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短編

失落

作者: RK

 求めるが故に失敗した。


 愛するが故に失敗した。


 太陽を求め過ぎた英雄イカロスのように。


 光を求めたが故に。


 影を失ったが故に。


 自分を見失い、失敗した。


 だから私は過去に、罪の意識に鍵をかけた。


 心の奥深くに閉じ込めてしまい込んだ。


 決して外へと出ないように。


 過去が現在を蝕み、未来を奪う。


 私は求めることを恐れた。


 私は愛することを恐れた。


 自分を許せないものが、一体誰を許すというのだろうか?


 私の前には選択肢は二つしかない。


 このまま罪を封じて朽ちて行くか、罪を忘れて朽ちて行くか。


 どちらも許されない。


 封じることも、忘れることも出来ない。


 答えの出ない迷宮に囚われた私は眠りに落ちた。


 深い深い眠りに落ちた。


 

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