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架空戦史・日輪の軌跡~~暁の水平線~~  作者: 駄猫提督
第一章:東亜太平洋戦争
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第三十九話:曇天の出撃

 島風が米潜水艦と交戦していた頃、戦艦大和と僚艦武蔵はルング北20km沖合に停泊していた。


 その大和後部航空機格納庫では12名の瑞雲搭乗員が集まっている。


 その中の新顔の二人は戦死した武田と陣内の補充として配属された瑞雲操縦士『徳川(とくがわ) 家政(いえまさ)』上等飛曹と副操縦士の『本田(ほんだ) 信重(のぶしげ)』一等飛曹である。


「良し、全員揃っているな、平賀技術長の発案でここ一週間に渡って行われていた瑞雲の改装だが最終調整があと一時間程で終わる見込みだ、この調整によって瑞雲の速度と加速力が向上する為、改めて全機での試験飛行訓練を行いたいと思う、それ迄は各自自由に過ごしてくれ」


 毛利が全員に視線を回しそう言うと全員から歓声が上がり、各々格納庫施設内の休憩所や自分達の定位置に散らばって行くが、誰も格納庫から出る者は居らず、早く飛びたいと言う気持ちが滲み出ていた。


「やっと真面(まとも)に飛行訓練が出来ますね」

「ああ、面倒くせぇ四百(伊400)の訓練が終わったら即艦に戻らねぇと平賀の野郎が改造出来ねぇってブチ切れやがるからよぉ、こっちも爆発寸前だったぜ!」

「でも、そのおかげで瑞雲の性能が向上するんですから感謝しないと(ばち)が当たりますよ?」

「ちっ、わぁってるよ、相変わらずお前は優等生だなぁ」


 織田に対して物怖じせずに発言する立花、それに悪態こそ付くものの本気では貶していない織田。


 あの戦い以来、立花に対する隊員や整備員の態度は明らかに変化し概ね好意的に接して来るようになった、斎藤を除いて、ではあるが……。


 その環境の変化に対し立花も少し明るくなった様に思えた、少なくとも表面上は……。


「 「 「……」 」 」


 然しその裏に仄暗い闇を抱えている事を付き合いの長い島津と洞察力に優れる毛利、そして同じ闇を抱える斎藤は気付いていた。 


「……そうだよ、少しでも瑞雲(こいつ)の性能が上がれば、アイツ(・・・)殺せる(・・・)可能性も上がる……」


 愛機を見つめながら小さく呟いた立花の怨嗟の籠った言葉は他の誰の耳にも届く事は無かったが、彼の濁った瞳は心配そうに自身を見つめる毛利と島津の視線に気づく事も無かった。


「あまり好転はしていないようだな」

「……はい、表面上は明るく見えますが武田さん達の事をまだ引き摺っている様です、武田さんを墜とした米操縦士への憎しみが筋違いだと理解はしているみたいですが、感情が其れを認め切れていない様で……」 

「そうか……やはり15歳の少年が赴くには戦場は非情過ぎる世界だ、俺から艦長にーー」

「ーー待ってください! 自分も蒼士にこれ以上戦って欲しく無い気持ちは同じです、ですが……」

「ふむ、御家の事情(・・・・・)……か」

「はい……私的な都合で申し訳ありませんが……」

「いや、軍の名家との癒着は今に始まった事じゃないしアイツの事情(・・・・・・)も大体予想は着く……分かった、俺も出来る限りの事はする、お前は近くでアイツを支えてやってくれ」

「ーー! 有難うございます!」


 ・

 ・

 ・


「良し、瑞雲・改、全機完成だ! 待たせたなぁお前ら!」


 改造の終わった6機の瑞雲を整備主任である『藤堂(とうどう) 権兵衛(ごんべえ)』が細かく確認(チェック)し、満足げに頷くと固唾をのんで見守る大和航空隊員に向き言い放つ。


