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48 闇に響く戦鼓

 アザールが去った後、女悪魔はゆっくりと執事へと視線を向ける。

「すでにダークエルフを要塞へ潜入させた。彼らの任務は、要塞の防御情報を入手し、軍事機密を探り、我々を脅かす重要人物の動向を追跡することだ。」

 執事は彼女の卓越した指揮能力と揺るぎない自信に、深い畏敬の念を抱かざるを得なかった。

 彼は理解していた——彼女の計画は単なる軍事行動ではなく、緻密に練り上げられた戦略そのものであることを。

 彼女の冷徹かつ果断な指導力は、宮殿の空気に緊張感を張り詰めさせていた。

 やがて、女悪魔は静かに立ち上がると、闇の奥へと歩みを進める。

 揺らめく炎の光に照らされる中、彼女の鎧が重々しく響き、足音とともに宮殿の闇に吸い込まれていった。

 暗い紫の波打つ髪が仄暗い光の下でたゆたい、彼女の背中はより一層大きく見えた。

 その佇まいには、絶対的な自信と支配者の風格が滲み出ていた。

 ——真の力が発揮されるのは、魔王軍が全面侵攻を開始したその時だ。彼女は、それを知っていた。

 宮殿は再び静寂に包まれ、執事の姿も闇の中へと溶けていく。

 かすかに聞こえる炎の燃える音と、彼の規則正しい呼吸だけが交錯していた。

 視点はゆっくりと宮殿の外へと移り、そびえ立つ黒き石壁を越える。

 そこに広がっていたのは、圧倒的な光景——。

 数万もの悪魔の戦士たちが広場に列をなし、苛烈な軍事訓練に励んでいた。

 彼らは皆、黒き重厚な鎧を纏い、紅く輝く武器を握りしめている。

 鍛え抜かれた肉体は黒鋼の装甲に包まれ、緋色に燃える瞳の奥では、果てしない殺戮の衝動が渦巻いていた。

 整然と武器を掲げた戦士たちは、まるで動く鋼鉄の壁のようだ。

 陰雲の下、彼らの刃が冷たい光を放つ。

 すべての武器には凶悪な魔力が込められており、一度振るわれれば、壊滅的な破壊をもたらすだろう。

 ——突如。

 鋭い角笛が夜空を切り裂いた。

 次の瞬間、戦士たちは即座に動き出す。

 武器が一斉に振るわれ、殺意に満ちた咆哮が響き渡った。

 振るわれる一撃ごとに空気が震え、炎が戦場を駆け巡る。

 魔力の波動が大地と空に共鳴し、辺りの空気を不穏なものへと変えていく。

 轟くような訓練の音が、雷鳴のごとく天を震わせた。

 一振りごとに、あらゆる敵を引き裂かんばかりの恐るべき力が宿る。

 彼らの足音が大地を微かに震わせ、殺意に満ちた気が大気を支配し、風すらも恐怖に身を竦める。

 すべての動きは正確無比かつ力強く、まるで天性の破壊者そのものであった。

 広場を見下ろす壇上では、数人の魔将たちが冷徹な眼差しで戦士たちを監視している。

 その視線には、一切の甘えも妥協も許さぬ、揺るぎなき厳格な意志が宿っていた。

 すべての動作は完璧でなければならない——それが、この軍団に課せられた絶対の掟である。

 この冷酷無慈悲な軍勢は、やがて人類最後の砦を粉砕し、

 そして、残された僅かな希望すらも踏みにじろうとしていた——。

第14章を一気に翻訳が終えました!この量で4月10日に予約公開できるのは十分です。来月には第4章を集中して書き上げられそうです。これでこの小説もついに半分まで来ました。本当にここまで続けられるとは思わなかったし、その途中で色々なことがあって、書くのをやめようかと思ったこともありました。これが本当の愛なのかもしれません(笑)。


どこで公開するか少し迷いましたが、片方は原稿料をもらえる可能性があり、もう片方はアニメ化のチャンスがある。最終的にはここを選びました。正直、最初から書くことでお金を稼ごうとは考えていなかったけれど(そう言いながらも、心の中では期待している部分もあります)、主に趣味として、自分の自由な発想を書き留めたかったんです(もちろん、「助手」の存在がその夢を叶えてくれました)。再読するのは少し恥ずかしいけれど、物語のキャラクターたちが自分の目の前で動いているのを見るのは、感動があって無価値です。ちょっと長くなりましたが、皆さんの応援に感謝します!


あと1時間で第3巻序章第1話が公開されますので、どうぞお楽しみに!

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