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33 リアの決意

 リアは力なく小さくうなずくと、こらえきれなかった涙が一筋一筋と頬を伝い落ちた。長い間抑え込んでいた痛みと悲しみがついに解き放たれ、彼女は小さくすすり泣きながら愛理の肩に身を預けた。

 真一と愛理は顔を見合わせ、どちらともなく安堵のため息をついた。戦いは過酷を極めたが、彼らはついに勝利し、服従を強いられていた魂を解放することができた。その事実が、胸に温かい希望の光を灯していた。

 リアはしばらく地面に膝をついていたが、気分が徐々に落ち着くと、ゆっくりと立ち上がった。顔色はまだ青ざめていたものの、その瞳には確かな決意が垣間見えた。

「ありがとう……でも、まだすべてが終わったわけじゃない。」リアはそう言って、首に巻かれた拘束具にそっと手を触れ、不安げな表情を浮かべた。

「解除装置は……ボスの手にあるのだよね?」真一はリアを見つめ、静かな声で尋ねた。

 リアは小さくうなずき、少し躊躇した後に言葉を続けた。「聞いたところによると……彼は評議会ビルにいるらしいの。そこに行けば、彼を止めることができるかもしれない。それができれば、もっと大きな災害を防ぐことができるわ。」

「じゃあ、評議会ビルに行きましょう。」愛理は一瞬の迷いも見せず、決意に満ちた声で答えた。

 外の騒ぎは次第に静まっていく。真一は割れた窓から外を見やり、要塞内で兵士たちと冒険者たちが力を合わせ、残された魔獣を掃討しているのを目にした。ヴェルサニアの支配が消えた今、魔獣たちはもはや脅威ではなく、ただの屠殺を待つ存在になっていた。

「彼らなら問題ないだろう。」真一は視線を戻し、愛理に穏やかに言った。

 愛理はそれに軽くうなずくと、リアの方に手を差し伸べて言った。

「一緒に行きましょう。あなたの助けが必要なの。」

 リアは一瞬ためらい、その手を見つめた。しかし、最終的に愛理の手を握り返し、小さく微笑みながら答えた。

「最善を尽くします……成功するといいのですが。」

 三人は互いに顔を見合わせ、力強くうなずくと、評議会の建物に向かってしっかりとした足取りで歩き出した。彼らの影は夕日の中で長く伸び、どこか決意と覚悟が刻み込まれているようだった。

 これからの道には、まだ見ぬ危険と恐怖が待ち受けているだろう。それでも、彼らは立ち止まるわけにはいかなかった。戦いはまだ終わっていない。より大きな陰謀と災厄を阻止するために、前進するしか道はないのだ。

 彼らの心に燃える意志が、静かな誓いとなって響き合う。

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