第一話 自殺少女 前編
窓から光が漏れていて私は起きた。
ベッドから起き上がると自分の体を見て、
「私死んでない……」
私は部屋の天井を見上げた。
昨日自分で吊るした縄がそこにはあった。
私は次に自分の部屋にある時計をみた。
「7時20分………学校………行かないと……」
私は、石原雪望年齢は14歳。誕生日は4月6日。髪型はロングの黒。好きな食べ物は食パンとチーズ。思い出があるとするならば死んでしまった祖母が冬の時期に連れて行ってくれた白く咲き誇る花畑、私はそれをよく覚えている。そして、自分の性格が嫌いだ。この性格をなんていうかわからないけど、文章にするとすれば曲がった事が嫌い。ルールを破る事が嫌い。嘘つきは嫌い。言うことはちゃんと聞く。など自分は誰よりも死を望んでいるはずなのに正しい正義感を持っている。すると、
ガンガンっとドアの叩く音が聞こえた。
「はい。」と私はドアの方へと返事を出す。
下着姿の私はすぐに制服を着て部屋の外へと出る。
私の部屋は2階にあり、すぐそばにある階段を降りるとリビングに出る。
テーブルには私のご飯が用意されており、私はそこに座り
カバンを横に置き、静かに「いただきます。」と言う。
斜め向かいに新聞を読んで座っている父は見向きもしない。
母も台所の方で食器を洗っている。
用意されているのは皿に乗った食パン一切れとコップ一杯の牛乳だけだ。
むしろご馳走だ。
ご飯は私の分だけない時もあるのだから、
私はそれを咀嚼音を出さないように食べる。
以前私が食事中音を出してしまった事があり、怒鳴り声を上げ立ち上がった父親にお腹を蹴られた事があった。
お腹を蹴られた私はそのまま朝まで動けずにいた。
父親にとって私の出した音はノイズにしかきこえないのだろう。
私に許されてるのは「はい、いただきます、ご馳走様、ただいま、行ってきます。」だけだ。
ご飯を食べ終わった私は「ご馳走様。」と手から音が出ないように合わせて台所へと下げる。
そのあと自分の席に置いたカバンを持ち、「行ってきます。」といい玄関への扉へと向かう。
扉を開けると、朝日が眩い光を放っていた。
私の目に光が差す。
顔に手を被せ「眩しい…」と言葉を溢す。
家の仕切りを跨ぐと吐き気と目眩に襲われそこで疼くまる。
さっさと死にたい死にたい死にたい死にたい死にたいという心の声が聞こえながら無視をして立ち上がり歩き出す。
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私の中学校は至って綺麗な方だと思う。
全国の中学校の中でも中の上くらいじゃないかと私は思う。
人によってはトイレで綺麗だから学校は綺麗な方だという人もいるし、学校外側汚いから中身も見ずに汚いとという人もいる、噂やネットサイトを見て判断する人もいる。
ただ一つ言えることはその学校に入ってみない事には学校の良さ、友達関係などはわからないと私は思う。
そうしている間に私の机に着く。
机の上には花瓶に入った枯れた花が入っていた。
花弁3枚の枯れる前は綺麗な花だったのだろう。
「あれ?まだ生きてたの?」と声が後ろから聞こえてきた。
3人の中学女子が立っており、その真ん中にいるリーダー格
荒萩麗奈がいた。
荒萩玲奈はこの学校の理事長の娘であり、大抵のこそは許されている。現に荒萩玲奈に逆らう者はこの学校に1人もいない。(先生も入れて)
過去に玲奈に逆らったものがいたが、その者の家族は家庭内暴力、借金まみれへと導かれたと言われている。
右にいるのは沢原琴
左に金森谷
玲奈は私の前に立ち耳元でこう言った。
「ねぇ、調子乗ってない?」
次の瞬間、私は玲奈に首を掴まれて地面へと叩きつけられた。
玲奈は私の上へと乗り、首を締め付ける。
「あ、ががぁぁ…」
「なんで希望へと満ちてる目をしてるのかな。もしかして今日こそはいい学校生活を送れるとでも思ったの?そんなわけないじゃん。学校のクラスって言うのはね。いじめられる人がいるからこそ成り立つんだよ。なのにさ、なんで目が輝いてるのかな?こんな目いらないんじゃない?」と玲奈はいい、私の左目と手を伸ばす。
私はいつも思う。なんで私だけがこんな目に遭わなければならないのか、目を取られれば死ねるのかな。
いじめられなくてするのかなっと
玲奈の手が目に到達する直前に私の顔の前にカッターナイフが3本荒萩玲奈に刃を向けて現れる。カッターナイフは荒萩玲奈の手の甲、肘、二の腕へと突き刺さる。
荒萩玲奈は何が起こったのか分からなく激痛が襲い掛かり叫び出す。
「ああああぁぁぁーーー!!痛い痛いナニコレ痛い」ともがき叫ぶ。
玲奈から出た血が私の制服へと飛び散る。
周りのクラスメイト唖然とした状況下の中で、私と玲奈を見ている。
私は自分の制服に飛び散った血を見て、咄嗟に立ち教室から廊下へと走って逃げる。
廊下を走っていると横切った教師が何かを言っているような気がする。私はその言葉など聞こうとしなかった。何かが私の中にあるようなそんな気がする。
それは化物の類なのか、アニメとかでいう生まれつき才能なのか、私は両耳を押さえながら学校の外へと出る。
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気づくと私はどこか知らない道にいた。
無我夢中で走ったせいでどこかわからないところまで来てしまった。
荒萩玲奈を傷つけてしまったのは私のせいなのかと、恐怖心が私を焦り出させてくる。
私はカッターナイフなんて一本も持ってなかったのに、
まるで私から出てきたかのように荒萩玲奈に刺さっていた。
その時
「あら、こんな朝から見たことない不良女子生徒はっ〜けん❤️」
私よりも少し背の高い女の人が話しかけてきた。
「女学院の生徒じゃないんだから、サボってたらダメだよ。
ふふふ」と女の人が話しかけてきた。
その人は女学院のニ年生の制服を着ていた。
女学院とは北、南、西、東に一つずつある女子中学校である。噂では、その高校それぞれにリーダー格が存在していて学校の平和を保っているだとか…
女学院の人は私にこう言った。
「ねえ、少しお話ししよっか。」