プロローグ
初投稿です。
文で表現をすること、初体験ですので色々と読みづらいなど思われるかもしれません。ぜひ優しく指摘してくださると嬉しいです。
この物語を通して皆さんにとっても音と色の素晴らしさを再認識していける作品になるといいなと思っています。
ぜひおおらかな気持ちで読んで頂きたいです。
感想、ご指摘、コメントお待ちしています。
これからよろしくお願い致します。
最近俺の見ている世界は色を失ってしまった気がする
『つまんねえなあ』
この頃息を吐くようにこの言葉を口にしている。
高校に入学してからもう1年が経ち、2年目の春を迎えたが何の変哲もない日々がすぎていくことに、俺は退屈を感じていた。
「またここにいたのかよーはんちゃん」
「お前といえば屋上だよな阪田」
この2人は俺の友達の高遠 力と鳥谷 玄。この無気力な俺と中学の頃からつるんでるなかなか物好きな奴らだ。
『だって最近なんかつまんなくねえか?俺たちも2年になったけど特にこれといって変わったこともないしよ、お前らは楽しんでそうだけどな?』
こんな俺と仲良くしているがこの2人はどちらも性格は俺と全く違う。なぜこんなに仲良くなったのかも不思議なくらいだ。
高遠
「お前も女の子と遊べば?せっかく高校生なのに沢山遊ばなきゃもったいないって!」
高遠力。いわゆる女好きってやつだ。隣にいる女の子がコロコロ変わっていて彼女がいなかったことが無い。ある意味才能だ。
鳥谷
「お前はいつもそうだよな力。学生の本分は学業だぞ?この3年間で何を学ぶつもりなんだまったく…」
鳥谷玄。まじめで学校の成績はトップクラス。なぜ俺たちとつるんでいるのかも周りからは理解されないくらいの優等生。
高遠
「だってよー3年間しかないんだぞ?恋でもして楽しまなき ゃすぐ俺らもおじさんになっちまうよ?」
そして俺はあまりに唐突な高遠の発言に驚いた。
高遠
「そうだ!はんちゃんも恋しなよ!恋!」
鳥谷
「それに関しては俺も賛成だな。恋愛をすれば最近の阪田の口癖のつまらないを聞かなくて済むだろうしな」
『何言ってんだよお前ら急に笑。俺が恋なんてするわけないだろ?彼女なんて作ってもめんどくさいだけだよ』
全く考えたことがなかった。恋愛なんてなにがいいのだろうか。恋愛をすると必然的に記念日やイベント行事の日、更には彼女に贈るプレゼントと沢山の強制を強いられることが増える。そんなめんどくさいことをするくらいだったらつまらないながらも今の生活を続ける方が俺の性に合っている。
高遠
「でもさでもさ!恋愛って凄いんだよ?今まで見ていた景色がガラッと変わって世界がカラフルになるんだよ!俺が思うに今のはんちゃんには恋が足りないね!」
俺は全く力が話していることの理解が出来なかった。恋愛をすると世界が変わる?馬鹿馬鹿しい。そんなことで俺の世界が変わるとは思えなかった。
『わかったわかった考えとくよ。さ、駅前の新しくできたラーメン屋でも行こうぜ?』
鳥谷
「俺もちょうど行ってみたかったところだ。今日はそこ行くか」
高遠
「ちょっと真面目に聞いてんのー?!もーラーメン俺も行く!」
こんな何気ないことを話しては3人で遊ぶそれが俺の退屈な日常の中で1番の楽しみだった。