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異世界放浪者の気ままな旅路   作者: 快晴の夜空
第1章 放浪旅の合間に
2/4

集団に1人はいるよねああいう奴

騒ぎが起きているだろうギルドに入った途端男の怒鳴り声が響き渡った。


「だから!何でこの依頼を受けられねぇんだよ!」


「ですから!あなたよりも上のランクの依頼は安全のため受けることが出来ないんです、もし受けたいのであればあなたよりも上のランクの方とパーティーを組むか同ランクの方と3人以上で受けなければいけないのです!」


「そんな事しなくてもこれくらいの依頼なら俺だけでできる!」


必死に対応している受付の女性に俺ならできる発言をしている男、だいたいこうゆうこと言っておいて失敗するパターンのやつだ。


周りもどうしたものかと隣りどうしでコソコソ話し合ったりしているが、誰も止めようとはしない。

そんな中、1人の男性が怒鳴っている男に近寄った。


「よう!あんちゃん、なんの依頼を受けたいんだ?」


よく話しかけられたな、私だったら面倒だし放っておくのに。


そんなことを考えているあいだに淡々と話が進んでいく。


「スカーレットウルフの討伐だ、Aランクだが俺にだって倒せる!」


Aランクの依頼を受けようとして止められているんだったら、さしずめBランクってとこかな?

それなりに魔力もあるみたいだし。

嗚呼、因みにスカーレットウルフは、その名の通り炎属性の狼だと思ってくれればいい、毛並みが赤みがかっているのが特徴だ。まんまだろ?


「だから俺にこの依頼を受けさせろ!」


おっと、考え事に夢中になりすぎたみたいだ。


男に話しかけた男性は、男の我儘に流石に苦笑いを浮かべていたが、それでも何とかしようとめげずに話しかけていた。


「あんちゃんはこの依頼のランクより下なんだろ?スカーレットウルフつったって群れで襲われたらランクの高いやつだって1人じゃ厳しいぞ?」


「それは、そいつが弱いだけだろ!」


ダメだこいつ何言っても話聞かないやつだ。

私は、瞬時にそう悟った。

このままじゃ周りに迷惑だし依頼の受付ができない。

今、受付の所で駄々をこねている男は、丁度真ん中のカウンターで騒ぎを起こしているから依頼を受けたい他の人が近づけない。

仕方ない一肌脱ぐか


「ねぇ」


「あ”あん!」


(ビクッ)

ビクッリしたー、いきなり大声で言わなくてもいいじゃん


「貴方が受けたいその依頼、Aランクの私の圧に耐えられたら行ってもいいよ。」


「はぁ?んだよ、なんでお前みたいなガキに指図されなきゃ行けねぇんだよ!」


「でも、そのガキにランクをこされてるんだから勝てたら私よりも強いってことだし、その依頼を受けられるんだからいいでしょ?」


「チッ」


何も舌打ちすること無いんじゃないかな?

でもまぁ、口実は作れたし後は、私が勝てればこの口実で追い出せる、負けたら……その時はその時だ!


「じゃあ、始めよう」


私は男と、向かい合わせになって(マナ)による威圧を放った、最初の方、チョロっとしか放ってないのにもう震えてる、こんなんだったらすぐに終わりそうだな。

だんだん段階を上げていくと、まだ半分もいってないのにめちゃくちゃガタガタ震えてる、歯もガチガチいってるし(笑)

すると……


「っも、もういい!」


と、突然言い出してギルドを出ていってしまった。

若干ズボンが湿っていたのが見えた気がしたのは、ここだけの秘密だ。いい歳した男が、チビったなんて言えないだろうし…。


そんなことを考えていると…


「ありがとうございます!」


と、さっきまで男に対応していた受付の女性が、お礼を言ってきた。


「いえ、別にただこのままだと皆さんの邪魔になると思ったので。」


若干ツンデレっぽくなってしまったのは、気のせいだ!

断じて気のせいだ!(大事なので二回言った)


「いえいえ、それでも助かりました!ありがとうございます!それに、ゼファーさんも!」


「ゼファーさん?」


「はい!この辺では結構有名で数少ないSランクの方なんです!」


「いやぁ〜、そんなことを言われたら照れますよ!改めましてお嬢さん俺は、ゼファーだ!いや〜、さっきは助かった!感謝する。流石に俺でも相手しきれなかった!」


ニコッと、効果音後つきそうな笑顔を浮かべているゼファーさんは、さっきの男に話しかけた人だったようだ。

にしても眩しい、顔のまわりが光っているように見える。いや、光ってる。(幻覚)


「どうも、私はノマドです。ゼファーさんもあの状況で止めに入ったんですから凄いと思います。」


いや、本当にすごいと思う、あんな状況で止めに入るなんてなかなかできたことじゃないよ、マジで。


「ハハッ!そりゃどうも!とろで嬢ちゃんはなんか依頼を受けに来たんか?」


「ええ、魔物の討伐依頼を」


「そうか!じゃあ気おつけなないとな!そういえば、嬢ちゃんはAランクなんだろ?歳いくつなんだ?」


女性に年齢を聞くのは、タブーだと教わらなかったのか?まあいいや、おばさんって訳でもないし


「18です。」


「18!その歳でAランクなんて凄いな」


「いえ、それ程でも。では、私はこのへんで失礼します」


ペコリ

頭を下げると私は依頼を受けにカウンターへ、向かった。


にしてもあれだよね、集団に1人はいるよねああいう我儘な奴わかる?

私はそう思うよ!嗚呼、めんどくさかったな。


「さてと、依頼受けますか!」


そう言って、受付の女性にさっき掲示板ならぬ、依頼版から剥がしとった依頼を差し出した。

どうも!快晴の夜空です!

この話で、出てきたゼファーさんですが、名前のゼファーには英語で、そよ風や、優しい風を意味するそうです!意味どうりゼファーさんは、とても優しいことでも有名らしいですよ!

どうも作者からでしたm(_ _)m

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