意識の低い休日
洗濯機のふたの上に、洗濯物が積んである。
ちょっと仕分けようとしたけど、もはや何が手洗いで、どこが念入り洗いだっけ。
Yシャツもジーンズも、パジャマも下着もまとめてボーンと積みあがった山を見て、生きていく気力がとぶ。
ベッドの周りには雑誌や漫画、ドライヤーやスマホの充電器、PCのコードがジャングルの蔦みたいに渦巻いていて、それを見て、また思考がとぶ。
冷蔵庫を開ければ、どれが賞味期限切れでどれがそうじゃないのか、見分けがつかない。この豆腐はいつ買ったやつだっけ。箱買いしてるビールの缶だけが安全地域。
テーブルには、使ったあとの化粧落としのコットンやら、空き缶やら、コンビニで買ったわずかに中身が入っているつまみやらが混在する。
(あー、いま。あたし、ゴミのなかで生きているのね)
日曜日の昼、13時。何かをやらなければ、という心を一回停止する。稼働させると死んじゃうから。何も考えずにビールのプルタブを片手で開けて、あたしはまた新たなゴミを作り出した。冷たいのど越しだけが真実だ。
―――意識低い系女子。
「意識低い系女子。」はじまります。