フリークス粒子
「接蝕本能」と呼ばれる特性を持つ、異形の者達を生み出した諸悪の根源とも言うべき粒子。
つまりは、謎の黒い霧「シャドウ」を構成する粒子である
また「接蝕本能」とは、物質の分子構造に入り込み、物質そのものを取り込もうとする性質のことである。
更にこの特性は詞素に対して最も強く表面化し、高い確率で詞素を利用した熱機関や生活の中でより詞素に自然と関わっている人間(構成術士など)を好んで蝕らおうとする。
フリークス粒子はそれ自体に意志はないとされているが、フリークス粒子に浸蝕された物質は生命体であろうと非生命体であろうとその「本能というべき性質」に従って生物的な反応を起こすようになる。
具体的には、動いたり、他の物質を摂食(浸蝕)しようとするなどの反応を起こす。
フリークス粒子が物質等に結合して作られる粒子群は、生物的な反応を起こす粒子特性から「フリークス細胞」と呼ばれ、フリークス細胞は非常に強靭な細胞組織を形成する。また特殊な電磁場を細胞の表面組織に形成することが知られており、時に物理的な抗力として作用することが確認されている。
(端的に言えば、フリークス粒子は分子間に入り込むことでフリークス細胞と呼ばれる凄まじく強靭な細胞組織を形成する、ということである)
またフリークス粒子(細胞)は特殊な粒子特性を有していることでも知られており、「特定の周波数の電磁波」を発すると同時に「他の周波数の電磁波」を吸収し、それを「特定の周波数の電磁波」へと変換する性質を有している。
フリークス粒子が発する電磁波は電子機器に動作不良や機能不全を引き起こし、また、他の電磁波を吸収する性質によって通信障害などの様々な悪影響を周囲に及ぼす。
一方、詞素とフリークス粒子は互いに接触すると「対消滅」のような現象を起こすことが判明している。
しかし対消滅とは言っても決してエネルギーの放出を伴うようなものではなく、本当にただ「消滅」するだけである。
そのメカニズムは不明だが、現状、フリークス粒子を完全にこの世から消滅させる為には“詞素との対消滅”を狙うしかない。