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因縁のユタカ・インダストリー

● 因縁のユタカ・インダストリー

 30年前、吉田二郎は両親が亡くなって二人の弔いを済ませた後、愛知県のユタカ・インダストリー本社を訪れた。その時のことが、ついこの間のように思い出される。父の遺言は「まともな不動産屋になれ。」だった。ユタカ・インダストリーを訪問したとき応対に出てきたのは当時の副社長吉田孝政氏だった。父、本木一也との戦いを持久戦で勝ち抜いた男だ。二郎はまだ若かった。「父がお世話になりました。もう二度と株には手を出しません。父の残務整理をしたあと、これからは不動産業だけでなんとかやっていこうと思います。それから自分の名前も、これからは父の本木をやめて母方の吉田を名のろうと思います。吉田副社長さんと同じ名前ですが。最後に、父は豊雅年社長さんに大変お世話になったと言っていました。本日お会いできないのは残念ですが、よろしくお伝えください。」と挨拶すると吉田副社長からは、「お悔み申し上げます。お元気で過ごされることを祈っています。」といって二人は別れた。あれからもう30年だ。 


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