なんで居るかな…
誤字脱字があったらすみません。(汗)
無事、報酬を受け取ったノマドです。
現在、私王都で見つけた結構人気のレストランに来ているんですがそこで知り合いに会いましてね、その知り合いが、今一番関わりたくない人なんだよ。
「はぁ~………なんでこんな所にいるんですかオズガルドさん?いや、オズガルド=フロンティア国王陛下」
「いやいや、そんな堅苦しい挨拶なんかせんともいいじゃ無いか!ここではただのおじさんだ!ほれ、なんか食うか?」
「あー、……じゃあ、コレで」
「これだな、おーい!すまんがこれを頼めるか?」
「かしこまりました!」
"これ"で済ませる注文。なんてショボイ
「で!なんでここに居るのかご説明願いましょうか?」
なんとこの方、この国の国王陛下でございます。
一体どこで一国の王様と知り合いなったのか?と言うと……
◇
ある日、森で魔物の討伐をしていた時。
「ちとスマンが、ここから城までの帰り方を教えてくれんか?」
「は?」
と、草木の隙間からひょっこり出てきた人に低い声で言ってしまったのは不可抗力だ。
だってバリバリの王族の刺繍が入った服着てるし、雰囲気的にもこの国の国王そのものなんだもの。
「えっと、あの〜国王陛下ですよ……ね?」
「嗚呼!我こそは、フロンティア王国現国王のオズガルド=フロンティアだ。……なんちゃって!」
「は?」
もう一度言おう不可抗力だ。
「あの、なんでこんな所に?」
「実はなー国王の執務が面倒くさくなって逃げてきたんだが、調子に乗りすぎて迷子になっちゃった!」
なんなんだよ国王自由かよ。というか、子供かよ!
「城までの帰り方ですよね?案内します」
兎に角さっさと案内しちゃおう。
「そう何緊張せんでも大丈夫だぞ、そういえば君の名前を聞いていなかったな」
「ノマドです」
「そうか!ノマドか!いい名前じゃないか!」
「ありがとうございます」
「ああ、それと敬語は使わなくてもいいぞ?堅苦しいのは好きじゃないしな!」
「いや、でも……」
「じゃあ!国王命令ってことでな!」
「分かりまし……わかった」
「うんうんやはりそっちの方が良いな!」
ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ話し掛けてくる。
はあ、何なんだろうこのおっさん。
私の中で国王からただの変なおっさんに変わった瞬間だった。
◇
っていう感じで出会って、それ以来何度か執務から逃げ出したオズガルドさんと、こうして話したり魔物の討伐に行ったりしている。
名前呼びなのも国王のフレンドリーさに、負けたからこうなった。
「また、執務から逃げてきたの?」
「イヤ、チガウヨ」
「じゃあなんで片言になってるのかなー?」
「ソッ、ソレワ……」
「やっぱり逃げてきたんだ、いい加減真面目に仕事したら?国・王・陛・下」
「いいじゃないか別に」
コイツ開き直りやがった。
「お待たせしましたー!オムレツです!」
「ありがとうございます、いただきます。」
ちゃんと手を合わせて感謝しないとね。
「相変わらずマメだな、いただきます?だったか、食べ物に感謝するとはなかなか発想が浮かばなかったがいいものだな」
「そう?私はこれが普通なんだけど」
なんせ私は元日本人だ、いただきますは日本にしかない風習だし、前世を忘れないようにも欠かさずやっている。
「そうだったなじゃあ私はそろそろ戻るとする
の!」
「嗚呼そうですか、さっさと帰れ下さい」
「そんなに嫌か?」
「はい!」(即答)
「そんなに元気よく即答されると傷つくぞまぁ、いいが。それじゃあ私は行くな!代金は払っておくから!」
あっ、払ってくれるのね。
「ありがとうございますじゃあさっさと帰れ」
ニコッと、効果音がつきそうな笑顔を浮かべて見送った。「だから傷つくからやめて!」って言っていたのはきっときのせいだ。
オムレツは、美味しくいただきました!
また来よう!
ノマドの口調が安定しないどうしよう(汗)