「よっしゃぁ! やっと戦闘訓練が出来るぜぇ! 覚悟しとけよ立花ぁ!」

「望む所です織田さん、負けませんよ!」

「おいおい、お前達、まだ訓練許可は下りてないんだぞ、逸る気持ちは分かるが落ち着け……」


 歓喜に沸く大和航空隊達、特に織田と立花はかなり前のめりで毛利が呆れ気味に諭す。


「まったく、どいつもこいつも飛行機好きな奴等だなぁ!」

「いやいや、おやっさんには負けますよ、この一週間殆ど寝ずに作業してたでしょう?」

「は……そりゃあな、平賀の坊主にこんな(・・・)図面渡された日にゃあ整備屋の腕が鳴るってもんよ!!」


 そう言って藤堂は紐で束ねられた500頁以上に及ぶ資料を毛利に見せる、少し開いた(ページ)には戦闘機の推進機で有ろう図面と説明書きがびっしりと手書きで書き込まれており、それを見た毛利の笑顔が若干引き攣る。


「そう言えば、その平賀技術科長は何処に……?」

「ああ、これと同じ物(・・・・・・)を武蔵の技術科長に渡す為に海鳥(・・)で武蔵に行っとる、暫くは帰って来んだろう」

「……武蔵の整備班のご冥福をお祈りしましょう……」


 そう言って格納庫の片隅でぐったり項垂れている整備班員を見て毛利は心からの言葉でそう言った……。


 因みにその横で「まだまだ鍛え方が足りんな! がははははっ!」と笑う藤堂は一週間殆ど寝ていない、正にバケモノである……。


 その時、艦内音響装置(スピーカー)から藤崎小鳥の声が格納庫内に響き渡る。


『緊急警報発令、交戦中の第四艦隊に向け敵航空編隊が接近中、第八航空隊全機に出撃命令が下令されました、航空隊各員は速やかに配置に着いて下さい、繰り返しますーー』


「おいおい、間が良いのか悪いのか……慣らし運転がまだだが整備は万全だ、安心して往って来い!!」

「了解です、おやっさん! 皆聞いたな、八航戦[やまと]隊総員搭乗急げっ!!」


 その毛利の言葉を受け隊員達は弾かれる様に愛機に向かって走り出す。


「……機体なら幾らでも直してやる、死ぬんじゃねぇぞ」


 次々と機体に乗り込む若者達を見据える藤堂はそう呟いた。


 ・

 ・


 大和の後部射出機(カタパルト)から次々と空へと打ち出される大和航空隊は上空で隊列を整える、その横では同じ様に武蔵航空隊が空へと上がっていた。


『航空管制から八航戦各機へ、米艦隊と交戦中の第四艦隊に40機の敵航空編隊が接近中です、送った座標に急行し是を撃退して下さい』

『大和航空隊、任務了解した』

『武蔵航空隊も了解だ』

『……皆さん御武運を』


 航空管制員の藤崎から任務内容を受けた八航戦こと第八航空戦隊は大和航空隊と武蔵航空隊各6機の瑞雲零型12機で編成される直掩・哨戒を主任務とする戦隊である。


『連隊長より戦隊各機へ、是より我々は第四艦隊援護の為敵航空編隊の迎撃に向かう、速度は430ノット(時速約800km)を維持し我に続け!』 


 無線で各機にそう呼び掛けた毛利機が一気に加速すると戦隊各機もそれに続き加速する。


 ・

 ・


『見えた、あれか!』

 

