと向かった。

10分ほど歩いたときに道の脇からゴブリンと思われる魔物が出てきた。

顔が体の四分の一の大きさだ。少し気持ち悪いな。

ゴブリンがこっちに来た。

あの顔で走ってこられたら怖い。だが倒さなくてはいけないのか・・・・・はぁー

俺はゴブリンを待ち受け聖剣カラドボルグをゴブリンに向け突いた。

するとゴブリンが倒れ煙となって消えた。

おぉ、一撃だ。紙に書いてあった通りだ。

ゴブリンが消えたところにゴブリンの角が残った。それを拾い巾着袋に入れようと思ったが入らなかったのでポケットに入れた。

そういや地上に出てきてるのは低級だって言ってたから、最初に持っていた片手剣でも倒せるんじゃないか?

片手剣だと気づいたのはカラドボルグを貰って比べたからだ。

カラドボルグを背中に背負い腰から片手剣を抜いた。

カラドボルグは両手剣だから背中に背負うしかない。小包の中に剣帯があってよかった。

近くを見回していると1匹のゴブリンが数メートル離れたところにいた。

こちらからゴブリンに向かって走り背中に一撃、だがゴブリンは倒れない。

ゴブリンが振り向きざまに木の棒で殴ってきた。

俺の横腹に当たった。

やばい、これはやばい、マジでやばい。一撃当たっただけで意識が飛びそうだ。

俺はなんとか意識を保ち立ち上がった。背中に背負ったカラドボルグを抜きこちらに走ってきたゴブリンに一撃、ゴブリンを倒した。またしてもゴブリンの角がドロップしたのでポケットに入れた。

俺はその場に座り痛みが引くまでその場でいようと思った。

だが痛みが引く前に近くで悲鳴が聞こえた。

結構高い声だったので女だろうと思い、悲鳴の聞こえた方を向くと10歳くらいの小さな女の子がゴブリンに襲われかけている。

ちっ、男なら見逃したのに、と思いながら痛む体に鞭打って女の子の元へ向かった。ゴブリンが女の子に木の棒を振り下ろそうとした瞬間カラドボルグを一閃横に薙ぎ払う。

ゴブリンは倒れ煙となって消えゴブリンの角がドロップする。

女の子は泣きじゃくりその場に座ったまま立とうとしない。

まぁ、無理もないか。あんな気持ちの悪いゴブリンに襲われたんだから。

俺は女の子に声を掛けた。

「ゴブリンは倒したけど大丈夫か?」

女の子はビクッと肩を震わせ俺を見上げる。

俺を見ると余計に泣きじゃくる。

えぇ〜助けたのに泣かれるとか最悪なんですけど。

女の子が掠れた声で何か言っている。

「・・・・・で」

「ん、何か言った?」

「ころさ・・・ない・・で」

あぁ、この剣を見て泣いたのか。

俺は剣を背中に背負い女の子の頭を撫でた。女の子は余計にビクビクと震えたので慌てて声を掛けた。

「俺は何もしないよ。ゴブリンを倒したからもう大丈夫だ」

と言うと、女の子の震えが小さくなる。

「ほん・・・とうに?」

女の子が少しだけ顔をあげ聞いてくる。

「ああ」

俺は安心させるように優しく諭した。

「う・・ん」

女の子は安心したのか深呼吸して息を整えた。

「ありがとう・・・ございます」

「いや、お構いなく」

とだけ言っておく。俺超カッコよくね?とか思いつつ質問をしてみた。

「俺は屋嘉比劉だ、君は?」

「私は、ヤシロです」

この子はヤシロちゃんと言うのか。

「ヤシロちゃんどうしてこんな所にいるんだい?」

「えっと、お母さんの病気を治すため薬草を取りに北の森まで来ていてその帰りです。」

お母さん思いか可愛いな・・・・・

「このあたりに魔物が出てくるのは知っているだろう、なぜ危険を冒してまで?」

「・・・・・」

あれ?黙っちゃったぞ?

「どうした?」

「い、いえなんでもないです。お母さんの病気はこのカリンの薬草じゃないと治らないのです。でも、この辺りは危険だからと誰も取りに行ってくれなかったので自分で行こうと思いました」

おぉ、ヤシロちゃん行動力あるな。

「君は、ソルトの村の子かな?」

「はい・・」

この子を村まで送ろう、ついでに俺も疲れたし帰るか・・・・・あくまで、疲れたからだからな、ゴブリンの攻撃に怖気づいたんじゃないからな!

「じゃあ村まで送るよ」

「いいんですか?」

「もちろん、俺は強いからな」

ここは見栄を張っておこう。

「あの、そこまで強いのなら森に連れていってもらえませんか?」

あ、あれ?おかしいな森からの帰りじゃなかったのかな?聞き間違えか?

「えっと、森に?」

「はい、森です」

「なんで?」

「このカリンの薬草がもっと必要なんです今持っているだけでは治すことはできなくて病気を抑えることしかできないんです」

まじか〜村に帰れると思ったのに。

この子本当に行動力あるな。まぁ、いいかな・・・・・多分、カラドボルグなら一撃だし。

「・・・・わかった、森に行こう村に帰るまで守ってやる」

少しいい淀んだがヤシロちゃんは頭を下げてお礼を言ってくれた。

「ありがとうございます」

とても明るい弾んだ声だった。

なし崩し的に森へと向かうことになった。ヤシロちゃんと二人並んで北の森へと向かって歩き出した。


矛盾の生じていた所を直しました。

引き続き掲載していく所存ですので宜しくお願いします

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