渡り紡ぐ者
異世界の王子に転生…と言うより異世界の王子である僕に地球の記憶が注がれた。
その記憶は滅茶苦茶どうでもいい記憶ばかりだったが一つだけ強く焼き付いている物がある。
ただの小説だった、ただ王子に転生して自身の力で前へ進むだけの何処にでもある小説。
だが面白くて、羨ましくて、可愛らしいくて、色んな気持ちが主人公へと向かって居た。
"彼"はあの主人公になりたくて、あの主人公を愛でたくて、あの主人公と共に進みたくて、何がしたいのかも定まってない愚かな彼が愛おしく思えるのは僕もまた愚かだからだろうか?
ならば、彼の夢を叶えてやろう、僕が主人公になって、僕を愛でさせて、僕と共に進ませて、
僕と彼は同じで違う、だから。
任せてよ!
その記憶は滅茶苦茶どうでもいい記憶ばかりだったが一つだけ強く焼き付いている物がある。
ただの小説だった、ただ王子に転生して自身の力で前へ進むだけの何処にでもある小説。
だが面白くて、羨ましくて、可愛らしいくて、色んな気持ちが主人公へと向かって居た。
"彼"はあの主人公になりたくて、あの主人公を愛でたくて、あの主人公と共に進みたくて、何がしたいのかも定まってない愚かな彼が愛おしく思えるのは僕もまた愚かだからだろうか?
ならば、彼の夢を叶えてやろう、僕が主人公になって、僕を愛でさせて、僕と共に進ませて、
僕と彼は同じで違う、だから。
任せてよ!