 飛び続ける事約30分、毛利の視界に第四艦隊らしき艦影が見て取れた、その後方上空には幾つもの黒い点が確認出来る。


『よし、全機最大戦速三角陣形展開、攻撃機を優先して墜とせ! 斎藤と立花は俺に続いて援護に回れ!』


 毛利の指示に全機から『了解!』の応答を確認し各機3機編成の三角陣形を取りつつ加速し米航空編隊との距離を詰める。


 ここで大和隊と武蔵隊の間に徐々に距離が出来た、平賀の改造を受け速度と加速力が増している大和隊の瑞雲との性能差が出たのであった。


 だが特に問題は無い、武蔵隊は全機が米攻撃機に照準を合わせ右に旋回下降していく。


 大和隊は全機が米戦闘機に照準を合わせ一定の距離まで近づくと一斉に射撃する、刹那、曇天の空に爆発音が響き2機のF6Fが煙を吹き錐揉みしながら海面に落下していく。


 そして毛利と斎藤、立花は左旋回しつつ上昇しそのままF6Fを相手取り、織田と上杉、徳川は右旋回しつつ下降し米攻撃機に照準を合わせる。


『あの米戦闘機、色が違うけど先の空戦で交戦した黒い機体と同一です!』

『あの時の新型か灰色の方で無いだけマシだな、だが油断するな!』

『了解です!』 

『……了解です』


 毛利の言葉に対する立花と斎藤の応答の声量にはかなりの差が有った、溌溂と答える立花に比べ斎藤は消え入りそうな声である。


 然も有ろう、XF6Fとの戦闘では斎藤は良い様に翻弄され(あまつさ)え嫌っていた立花に助けられたのだ、彼女にとってはFX4Uに撃墜された事より苦い記憶となっていた。


 もうあんな失敗はしない、そう固く心に誓った斎藤は無謀な突撃を控え大人しく隊列を維持している。


 其処に4機編隊のF6Fが襲い掛かって来た、毛利達の後方上空から最大速力で降下しながら射撃をして来る、その後格闘戦はせず上昇し一度引き離すのがF6Fお得意の一撃離脱戦法であり、速力と上昇力に劣る零戦では追い付く事が出来ず一方的に攻撃されてしまうのだ。 


 だが毛利達の機体は零戦では無く、強化改造された瑞雲零型・改であった、F6Fの初撃を3機共が難なく躱し、逆に上昇しようとするF6Fを追撃し瞬く間に2機を撃墜する。


『《くそっ(フ●ック)! ジークが追い付いて来ただと、如何言う事だっ!?》』

『《う、後ろに付かれたぁ!? た、助けてくれぇ!!》』

『《ちぃ! 慌てるな、サッチウェーブの空戦機動(マニューバ)をーーぐわぁっ!!》』


 訓練とは全く違った想定外の展開に狼狽えるF6Fは推進機を撃ち抜かれ敢え無く墜ちて行く。


『《ニコラスがやられた!? くそ、くそぉ! 何で追い付かれる!? あいつ等F6F(この機体)より早いーーうわぁあああ!!》』 


 F6Fと瑞雲零型改の最大速力は同じ時速950kmである、然し加速力は瑞雲零型改の方が圧倒的に上で有る為にF6Fが最大速度を発揮する前に追い付かれるのだ。


 八航戦の参戦で瞬く間に5機に減ったF6Fのパイロット達は慄いた、然も有ろう、彼らは今まで散々零戦(ジーク)に脅かされ、漸くそのリベンジが出来ると喜び勇んで搭乗した最新鋭機が次々と撃墜されているのである。  


