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戦国転移、修学旅行から川中島へ  作者: Katty


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三河の道中

結局三河に向かうのは俺とミユキ、ユメ、あとは盛清、清海、伊佐だった。

「マサムネ、留守を頼むよ。」

「おう、任しとけ。酒の管理と開墾と兵の訓練しとけばいいんだろ?」

「お願い~現状維持ぐらいでいいから。」

俺は留守をマサムネに任せて、旅立つ事にする。

「上泉との事は考えておいてくれよ。」

「うっ!忘れてなかったか・・・兵の訓練が出来ていたら考えるよ。」

「任しとけ!」

兵の訓練メニューが一段と厳しくなった瞬間だった。

「じゃあ、あとは任した!」

その後俺は出立したが見送ってくれた兵達の絶望に満ちた悲しそうな顔を俺は忘れない。


「信豊、それで俺が行くのはいいんだが、俺の言うこと聞いてくれるかな?」

「大丈夫だ、この話は義信さまの方からも出たようだしな。」

「あれ?信玄公からじゃないの?」

「信玄公が決めた後で使者が来たんだ、同じ事を考えると信玄公は笑っていたよ。」

「親子して・・・俺の負担はどうなるんだよ。」

「負担って、囲炉裏の前に引きこもるよりは健康的だぞ。」

「俺は寒いのダメなんだよ。」

「・・・なぁ、言おうと思っていたんだが、その格好は何?」

ここで俺の格好に質問が入る。

俺は道中の寒さ対策に毛皮を重ね着しており、その上から布団をかぶって馬に乗っていた。

ちなみに寝ても落ちないように馬にくくりつけている。

「見事な寒さ対策だろ?」

俺は布団から顔だけ出していた。

「みっともないからやめろ!」

「やだ!お前が籠はダメだとか言うから妥協しているのに!」

ちなみにミユキとユメは籠に乗っていた。


「そんなんで襲われたらどうするんだよ。戦えないだろ?」

「どっちにしても戦えないから、それなら馬に任せていた方が強い!」

「自慢気に言うな!」


信豊と気楽に話していたが奥三河に入った辺りで・・・

「・・・信豊、警戒しろよ。」

「はぁ?」

「敵だ、待ち伏せされてる。」

「何?何処だ?」

「少し先の道の曲がった所だ。」

「何でわかる?」

「甲冑姿の男が道の端に隠れていたらな。この辺だから松平の手の者か?」

「長篠が落ちてから、こんな所に!皆警戒を・・・」


俺は聞かされてなかったが、どうやら松平は知らないうちに滅亡していたようだ。

まあ、兵のほとんどがいなくて、援軍の無い籠城だと、詰んでるよなぁ~


徳川家康さん・・・南無。


元康の話を聞きながら、俺は猿を使い落武者を捕まえた。

「もう、大丈夫。」

「へっ?」

「捕まえたよ。」

「どうやって!」

「信豊は知ってるだろ、俺が動物を使えるの。こっちに意識を向けていたからその隙に猿で捕まえたよ。」

「お前・・・本当に出鱈目だな。」

「誉めるなよ~」

「誉めてないからな!」


そして、俺は捕まえた者達の前に行く、

「名前を聞かせてもらおうか。」

無骨な青年が名乗る。

「渡辺守綱、好きにするがいい。」

続いて俺と年の差が無いような少年も答えた。

「榊原康政だ!」

俺はちょっと感動する。

二人とも歴史に名を残す人物だ!

特に榊原康政は徳川四天王の1人、何とか部下に欲しいものだが・・・

「それで、木の上にいるのは服部正成さんでいいのかな?」

上手く気配を消して居たので気付かなかったが、今、狙おうとしたのだろう。

殺気に猿が気付き取り押さえた。

「ぐっ、無念。」


「さて、三人とも何故俺を狙う?」


「ふん!武田の者なら誰でもよいのだ!主君の仇をとろうとして何が悪い!」

守綱が当然かのように答えた。

「そうか、野党のように襲うのが松平家のやり方か?」

「ち、ちがう!」

「なら三河者は卑怯者の集まりか!」

「我等を愚弄する気か!」

「黙れ!戦場で命のやり取りは武家のならいであろう。

だが、戦が終わり、道端に潜み襲いかかるのを卑怯と言わずして何と言う!」

「・・・」

「確かに主君の仇をとりたいのはわからないでも無い、だがお前達は故郷の為に尽くす気は無いのか?」

「・・・何?」

「俺は三河の開発に向かう所だ、三河を裕福な国にしたいと思っている。

それを邪魔することにお前達はどんな意義を見いだす。

元康の為なら三河の民が死に絶えてもいいのか!

貧しい思いで飢えで死んでも平気なのか!」

三人は言葉に詰まっていた。

「なぁ、此処で死んだと思い力を貸してくれないか?」

「なんだと?」

「元康配下のお前達は今死んだんだ、これからは三河の為にひいては日の本の為に命を使ってみないか?」

「それは武田の為であろう!」

「日の本から戦を無くするのに武田も松平もあるまい!

それに俺は陪臣だからな、直接武田に仕えてる訳ではないし。」

「陪臣なのか?先の戦で一軍を率いていたのでは?」

「指揮は取っていたけど、陪臣だ。武田信繁の家臣で飯田城の城代をやらしてもらっている。」

康政が質問してきた。

「飯田の城代が何故三河を裕福に出来るんだ!出鱈目を言うな!」

「まあ、それは見てからにしくれないか?見ての通り今から赴任する所だからな、まあ、裕福に出来ないと俺もどうなる事やら。」

俺は首に手をあて、斬られるような仕草をした。

「なっ!命をかけているのか・・・」

「失敗するとどうなるかは想像つくだろ?

どうだ、手を貸してくれないか?

俺も三河に詳しい者の力が欲しい、恨んでいるのはわかるが三河の民の為にも此処は堪える事はできんか?」


三人は顔を見合せ、守綱が代表で話す。

「・・・元康様の菩提を弔う事を許していただける事、そして、三河の民を救う事を条件にヒロユキ殿、あなたに仕えます。如何か?」

「約束しよう、ただ、俺は三河に領地があるわけではないから、三河の発展の道筋を立てる事しか出来ない。

もし、任期が終わって飯田に帰る時に、俺に着いて来るか、三河に残るか、それとも約束が果たされて無いと出奔するか選んで欲しい。」

「わかりました。一時的に配下とならしていただきます。

正式にはヒロユキ殿の活躍次第ということで。」

「わかった、後悔はさせないように頑張るよ。」

こうして俺は三人の部下を得た。

まだ、忠誠心の欠片もない部下達だが・・・

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