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魔法少女戦争   作者: TOMO Deathピヨ
3/3

第一話 自殺少女 後編

女学院の女子生徒に連れられ、廃墟ビルへと入る。

普通の人ならば、廃墟ビルへ入る前に逃げ出したり、嫌がったりするはず。だが、私はそうはならなかった。

昨日自殺を測ろうとしていた人間がこれくらいで怯えるわけがない。

「よく私についてきたね。ふふ。普通の人ならすぐに逃げたりするはずなのにね。人殺しでもしたの?」と私の血まみれの服を見ながら、そう言い放つ。

私は首を横に振り、「違う。…」という。

女学院の女子生徒は「魔法の残留があるね。あなたやっぱり魔法少女でしょ。」

私は彼女が何を言っているのかわからないでいた。

「ああ、自己紹介を遅れたね。南女学院2年 神志名冥(かしなめい)よ。宜しくね。」と冥は紹介をした。

私もつられて、「 石原‥…雪望です。」と答えた。

歩きながら冥は喋りだす。

「私はね、少しヘマをやらかしてしまって今逃げてるんだ。

別に人を殺したとか、強盗をしたとかではないんだよ。

ただ少し目立ちすぎたと言った方が正しいのかもしれないね。まぁ学生が追われていると言われたら変に違和感湧いちゃうよね。そいつらにも追われていて逃げ続けることはできるにしても、魔力がもたなくて…そしたら丁度いいところにいてね。」とクスっと冥は笑い続けてこう言った。

       「捕まえやすいエサがいたとはね。」

その瞬間私の体に蛇がまとわりついていた。

上からも蛇が落ちてきて私を包囲する。

冥はそれを見て少し驚いていた。

「雪望ちゃんって何されても驚かないの?死んだ魚みたいだね。」

私は冥にその言葉を突きつけられても何にも思わなかった。

ただ死季が早まっただけなことなのだから

人は皆最後は死ぬ、わたしはその出番が早まったに過ぎない

石原雪見という人物がここで終わるだけのこと。

目を閉じた。

まるでその出来事がなかったかの世界ができた。

わたしは歩く。

名前のわからない白い花一面に広がる世界に真ん中に1人の少女がいた。

少女はいう。

「もう死ぬの?」と私の顔を見ずに反対方向の景色を見ながら、

そして現実に戻され、目を開ける。

蛇は私に絡み付き噛んでいた。

そして手元を見ると、何故か私の手には黒いカッターナイフがあった。

私はそのカッターナイフを握り締め自分の体噛んでいた、

蛇へと目を向ける。

そしてそのカッターナイフで刺した。

その行動は私がしたかった行動ではなかった。

本能に赴いてしまったのだ。

冥はそれを見て鋭い視線を送り考えていた。

魔力量が上がった?それも一瞬で、初心者魔法少女ではない?いや、それはない。なら私が魔法少女ということに最初から気づいていたはず。だとしたら、あの魔力は…

いや、考えるより先に討つ。私の吸収蛇で少しは奪っている。なら、

冥は手を前に出しこう言う。

     「アクアスネイク」

そして冥の前に水のように透けてみえる3メートルほどの蛇が現れた。

「出し惜しみなんてしてられない。」

その蛇は私へと向かってきた。

戦闘経験のない私は腕で体を守るしかなかった。

蛇が私を通り過ぎると海に溺れた感覚があった。

「ゴッ…フッ。」

息ができない。

アクアスネイクが私に巻き付く。そうする事でまるで海で溺れたような感覚へと襲われ続ける。

冥はアクアスネイクを出したと同時に脱出経路を探していた。強い魔力を帯びた蛇を出す予定はなかった。他の魔法少女に察知されるからだ。

その推理は当たっていた。

廃墟ビルの天井を轟音と熱と共に突き破る者がいた。

それはアクアスネイクの真上で起こっていた。

突き破ってきた者はアクアスネイクに捕まっていた人をみて指を指してこう言った。

ほむら

指先から出た炎の柱がアクアスネイクへと刺さり蒸発させる。

そしてその者はスピードを上げて私を拾う。

私はお姫様抱っこをされていた。

「大丈夫?」

「ゲホゲホッ……えっっ?ありがとうございます。」

私をおろして冥へと目線を向ける。

「もう逃げるのはやめたら?冥。」

その者の体の周りに炎が漂う。

まるで燃え続けるかのように。

冥は睨みつけこう答えた。

「逃げるのをやめる?何を言ってるんですか?今更ヒーローぶっても女学院の生徒たちはあなたの話なんて聞く気ももちませんよ。茜さん。」

茜と呼ばれた女性はため息を吐き、こういい放つ。

     「魔波」というと、彼女の前に赤いエネルギーのようなものが集まって太いビームが放たれる。

赤い魔法波が冥を襲う。

冥は腕でガードをするが吹っ飛ばされる。

「なんと言われようとも私は約束を守らせてもらう。だから大人しく捕まってくれない。」と意識を失っていた冥へと言った。

そして、茜と呼ばれたは女性は私の方へと歩み寄る

「怪我はないね。よかった。」

私ははいと、小さく頷く。

茜はそれを見て少し考えてこう言った。

「私についてきて。あなたの状況を教える必要があるから。魔法ギルド:HOPEに案内するわ。」

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