 そして米新鋭攻撃機TBFアヴェンジャーもまた瑞雲の猛攻の前に次々と撃墜され蒼海の藻屑となって行く。


『《くそっ(シット)護衛はどうした! 何をやってーーぎゃぁああああっ!!》』

『《何なんだよ! ジークはもう相手にならないんじゃ無かったのかよ! 話が違う……!!》』

『《こ、こっちに来た!? だ、誰か助けーーうわぁあああああ!!》』

『《ぐぅっ……! や、やられた、脱出するっ!!》』

『《メーデーメーデー! 操舵不能、操舵不能っ!!》』


 次々と無線から聞こえる攻撃隊パイロットの悲痛な叫びに残り5機のF6Fヘルキャットのパイロット達は怒りを露わに操縦桿に力を籠める。


『《ジャップめ、これ以上はやらせん! 先ずはあの3機を始末する、ジェリガンとカークは右の奴を狙え、トムスは俺に続き、ベロムスは援護しろ!!》』

『 『 『 『《了解です(サー・ラジャー)!》』 』 』 』


 隊長機と思われるF6Fパイロットが指示を出し米戦闘機隊は二手に分かれ2機編隊が立花機に、3機編隊が毛利機と斎藤機に襲い掛かる。


『《くたばれジャップ!!》』  


 そう叫びながらF6Fの若きパイロットが立花機に銃撃を与えるが、立花機は機体をロールさせその攻撃を躱す。


『《なっ!? あの間合いで避けただとぉっ!?》』 


 F6Fのパイロットが目を剝き驚愕するが次の瞬間立花機の姿が視界から消える。


『《この状況で速度を落としただとっ!?》』

『《なぁーーっ!? あのジャップ正気かっ!?》』


 ジェリガンと呼ばれたパイロットが驚愕すのも無理はない、立花は銃撃を躱した直後、敢えて速度を落としジェリガンの背後に回り込んだのである。


 一対一でも危険な行為をニ対一で行うのは普通であれば正気の行動とは言い難かったが、立花には仮にもう一機に銃撃されても避けられる自信が有ったのであろう。


『《ちぃっ! 後ろに付かれる! カーク、サッチウェーブだ!》』

『《おお、まかせとけ!!》』 


 言うが早いかジェリガンは機体を大きく傾け自機とカーク機の軌道を互いにクロスするようにS字の旋回を繰り返すが、そのジェリガンの動きにも立花はピタリと張り付きトリガーに手を掛ける……。


『《させるかよ、食らえっ!!》』

 

