表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/48

26 新たな使命

 荒廃した戦場に立ちながら、意識を失ったモルヴァがギルドメンバーたちによって引きずられていくのを、真一と愛理は無言のまま見届けていた。勝利の喜びは一瞬のもので、その後すぐに深い不安と緊張感が押し寄せてきた。

「愛理、僕たちは次の決断を下さなければならない。」

 真一は深く考え込むような目を輝かせながら、ゆっくりと語り始めた。「毒霧使いを倒したけど、これは始まりに過ぎない。蓮華城はまだ大きな脅威に晒されている。特に、リアが悪者たちに協力を強いられている状況をどうにかしなければならない。」

 愛理は顔を上げ、真剣にうなずいた。「わかります。リアの魔法は、今も蓮華城を破壊し続けています。彼女を止められなければ、私たちの防御は無力です。ただ敵を倒すだけではなく、根本的な問題を解決する方法を見つける必要があります。」

 真一は重々しい口調で、どこか遠くを見つめながら続けた。「以前、短い時間だけ彼女と会いました。その時、彼女の葛藤を垣間見たのです。彼女は、これらの破壊行為に自発的に関与したわけではないようです。彼女こそ、この問題を解く鍵かもしれません。」

 愛理は空気に漂う魔法の波動を感じ取りながら、そっと目を閉じ、小さくため息をついた。「そう、彼女の心は痛みと矛盾に満ちている……。私は彼女の心の葛藤を感じます。彼女は罪のない人々を傷つけるつもりはないはずです。」

 真一は深呼吸をし、拳を握りしめて決意を込めた。「それなら、僕たちの次の目標は彼女を見つけ、僕たちの仲間として説得することです。それが、破壊を真に止める唯一の方法だと思います。」

 愛理は少し複雑そうな笑みを浮かべながら、優しくも確かな決意を込めて言った。「わかったわ。探しに行きましょう。この世界はすでに多くの被害を受けています。これ以上の犠牲を出さないためにも、彼女に自分の心に反することを続けさせてはいけません。」

 二人は顔を見合わせ、その瞬間、暗黙の合意に達したかのようだった。彼らは、この旅が困難であることを承知していた。しかし同時に、これが踏み出さなければならない確かな一歩であることも理解していた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