第四話 分子規模の実験
この小説は科学っぽく書いていますが、半分以上は想像です。ちなみに、メタンハイドレートの説明は本物です。
次に峰市は、メタンハイドレートの構造に着目した。
前にも説明したが、メタンハイドレートは分子規模で水がメタンを包んだ状態の集まりである。
この構造から考えるられるのは、[分子規模でカスデヒオがメタンを包んだ状態の集まり]か[分子規模で水がカスデヒオを包んだ状態の集まり]だ。
もし2つが失敗してしまったら、まだ出来るかは分からないがその逆、つまり[分子規模でメタンがカスデヒオを包んだ状態の集まり]か[分子規模でカスデヒオが水を包んだ状態の集まり]も試してみようと思う。
先ほど用意した器具を使って、3つ目の[分子規模でカスデヒオがメタンを包んだ状態の集まり]を試してみよう。
「一応・・・出来た・・かな?」
昔で言う電子顕微鏡のような物の精度が増して、さらに電子顕微鏡で見えている物質を操作する機器を使って、数時間後、実験の下準備が出来た。
この実験にあたり、懸念が出てきた。
懸念は、分子規模でカスデヒオを操作すると、カスデヒオの効果が無くなるのではないか、と言う物だった。
[分子規模でカスデヒオがメタンを包んだ状態]は出来たものの、この懸念が解決出来なければ、先へは進めないと判断した。そのため、この実験は凍結し、この問題の解決を優先した。
※出典
独立行政法人 科学技術振興機構