 その時、ジェリガン機とクロスするタイミングを計ったカーク機から立花機に銃撃が浴びせられる。


 その攻撃をギリギリで躱した立花機は宙返りと同時に機体をロールさせ水平に戻すと今度は正面からカーク機に照準を合わせる。


『邪魔をするなら……お前からだ!』


『《ーーっ! インメルマンターンだとっ!? くそったれがぁっ!!》』


 刹那、カーク機と立花機は正面から撃ち合うが互いに回避行動を取りながらの射撃はどちらにも命中はしなかった。


『《くそっ(シット)! 外したか、次こそはーー》』

『《カァアーク!! 避けろぉーーっ!!》』

『《ーーなっ!!?》』


 再び立花機に機首を向けようと旋回するカーク機であったが、ジェリガンの叫びに視点を変えたカークの目には機首を自分に向ける日輪軍(立花)機の姿が映った。


 そうだ、自分は今見たばかりでは無いか、奴のインメルマンターンを……。


 即ち旋回と姿勢制御はヤツの方が圧倒的に早い……。


 致命的な失策に気付きカークが表情を歪めた次の瞬間、乾いた射撃音と同時にカーク機の風防(キャノピー)が、主翼が、推進機が爆ぜて行く。


『《ごぶぁっ!! まさか……ごぼっ……俺が……こんな……メ…アリー……》』


 鮮血に染まるコクピット内で口内に溢れる血をこぼしながら最愛の恋人の名を呟く、それがカークの最後の言葉となった。


『《カークっ!? 脱出しろ、カァーークっ!!》』


 その戦友の叫びにカークは応える事は無く、彼の機体はそのまま海面に激突した……。


『《カァーークっ!! てめぇえええええええっ!! よくもカークをぉおおおおおっ!!》』


 戦友の死を目の当たりにしたジェリガンが激高し射撃しながら立花機に突進する。


『そうやって、無防備に前に出るからっ!』


 立花はジェリガンの攻撃を捻り込みからの急降下で躱し一瞬で背後を取る。


『《た、隊長とトムスがやられた! こっちに2機来てる! た、たすけーーうわぁあああああああああ!!》』

『《ベロムスっ!? よくも……糞日輪(フ●ッキンジャップ)共がぁあああああっ!!》』


 仲間を墜とされ背後を取られた事に気付いたジェリガンは激高し咆哮しながらも手足を機敏に動かし機体を翻し逃れようとする。


『遅いよっ!』


 しかし、その全ては立花の視界に収められていた、曇天の空に乾いた射撃音が響いた次の瞬間、ジェリガン機の左主翼が砕け推進機が爆散する。


『《くそっ(フ●ック)くそっ(フ●ック)くそーーーっ(フ●ーーック)!! この……ブラッゲルもどき(フォルスブラッゲル)がぁあああああああっ!!》』


 ジェリガンは白煙に包まれ傾き失速する中で鋭利な軌道を描き飛び去らんとする日輪軍(立花)機を睨み咆哮する。


 彼の叫んだ『ブラッゲルもどき』とはゲルマニアのエースパイロットであるインメルマンに似た空戦機動(マニューバ)を立花が使ったからで有ろうが、インメルマンは第一次世界大戦時のエースであり同大戦で戦死している為、黒十字党(シュヴァルツクロイツ)とは何の関係も無い。


 そんな事は合衆国海軍航空隊のエリートであるジェリガンも当然知っている事であろうが、激高している人間に理知的な発言をしろと言う方が無理があろう。


『《くそぉ……また(・・)この屈辱を味わう事になるとはな……! 覚えていろブラッゲルもどき(フォルスブラッゲル)! 俺は必ずお前を見つけ出し必ず地獄に墜としてやる、このジェリガン・メイスが必ずな!!》』

 

 そう言葉を吐きだした後、ジェリガンは脱出装置のレバーを力いっぱい引く、するとキャノピーが解放され座席と共にジェリガンの体は機外に射出され程なくしてパラシュートが開く。


 その視界には護衛機をすべて失い日輪軍機に蹂躙される友軍機(アヴェンジャー)の無残な姿が映り込む。


『《くそったれ……これじゃあの時(・・・)と同じじゃねーか……っ!》』


 声を押し潰し吐き出す様に言葉を発するジェリガン、その脳裏には僅か9機の零戦(ジーク)に部隊を壊滅させられ自らも撃墜された記憶が蘇る、まだ自分が『ルーキー』と呼ばれていた頃の記憶が……。


 ・

 ・


『こちら武蔵隊の今川だ、敵攻撃機の掃討は完了した、次の指示は?』

『掃討了解、新手が此方に向かっているらしい、このまま上空警戒を続ける』

『武蔵隊、了解した』


 八航戦は激戦と言うには余りにも一方的な戦いを制し第四艦隊上空を警戒しながら旋回している、空襲による第四艦隊の被害は軽微であり艦隊戦の方も重巡出雲の活躍で決着が着きつつ有った。


 そんな曇天の空の下、八航戦の12機は間もなく襲来するであろう敵機に備え警戒を強める、その中に在って立花は感じていた、迫る敵機の中に仇敵が、灰色の亡霊がいると……。




 ~~登場兵器解説~~



◆特型戦闘機・瑞雲零型・改


 最大速度:950㌔   


 加速性能:8秒(0キロ~最大速到達時間) 


 防御性能:C 


 搭乗員:2名 


 武装:20㎜機関砲×2


 動力:YG-2型改蒼燐発動機


 推進機:単発・YG-2型改乙式蒼燐噴進機


 航続距離:1400km+1400km(増漕)


 特性:指向性通信装置 / 垂直離着陸装置


 概要:瑞雲零型に[やまと]技術科長の平賀が改造を加えた機体、瑞雲の仕様に合わない蓄力炉(エンジン)と推進機に改良を加え短所や欠点を発生させる事無く基本性能の底上げに成功している。


 尚、瑞雲が仕様の合わない蓄力炉(エンジン)と推進機を採用しているのは、海軍の無理な性能要求に応える為に景光の設計した制空戦闘機の設計を量産可能なレベルに落として再設計した為である(並みの技術者では景光の設計図を理解し切れていなかった) 


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